文学部シラバス2021
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科目名グローバル社会と教育教育によるグローバルな問題の解決に向けたアプローチ担当者名山西優二構築2単位秋学期木曜日2時限2年以上―合併科目―授業概要社会における国際化・グローバル化が進展する中で、社会にとって人間にとって、望ましい様相以上に、緊急なる解決が必要な問題、たとえば貧困、環境破壊、民族紛争、人権侵害などの地球規模の問題が顕在化し深刻化している。これらの問題の解決には、政治的アプローチ、経済的アプローチなど多様なアプローチが想定されるが、本論は教育的アプローチに焦点化する。戦後の国際的な動向を振り返っても、平和教育、国際理解教育、国際教育、グローバル教育、環境教育、人権教育、持続可能な開発のための教育、グローバルシチズンシップ教育など多様な呼称が使われる中で、問題解決に向けての教育的アプD−チが、国際レベル・国家レベル・地域レベル・NGOなどの市民レベルでなされてきている。この授業では、このような教育による問題解決へのアプローチを軸に、まずそれらの国際的動向・国内的動向を理念的に踏まえ、次にそれらの教育実践をワークショップを通して人間関係づくり文化理解問題解決未来想像などの視点から実感し、さらにはそれらの教育の特質を、教育目標・教育内容・教育方法、教師・指導者、教育制度などの側面から読み解き、そして最終的には新たな教育づくりに向けた視点や方策について検討する。授業の到達目標本授業では、国際教育・グローバル教育などの教育に関する知識を単に獲得することにとどまらず、それらの教育の理念や実践にみる特徴・特質を読み解き、さらには新たな教育づくりに向けての視点や方策を描き出す力を身につけることを目標としている。成績評価方法試験0%試験は実施しないレポート80%中間教場レポート・最終提出レポート平常点20%授業参加その他0%特になし備考・関連URLこの授業は講義科目であるため、講義という形態を基本的にはとるが、可能な限り、討議型、対話型、ワークショップ型で授業を進めたいと考えている。授業に積極的に参加できる学生の受講を望む。なおこの授業は、同時間帯の春期科目と関連づけて展開するため、履修者は、文学部の比較・国際教育学-教育改革の視点とその方策-を履修することが望ましい。この授業は、対面授業を基本とする。ただしコロナの状況次第で、Zoomによるリアルタイム配信を活用する。科目名ボランティアとNPO・NGO担当者名林加奈子構築2単位春学期月曜日4時限2年以上―合併科目4授業概要世界には、貧困、環境破壊といった地球規模の問題が見られますが、これらの問題はどこか遠くで起こっていることではなく、近年わたしたちの暮らす身近な社会においてもよりはっきりと感じられるようになっています。歴史的に見てみると、国家や国際機関はこれらの問題解決のアクターであり続けていますが、一方で市民も個人あるいは集団で問題解決に関わってきたことを知ることができます。それはボランティアあるいはNGO・NPOとして、政府に対峙する形で、あるいはときに連携をとりながら行われてきました。そして、このような市民による活動は、政府とは異なる市民社会というセクターを構成し、近年その存在感を増しています。本授業では、ボランティアの起源、世界及び日本におけるNGO・NPOの歴史と動向を見ることから、市民社会の意義を検討していきます。また、ボランティア活動がもつ教育的意義についても検討していく予定です。授業の到達目標①現代社会が抱える地球規模の問題とわたしたちとの関係性を知り、当事者性をもって世界に向き合うことができる。②ボランティア、NGO・NPO登場の背景、動向を知り、市民社会の意義に関して自分なりの意見を持ち、他者に説明することができる。③ボランティアの教育的可能性を考察し、その意義に関して自分なりの意見を持ち、他者に説明することができる。成績評価方法試験0%試験は行いません。レポート70%中間レポート:30%、最終レポート40%。詳細は授業内で説明します。平常点30%授業参加(意見交換への参加)、コメントシート。その他0%特になし。備考・関連URL①本授業は、対面での実施が困難な場合、Zoomを用いてリアルタイム配信を行います。資料の配布、コメントペーパー等はWasedaMoodleを活用します。②本授業では、各回の授業テーマについて自ら考察を深め、考察後の意見を他の履修者とシェアする時間をできるだけ多くとります。したがって、対面でもZoomによるリアルタイム配信でも他者との意見交換に積極的に参加したいと考える方の履修を望みます。科目名平和・人権論平和・人権を社会に創造するその意味・その主体を問う担当者名南雲勇多構築2単位秋学期月曜日3時限2年以上―合併科目―授業概要平和とは誰のためのものか、平和とはどこに創られるべきものか。このシンプルな問いが意図するものこそ、今求められるべきものの1つではないだろうか。講義―130―

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