文学部シラバス2021
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科目名文学部選択基礎演習1中東・イスラーム研究入門担当者名大稔哲也共通2単位秋学期金曜日3時限1年のみ―――授業概要これから初めて中東やイスラームの歴史・社会・文化に触れようとする皆さんに、研究の醍醐味と最前線の一端を味わっていただくとともに、研究がどのような射程と焦点を持つのか、皆で共に考えてみたい。そして、中東・イスラーム研究の奥行や今日的意義について認識を深めてもらいます。また、日本と世界における研究状況についても、研究分野ごとにわかりやすく説明します。そのことを通じて、どの分野がより未開拓であるのか、具体的に紹介したい。なお、授業では、出来る限り視聴覚資料や現物資料を活用することによって、より鮮明な理解を得られるように心がけます。授業の到達目標何より、中東・イスラームの歴史・社会・文化について本質的な興味を抱いていただくように努めたい。そのために、多様なトピックの中から要諦となる部分を摘出し、様々な角度から複眼的に検討を行いたい。また、中東・イスラームに関して、いかにして偏見を減らし、情報を的確に見極めるべきかについても考えてみたい。授業では、テーマを選択の上で、自由に発表していただきます。様々なトピックについての発表と討論を通じて、中東・イスラームについての認識を深めます。ただし、発表は必ずしも全員の義務とはしません。成績評価方法平常点とレポートによって評価を行います。レポートのテーマは各人が自由に設定するが、研究発表した人は発表内容で構わない。科目名文学部選択基礎演習2エジプトの考古学:45年の現地調査に基づく演習。21年度で定年.文学部最後の授業担当者名近藤二郎共通2単位秋学期金曜日3時限1年のみ―――授業概要本授業は、早稲田大学におけるエジプト考古学の歴史を振り返るとともに、未来に向けて日本のエジプト学・エジプト考古学の分野を考えていく選択基礎演習である。担当者は45年間にわたり、エジプト・アラブ共和国で発掘調査を実施し、現在でも現地でフィールド調査・遺跡の保存活用を実施している。そうした日本におけるエジプト学・エジプト考古学の歴史をまとめ、その特色について紹介する。授業の到達目標日本のエジプト学・エジプト考古学が、世界の中のエジプト学・エジプト考古学にとってどのような位置づけにあるかを考えることを目標とする。日本人がエジプト学・エジプト考古学をおこなう意味についても考えることを目標の一つとする。成績評価方法試験0%なしレポート50%課題レポートを作成してもらう。平常点40%通常の出席と発表などを加味して評価する。その他10%積極的な受講態度・発言を評価対象とする科目名文学部選択基礎演習3ロシアの文化、芸術の読みかた担当者名坂庭淳史共通2単位秋学期金曜日3時限1年のみ―――授業概要ロシア・ソヴィエトの文化、芸術をより深く理解し研究していくうえで必要な知識、読んでおきたい重要作品があります(ロシアのみならず、日本や世界の文学を扱う際にも役立ちます)。しかし、これらについては実は、文学史の教科書で簡単に触れただけで読んだことがないとか事典、辞書的なレベルで知っているにすぎないという人も少なくありません。また、通常の講義・演習では扱う数には限りがありますし、そうした作品をロシア・ソヴィエトの文学・文化とは何かという大きなテーマのもとで包括的に論じる機会はほとんどありません。この演習ではロシア研究において必須とされる文学作品の中からより重要と思われる中編・短編小説・戯曲を選び出し、毎回1作品(あるいはその一部)を取り上げて精読・解説していきます。文法のやさしい部分についてはロシア語の原文にもチャレンジしてみましょう。ロシアのドラマ、映画、バレエなど文学作品に関連する映像資料も駆使します。作品の背景となる文化・歴史、さらにはロシアの美術やフォークロア、映画、現代文学についても扱います。授業計画に挙げてある作品はあくまでも予定です。受講者のみなさんの希望、関心によっては変更する可能性があります。ロシア人ゲストを招いて、意見交換をする可能性もあります。授業の到達目標ロシアの文化、芸術に関する基礎的な知識とツールを身につけてもらいます。ロシア通を目指しましょう。さらに自分なりの視点で文学作品を鑑賞し、読み解く力を養います。成績評価方法試験0%レポート40%授業期間中の小レポートを評価します。平常点60%授業への参加度、準備、出席を合わせて評価します。その他0%選択基礎演習―17―

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