文学部シラバス2021
18/516

科目名文学部選択基礎演習9みんなのための中国学:アプローチと調査スキル初探担当者名伴俊典共通2単位秋学期火曜日3時限1年のみ―――授業概要中国語や中国文学に関わるアプローチや調査の方法を養う科目です。中国は巨大な学術研究のフィールドで、中国語や中国文学に限ってもなお数えきれない研究のアプローチを選択可能です。ただその中で背景を調べたり対象を観察したりする初期調査には共通する部分があり、そのノウハウを得ることは、どの分野に進んでいく方にとっても有益でしょう。中国語や中国文学に興味がある方、それを学術的に追求していくことに興味がある方、興味はあるけど不安も抱いている方は本授業にぜひ参加してください。本授業は課題に対する探索能力を高め、中国学の専門知識やスキルに結び付けて検討する方法を体験するといった研究の基盤を養う”初探”となり皆さんの学業を助けます。受講生の皆さんは自分の身近にある興味を持ち寄り、教員と相談してリサーチテーマに落とし込み、授業中、あるいは発表者となって自身のリサーチテーマをプレゼンテーションし、あるいは聞き手となって研究テーマをディスカッションし、問題の立て方から解決の仕方までを体験してもらいます。授業はまず教員が中国と中国語、中国文学の概説を行い、教員の専攻分野の研究モデルに基づき問題の着想から解決までの一連のプロセスを実践します。次に受講生各位が各自の興味を披露してもらい、そこからこの授業で解決するべきテーマを決め、自分なりに研究を行い、その成果について受講生の間で発表してもらいます。授業では発表者と受講生・教員がディスカッションを行い、最後にレポートの形でリサーチを完結させ、各自が研究の進め方のひな型を作成させ終了です。そして教員が最後に講評を行い、問題解決のフローチャートを全員分配布し、皆さんが様々な問題解決のシナリオを手にして専門の研究に進む準備を整えます。授業の到達目標中国学に共通する研究方法を使って調査を行い、充実した研究活動を行えるよう基礎力を涵養する。他者の意見を取り入れ普遍的な立場を持ち、学術的な知見に基づいて問題を解決できるようになる。成績評価方法試験0%行いません。レポート40%授業中行ったリサーチの完成稿をレポートとして提出してもらい、これを評価対象とします。平常点40%授業中の発表、ディスカッション中の積極的な発言等を評価対象とします。その他20%その他研究に必要な調査や工具書の準備など、授業に対する様々な貢献も成績判断の参考にします。備考・関連URL必要な情報はMoodle及び教場で指示します。受講生はインターネット通信可能な環境を備えた上で参加することが望ましいでしょう。科目名文学部選択基礎演習10くまのプーを原書で読む担当者名堀内正規共通2単位秋学期火曜日3時限1年のみ―――授業概要このクラスでは、英語で書かれたフィクションを一冊読んでみる経験をしてもらいたいと思います。読むのはA.A.MilneのTheHouseAtPoohCornerです。くまのプーさんの二冊目にあたる本書では、プーやピグレットといったおなじみのキャラクターたちがなんでもないけれどもとてもおもしろい経験を次々にしていきます。ファンタジーや想像の世界が好きなひと、こどもの心に関心があるひと、英語をたのしみながら読みたいひと、翻訳に関心があるひと、などなどのひとたち、ぜひ履修してください。あまり本を読むのが得意でない方も、この機会に勉強してみようと思ってもらえるといいなと思いますし、逆に本を読みなれているひともあらためて児童文学のやさしい言葉の世界に触れてほしいと願っています。授業は毎週ひとつの章を読んで、みなさんに発表をしてもらい、そのあと自由に意見や感想を言ってもらいます。(わたしも話します。)履修人数にもよりますが、毎回3人〜5人程度の発表者を当てておき、内容や表現や言葉の意味や訳し方など、いろんな点で気づいたことや気になったことをそれぞれ10分程度話していただく予定です。オンラインになった場合は、Zoomで毎回全員に少しずつ話していただくこともあります。年度末にひとつレポートを書いていただきます。この本にはとても深い大切なことが書かれています。英文学コースへの導入をかねていますが、それにこだわらず、どなたでもぜひ積極的に参加してみてください。たのしくやりましょう。授業の到達目標フィクションならではの表現や世界観を学ぶこと。翻訳について自覚的になること。英語の表現を知ること。成績評価方法試験0%試験はしません。レポート50%教室の論点を理解しているか、自分なりの視点を持っているか、エビデンスによる論理的なアウトプットになっているか。選択基礎演習―20―

元のページ  ../index.html#18

このブックを見る