文学部シラバス2021
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備考・関連URL本授業は原則として対面授業で実施します。状況に応じて、一部の授業はオンデマンド授業として実施する場合があります。後者の場合、月曜日にコンテンツをアップし、日曜日23時までに視聴して、授業内の課題に回答することで出席となります。(1)本講義は教育学概論1と合わせて履修することが望ましい。特に教職課程を履修する場合は注意すること。(2)評価方法の詳細については、第1回講義で説明する。(3)オンデマンド形式での講義を提供する場合がある。(4)授業計画は国内の教育改革の進捗状況に応じて一部修正される可能性があるので、秋学期科目登録の際にLMSの当該欄で変更の有無を確認すること。※自宅のPCでオンデマンド授業が受講ができない場合には、学内のPC教室で受講してください。関連URL:http:www.f.waseda.jpokikiyoindex.html科目名教育哲学人間の特性と人間形成の可能性担当者名梅本洋教育コース2単位秋学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要人間の教育に関する探究はさまざまなレヴェルで展開されているが、本科目では、まず巨視的に人間を他の動物との対比においてとらえることを通じて人間の特異性に着目し、その特異性との関連で人間にとっての教育の意義を探ることにしたい。その際、具体的には人間の自己家畜化に関する自然人類学の往年の学説やA.ポルトマンによる有名な人間の新生児に関する生理的早産説などにも言及しつつ、人間の生活環境が文化的に多様な歴史的社会であることと人間における教育の意義とが不可分である事実を明らかにする。教育を考えてゆくにあたってこのように環境はきわめて重要な要因である点にかんがみて、人間にとって環境とは何であるのかという問題を次にとりあげる。さらには、それとの関連で、遺伝か環境かをめぐる古くからの論争にも論及し、分子レベルで特定の遺伝子に焦点をあてつつ遺伝と環境の相互作用を探る近年の先端的な研究にも触れる。教育は学習を前提としつつも学習とは別個の営為である。この点に関しては概念的混乱が生じやすい。そこで次に教育概念の問題をとりあげて、特に教育概念の多様性に留意しつつ概念分析を行う。そして、この概念分析をふまえて、教育行為の顕著な特性としてその試行的性格をきわだたせることにしたい。そのうえで、最後に、カリキュラムの構成と教育資源の配分に関する事例をとりあげて、教育における価値や規範にかかわる問題に論及する。その際、ロールズの正義論の問題も取り上げる。授業の到達目標教育を通じて人間の特異性を学ぶとともに、教育行為の際立った特性を理解し、教育における価値や規範の問題の重要性を実感すること、および、人間形成における遺伝と環境の意義や教育概念の多様性について基本的な論点を整理することが授業の到達目標である。成績評価方法試験70%基本的には試験(論述式)の評点によって成績評価をおこなう。試験の評点が、AとBの中間といった場合には、出席状況などの平常点を加味する。レポート0%レポートは課さない。平常点30%上の試験の評価基準を参照のこと。その他0%その他として記載する事項はない。備考・関連URL本科目の授業は、オンデマンドコンテンツをムードルに配信する方式で実施します。科目名教育史学中等教育問題の歴史的研究-イギリスと日本担当者名細金恒男教育コース2単位秋学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要戦後(第二次世界大戦後)の日本とイギリスの教育の変化の跡を、ときどきの社会・経済・政治の変動とかかわらせながらたどってみたい。二つの国の戦後教育のあゆみを全体的にとりあげることはできないので、考察の対象は、中等教育とその周辺の歴史に主として絞られる(必要があれば、戦前の歴史にさかのぼることもある)。それとて、戦後の中等教育にかかわる政策とシステムの変転の表層をなぞる程度のものではあるけれど、近代国家がその社会統合上の難題としてかかえ、つねに地域政治の争点でもあり続けてきた中等教育問題の歴史をふり返ることによって、教育と社会・経済・政治の関係史を描くひとつの試みとしたい。授業の到達目標教育と社会・経済・政治の関係について、歴史的な視野からの理解を深める。成績評価方法試験0%なしレポート70%前後2回にわたって、講義内容の理解度を確認するレポートを提出してもらう。1度目は日本編講義終了後、2度目はイギリス編講義終了後に一定期間をおいて、それぞれ2000〜3000字程度のレポートを予定している。平常点30%出席状況を評価する。3分の2以上の出席を必須とする。その他0%なし備考・関連URLこの講義はオンデマンド配信により行う。毎回の授業開始時間に合わせて、講義録画ビデオおよび講義レジュメならびに講義関連資料(PDF版)を配信する。配信後、次回授業開始時までの1週間以内に、上記ビデオ、レジュメ・資料を視聴・閲覧できているかによって出席確認をする。講義―164―

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