文学部シラバス2021
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科目名社会学研究5(集団・組織論1)集合的アイデンティティ研究1担当者名山田真茂留社会コース2単位春学期木曜日3時限2年以上―合併科目―授業概要集団なるものは、行為と制度とをつなぐきわめて重要な結節点と言えるが、最近の社会学の基礎理論においては、残念なことにこの次元が閑却されることが少なくない。そこで本講義では、集団をめぐる様々な問題を取り上げながら、集団現象についての原理論的な検討を行っていく。その際、従来集団論や組織論の俎上に載せられてきたトピックは勿論のこと、他の領域の素材であっても集合的な現象に関わるものであれば積極的に取り上げていくことにしたい(例えば下位文化や宗教団体等をめぐる諸問題)。《全て教室授業で実施する予定ですが、社会情勢等によって一部をオンデマンドで代替する可能性もあります。》授業の到達目標社会学的集団論の射程を刷新しつつ、結果として集団現象についてのより深い理解を得ることを大きなねらいとする。授業全体が終わった際、受講者1人ひとりが集団現象の様々なトピックに通暁し、またその根底に潜む共通の問題を抉り出すセンスが身についていることを願う。成績評価方法試験70%最終試験の比率はそれなりに高いが、それだけで決まるわけではないので注意すること。レポート30%中間レポートとして実施する。レポート課題は、授業期間中に提示するが、教科書として掲げた集団と組織の社会学をもとにする予定。レポート提出期日は学期末ではなく、中間的な日程になるので注意(授業期間中に伝達する)。平常点0%平常点評価を加味する可能性もある。その他0%−備考・関連URL担当者が所属する複合文化論系(文化構想学部)ならびに当科目を管理する社会学コース(文学部)以外の方々の受講も大歓迎です。なお評価は中間レポートだけでも最終試験だけでも決まらないので注意してください。例えば試験以外の評価がゼロの場合、試験が85点でも、これに0.7を乗じれば59.5点となってしまうため、合格点には達しなくなります。科目名社会学研究6(集団・組織論2)集合的アイデンティティ研究2担当者名山田真茂留社会コース2単位秋学期木曜日3時限2年以上―合併科目―授業概要諸個人の生活世界における意味は、各人が所属ないし帰属している集合体によって備給されることが少なくない。それでは、集団の存立それ自体は、そもそもどのような基盤によっているのであろうか。また、諸個人が集合体に対してアイデンティファイするというのは、いったいいかなる現象なのか。そして、集合体の有する境界ならびに文化は、かかるアイデンティフィケーションとどのように関連しているのか。本講義では、社会学的集団論の系譜を批判的に検討したうえで、社会心理学における自己カテゴリゼーション論ないし社会的アイデンティティ論の最新の展開を導きの糸としながら、これらの問題にアプローチしていく。《全て教室授業で実施する予定ですが、社会情勢等によって一部をオンデマンドで代替する可能性もあります。》授業の到達目標生活の私事化が急速に進行するなか、それでもなお、いやそうであればこそ強く希求される集団帰属意識(ないし社会的カテゴリー帰属意識)の根幹に迫るというのが、本講義の大きなねらい。とくに成員性に関する原理的な考究の仕方を身につけることを重要な到達目標とする。成績評価方法試験70%最終試験の比率はそれなりに高いが、それだけで決まるわけではないので注意すること。レポート30%中間レポートとして実施する。レポート課題は、授業期間中に提示するが、教科書として掲げた集団と組織の社会学をもとにする予定。レポート提出期日は学期末ではなく、中間的な日程になるので注意(授業期間中に伝達する)。平常点0%平常点評価を加味する可能性もある。その他0%−備考・関連URL担当者が所属する複合文化論系(文化構想学部)ならびに当科目を管理する社会学コース(文学部)以外の方々の受講も大歓迎です。なお評価は中間レポートだけでも最終試験だけでも決まらないので注意してください。例えば試験以外の評価がゼロの場合、試験が85点でも、これに0.7を乗じれば59.5点となってしまうため、合格点には達しなくなります。科目名社会学研究7(現代家族論1)家族社会学の視座を理解する担当者名品田知美社会コース2単位春学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要社会学において家族は伝統的に主要な領域の1つであり続けてきた。本講義では主に日本の現代家族に焦点をあてながらも、この学問分野を広くとらえるための方法を学びつつ、基本的な用語やデータにより必須となる知識を身につける。ディプロマポリシーにおける人材養成の方法にあるように、伝統的な学問分野を深く学んで、時代の波に翻弄されない確かな視点から人間社会をとらえるための講義をめざしている。なお、本授業は全回オンラインの授業として実施し、原則としてオンデマンドで定期的に配信する予定です。講義―157―

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