文学部シラバス2021
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てきわめて身近な問題として存在しています。それでは、軍隊はどのような歴史的経緯のなかで各地域に設置されていったのでしょうか。あるいは、地域に生きる人びとと軍隊との関係はどのような変遷をたどってきたのでしょうか。歴史学の分野においても、そうした軍隊と地域社会をめぐる問いが、近年深められつつあります。この授業では、そのような研究の蓄積をふまえ、軍隊と地域社会の関係から近現代日本の歴史を考えたいと思います。その際、とりわけジェンダーの問題にも目を配りつつ、さまざまな文献や映像資料などを用いて学んでいきます。授業の到達目標(1)近現代日本における軍隊と地域社会の歴史的展開について理解する。(2)軍隊が地域社会にもたらす問題や影響について歴史的に考える力を身につける。成績評価方法試験0%レポート70%中間レポート(20%)と学期末レポート(50%)を提出してもらいます。平常点30%欠席回数が1/3を超えた場合は成績評価の対象外とします。その他0%備考・関連URL・受講者の人数や関心に応じてシラバスの内容を変更することがあります。科目名家族と社会担当者名笹野悦子構築2単位秋学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要本講義では近・現代社会における歴史的形態としての家族をジェンダーの観点から整理し、現代日本社会における家族の諸相を取り上げて課題を考察する。授業では前半で戸籍、家族政策、教育政策、雇用労働市場に言及しつつ近代社会とジェンダー化した近代家族モデルについて解説する。近代社会は自らを再帰的に近代化し続けており、現在私たちが生きる社会はそうした動態的な再帰的近代の一コマであろう。家族もその例外ではない。後半ではその動態的な現代社会における家族についてジェンダーに関連する複数の課題を取り上げ、家族の抱える困難を近代家族モデルとの齟齬という観点から考察する。本授業は全回オンデマンド授業として実施します。授業の到達目標本講義では近・現代社会における歴史的形態としての家族をジェンダーの観点から整理し、日本社会における家族の課題を取り上げて考察できることを目指す。1)家族をめぐるジェンダー固定的役割が生物学的自然に根差すものではなく、社会的に構成されたものであることを理解する。2)現代社会における家族の困難が近代家族モデルとの齟齬がもたらす隘路であることを理解し、言語化できるようになる。3)家族と国家・社会との関係について課題を取り上げて言語化できるようになる。成績評価方法試験0%レポート50%期末レポート(授業内容の正確な理解、理解に基づいて課題を考察できることを評価する)平常点50%毎回の宿題(提出回数と点数)および小レポートその他0%備考・関連URL授業はオンデマンド形式で実施する。●毎回定められた授業予定前日までにMoodleで授業動画ファイル(MP4)と参考資料、および宿題を配信するので、各自都合のいい時間に受講する。●宿題は指示された期日までに提出する。フィードバックは翌週の授業で行う。科目名労働と国家担当者名榎本環構築2単位春学期水曜日5時限2年以上―合併科目―授業概要日本のホワイトカラーの職場をおもな考察対象に取り上げ、その現場について社会学的理解を深めるとともに、職場世界における諸現象、労働という社会的行為、および、企業活動とわれわれの日常的世界との関連について現代社会論的視点から分析することを主眼とします。アルバイト体験や家族・知人の働きぶり、ジャーナリズムを通じて窺い知るところの労働世界など、職場組織と働くことについての各自の日常的な疑問や関心を下敷きに、それらを反省的に掘り下げて考察してみましょう。本講の内容が確かな視点から人間の本質を理解し、多面的な様相がみられる時代を生き抜くための知恵につながれば幸甚です。授業の到達目標次の3点が到達目標です。(1)日本の職場世界とホワイトカラーの業務について現実的なイメージをつかむ(2)組織のなかで個人が期待される役割を個人行動との比較の視点で理解する(3)過渡期にある日本の職場世界を理解し、各自のキャリア設計に向けてヒントをつかむ成績評価方法試験0%レポート40%講義内容に関連するテーマを、各自の関心に即して自由に設定してもらいます。授業内外で吸収した知識をもとに、自らの思考を駆使して社会科学的に考え抜いた痕跡がどれだけ反映されているかの点を評価のポイントとします。詳細については初回授業で説明します。平常点60%フォーラム(WasedaMoodle)への投稿回数・内容、授業やディスカッション・授業内ワークへの積講義―119―

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