文学部シラバス2021
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続可能な開発目標への議論を提供できることを到達目標とします。成績評価方法試験0%レポート70%ミニレポートを2回課します。課題を的確に把握し、他者理解に寄与するものであるかどうか、論理的考察がなされているかどうかで判断します。平常点30%授業内容に関するレスポンスシート等。その他0%科目名環境変容と地域・都市の社会変動環境問題と震災の社会学担当者名西城戸誠構築2単位秋学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要本講義では、自然環境や生活環境の変容と地域・都市における社会変動の関連について、主に日本国内の事例を用いて解説する。講義の前半は、日本における環境問題の歴史と環境破壊の社会的なメカニズムを把握するための環境社会学の分析視角を学ぶとともに、地域・都市の社会変動が環境問題を引き起こした側面と、環境問題の解決のために地域の人々がどのような対応をし、地域・都市がどのように変動したのか(公害反対運動、反・脱原発運動など)という点に着目し、具体的な事例を紹介しながら講義する(前者については産業公害・大規模開発公害、生活公害の事例、後者は反・脱原発運動の事例を紹介する)。講義の後半は、東日本大震災と福島第一原発事故に関する被害の状況と、復興プロセスや、今後の防災にあり方に関して地域社会学、環境社会学、災害社会学の知見を紹介する。授業の到達目標環境問題や環境破壊のメカニズムに関する環境社会学の概念、分析視角について理解できること。環境変容に対する地域社会の人々の動態について理解を深めること。自然災害(地震、津波)と原子力災害における被害の諸相と、復興過程や防災のあり方に対する社会学的な視点を理解できること。成績評価方法試験:70%、平常点(コメントペーパーなど):30%。試験ができない場合はレポートとする。科目名ローカル・コミュニティ論ローカルガバナンスと多様な主体によるパートナーシップの観点から担当者名高野孝子構築2単位秋学期水曜日2時限2年以上―合併科目―授業概要グローバルガバナンス論は国境を超えた課題や国際秩序に関心を向けたものだが、グローバル化に伴う多くの課題が、人々の生活が実際に営まれる地域社会にも表れている。課題への対応には、行政だけでなく、多元的な意思決定メカニズムが模索され、ガバメントからガバナンスへが世界での潮流とされる。そこにおいて、内外の諸主体の連携・協働による活動であるパートナーシップが重視されてきている。またそれは本来、課題への対応、ということにとどまらず、どのような地域または社会を目指すのかというビジョンの共有が大切であるはずだ。この講義では、まず世界共通の課題である持続可能性の概念について触れ、環境、経済、社会、政治、文化のつながりを理解する。その上で、ガバナンス概念が台頭する背景、パートナーシップの考え方を概観する。行政・NGONPO・コミュニティー・諸グループ・個人がパートナーシップを組み、地域の諸課題に取り組んでいる国内外の事例を見ながら、形式的なのか、実質的に役割を果たしているのか、現状と課題、問題点を考え、地域パートナーシップの望ましいあり方を考察する。日本のさまざまな地域で、持続可能な社会を目指して起きていることとその課題(環境全般、まちづくり、福祉、貧困、偏見や差別などの分野)、解決に向けてのパートナーシップの取り組みについて履修生らが調べて発表しあう。その可能性と課題、地球課題とのつながりなどを議論する。同時に、地域コミュニティについても検討する。暮らしている場でのつながりにはどんな意味があるのか。どのような関係性がコミュニティを構成するのか。自身はどのような関わりを作れるのか。多様な主体によるパートナーシップは、目の前の課題解決だけでなく、社会づくりにも大きな可能性を持つ。当然学生自身も関わることができる。自分自身がある課題に取り組むつもりで、具体的にイメージしながら授業に臨んでほしい。授業の到達目標ガバメントからガバナンスへの変化を知り、その背景や課題を理解する。地域振興や環境保全などで重要な諸主体のパートナーシップについて、その現状を把握し、あり方について考える。成績評価方法試験0%レポート10%最終回の教場レポートの評価平常点90%コースナビまたはWasedaMoodleを通した課題評価、授業への積極的参加、グループワークその他0%備考・関連URL*4回以上の欠席は単位を認めない。*この授業は、オンデマンドと教室での授業を組み合わせて実施します。詳細はオリエンテーションの際に説明します。*履修生の関心と進行状況によって、進行は変わっていきます。講義―124―

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