文学部シラバス2021
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レポート0%なし平常点40%出席10%、レスポンス・ペーパー(学期中に3回行う予定)30%その他0%なし科目名社会システム論理論社会学―社会構築のための媒体と論理担当者名森元孝構築2単位秋学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要私たちは社会という言葉を使い、つねに一定のイメージを持っている。しかしながら、それがどのようであるかについて、一般論として述べてみることはたいへん難しい。社会システム論は、20世紀に前半に生まれてきた考え方である。しかしながら、20世紀は科学と技術の急速な発展を見た100年でもあり、その間に社会は、その形を大きく変化させたと考えられる。この変化を一般的水準で十分に捉えつつ、社会のかたちについて理論的で精密な研究を行うための概念装置を学んでいく。2年生の初学者には少し難しいところもあるが、やってやれないことはない。社会学についての概説、概論、入門などについて学んだことがあれば、多少役に立つかもしれないが、この授業は、社会システム論であり、いわゆる社会学の一分野ではなく、独立したもっと壮大な学問領域であるので、ほとんどの人が初学者である。春学期の社会理論と対をなしている。そちらが、かなり具体的な社会についての講義であるのに対して、こちらは徹底的に抽象的で理論的なものとなっている。社会を知り、そして語るには、両方を学ぶ必要があるからである。授業の到達目標社会ということを、感覚的、情緒的、感情的、イデオロギー的に表現するのではなく、すなわち、好き嫌い、難しい、辛いなどという表現で語るのではなく、徹底的に論理的に表現していくための認識、論理、作法を習得する。成績評価方法試験0%.レポート25%最終レポート課題の内容。平常点75%講義進行中で回答いただく小課題の内容。その他0%.備考・関連URL1週間ずつ金曜日に更新していくフルオンデマンド授業です。この講義は、新型コロナウィルス蔓延による措置以前から、フルオンデマンド授業として制作されたものです。授業と、次の教科書とは並行して進んでいきます。http:wienmoto.at.webry.info201410article_5.html===================関連URL:http:www.f.waseda.jpwienmoto文化構想学部森元孝ゼミナールプロモーションビデオhttp:www.f.waseda.jpwienmo-toJapaneseLessonKouchikuMorisemiMC05.html科目名社会理論現象としての石原慎太郎:日本の政治・経済・社会1955年から2020年担当者名森元孝構築2単位春学期無フルOD1年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要政治家であり作家でもある石原慎太郎について、その全体像を捉える試みである。1950年代から現在まで、この人の存在は、日本にとって間違えなく大きなものがある。一方で多くの信奉者、他方で多くの批判者を生んできた、この人のフィロソフィーについて、社会科学データとともに、この人の作品を追いながら、再構成をしていく。一橋大学に社会科学を学ばんと入学したが、希有の作家として、そして政治家として活動してきた半世紀を超える事実は、戦後復興、バブル崩壊、世界における地位低下など、20世紀後半から現在にいたるまでの日本と、今、現在、未来に向けて日本を考える糸口を提供してくれるはずである。断っておくが私は、この人の信奉者ではない。人を、ひとつの社会事象として、社会科学的に捉えた講義をする。授業の到達目標社会学、経済学、そして政治学を代表とする社会科学は、原理上、理想主義モデルを前提に理論、思想を創り上げることを常としてきた。これに対して、不条理、反主知主義を軸にした作品に人と人のつながり、日本とその質を提示してきた代表的作家、政治家を主題として、現代日本をどう考えるべきか、その拠り所について理解してもらう。成績評価方法試験0%.レポート30%最終レポートの提出平常点70%適宜、まとめの意味で、小テストを行う。その他0%.備考・関連URLhttp:www.f.waseda.jpwienmoto講義―129―

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