文学部シラバス2021
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成績評価方法試験0%試験は行わない。レポート70%学期末にレポートを課す。平常点30%出席状況と毎回配布するリアクションペーパーの内容から総合的に判断する。その他0%特記事項なし。備考・関連URL本講義は秋学期に開講するテクノロジーと民俗学と対になるものである。可能であれば両講義を受講することが望ましい。科目名心身論心と身体の心理学と実践担当者名宮田裕光人間2単位春学期無フルOD1年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要現代においては、SNSによるコミュニケーションやAI(人工知能)、ビッグデータ、ICT、IoTなどの科学技術が発達し、私たちを取り巻く人間関係や社会との関わり方が大きく変容しているが、その一方でストレスや精神疾患、医療と健康、幸福感、ジェンダーなどをめぐる心の問題も多様化、複雑化している。こうした時代の中で、人間の心と身体の関係やあり方はどのように捉えられるべきだろうか。本講義では、臨床心理学、認知心理学、生理心理学、脳神経科学、哲学などの幅広い学問分野を基礎から概観しつつ、心と身体にかかわる現代の諸問題についての見取り図を提示する。またそれらに基づいて、心と身体についての統合的、調和的な見方を科学がどのように創りあげていくべきか考える。本講義は、全回オンデマンド授業として実施する。具体的には、表情、呼吸や対人空間などの身近な心身の問題や、ストレス低減やうつ予防、心理的健康や幸福の増進に役立つとして近年注目を集めているマインドフルネス、感情・情動と身体をめぐる心と脳の科学、東洋と西洋の心身観などを紹介する。また授業内で、3分間瞑想やマインドフルネスなど、いくつかの実践を実際に体験する機会も設ける。これらを通して、ストレス管理や心身の健康など、日常生活にも応用できる実践の基礎的理解を得ることを目指す。いずれも予備知識は必要とせず、初めてでも学習、参加できる内容とする。授業の到達目標(1)心と身体にかかわる主題について、心理学、脳神経科学、哲学などを含む幅広い学問分野の視点から、基礎的な知識と理解を得る。(2)マインドフルネスや瞑想などの実践技法について、各自の日常生活にも活かせるように、基本となる内容を体得する。成績評価方法試験0%なしレポート30%期末レポート課題を課す。課題内容は授業内で指示する。平常点70%毎回の授業において小レポートを課し、出席記録を兼ねる。授業実施回の23以上の出席を成績評価の前提とする。その他0%なし備考・関連URL本講義は、すべてWasedaMoodleによりオンデマンドで実施します。授業の進め方や課題など、必要な点はWasedaMoodleから履修者の方に周知しますので、周知内容をよく確認してください。本講義の関連内容をさらに学習する意欲のある方には、講義生活世界と身体(秋学期)、現代人間論系演習生活世界・社会と身体(春学期)、他者と身体、身体から見た人間(秋学期)、こころとからだの関係を考える(春学期)などと合わせての履修を推奨します。教員紹介:http:www.waseda.jpgendainingenmiyata.htmlhttps:www.wasedapsychology.jpteacher.html科目名生活世界と身体心と身体の実践と科学担当者名宮田裕光人間2単位秋学期無フルOD1年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要現代においては、SNSによるコミュニケーションやAI(人工知能)、ビッグデータ、ICT、IoTなどの科学技術が発達し、私たちを取り巻く人間関係や他者、社会との関わり方が多様な変容を遂げているが、私たちは自身やはり生身の身体を持ち、生活世界を日々生きる存在である。心と身体の多様なあり方から人間を統合的に捉える試みは、むしろ、ますます重要性を増しているといえる。本講義は、全回オンデマンド授業として実施する。まず前半では、主に東洋のさまざまな身体的実践(ボディーワーク)について紹介する。具体的には、武道・禅・マインドフルネス、整体・マッサージ・東洋医学、ヨガ・瞑想、天台宗比叡山、断食(ファスティング)・自然食、笑いのエクササイズなどの具体的内容を、ビデオ映像も交えて説明し、それらに底流する心身観について考える。講義後半では、脳と心、身体に関わる心理学や脳神経科学の研究を紹介するとともに、実践と科学を統合する視点について考察する。さらに、こうした心身の研究が心理学、哲学、医学、生命科学、健康観など、さまざまな学問分野にも関連、影響する可能性について、発展的に展望する。心と身体の研究は、複数の学問分野を横断する学際的な性質を持つものである。そのため、本講義では、心理学、生命科学、東洋医学、脳神経科学、哲学など、さまざまな分野の知見が取り上げられる。これらのいずれも、予備知識は必要とせず、初めてでも学習、理解ができるよう解説する。また、日常生活にも活かせる実践的、学術的知識を提供したい。授業の到達目標(1)主に東洋のさまざまな身体的実践の内容を具体的に知り、日常生活にも活かすことができる。(2)心理学や脳神経科学からの心と身体についての知識、理解を深める。(3)心と身体に関連する主題について、幅広い学問分野の視点から展望できる。講義―112―

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