理工・英語学位プログラム
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 そうだ、都市計画の専門家になろう̶̶。高校2年のそのとき、理工系への進学を思い描きながらも学科選びに迷っていた僕の心を決めさせたのは、東日本大震災の渦中で垣間見た都市交通の逞しさでした。一瞬にして麻痺した首都圏の鉄道が、翌日には早くも復旧するのを目の当たりにして、都市の機能や構造について研究する学問への関心に火がついたのです。 復興への道筋を探るテレビの報道番組を見れば、早稲田の理工の先生方が連日のように出演し、さまざまな専門分野からコメントを発しています。スゴいな。そう感じた途端、第1志望の大学も決まりました。シンガポールで生まれ育った「帰国生」である僕にとって、理工系の多岐にわたる分野を網羅し、しかも英語ですべての科目を学ぶことができる早稲田の環境も、大学選びの大きな決め手になりました。 事実、ここにはいろいろな専攻に分かれて学ぶ、多種多様な国籍の学生たちがいて、授業のことからプライベートのことまで何でも相談しあえるネットワークが築かれています。例えば、都市計画の研究には土木的な知識だけでなく、数学や統計学、環境学、情報通信技術などさまざまな領域からのアプローチが求められますが、自分の専門分野外のことでも、それぞれの学科に所属している友人たちから気軽にアドバイスがもらえるのです。そして、各界の第一線で活躍する教授陣。そうした人とのつながりを活力に変えるdiversity(多様性)が、早稲田の一番の魅力だと思います。 僕が在籍する「国際コース」は2018年度から、4月入学の学生も受け入れる新しい「英語学位プログラム」へと衣替えをします。留学生や帰国生ではない、日本で教育を受けてきた学生も大歓迎です。 たとえどんなに素晴らしい研究をして成果を上げても、それを日本語でしか発表できないとしたら非常にもったいないことです。英語で論文を書き、世界に向けて発信すれば、日本の学生の研究はもっと注目されるに違いないと僕は思っています。この早大理工の英語学位プログラムなら、それができる。英語で学び、英語で世界に向けて発信するための力とチャンスを同時に手に入れることができます。科学を志すなら、日本の中だけにとどまらず、ともに世界を目指しましょう。WASEDAで体感する出会いと発見のダイバーシティ創造理工学部 社会環境工学科 国際コース4年六本木延浩さんインタビュー動画へ

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