教育学部
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6820142015201620172018 教育学部は、その名にも明らかなように、教員養成を一つの主要な目的とする学部です。これまで110余年にわたり教育界に優秀な人材を送り続け、文字通り私学の雄としてその伝統と指導性を発揮してきました。各都道府県ならびに私学の教員採用においては毎年優秀な成績を残しています。 しかし、教育学部に在籍すれば、自動的に教員免許状を取得できる訳ではありません。学部の授業に加えて、「教育職員免許法」に基づいて編成された教職課程の単位修得と免許状の申請をしてはじめて教員免許状を取得できます。この教職課程のうち教職課程の科目は、教員免許状取得を希望する教育学部以外の学生諸君にも開放されています。したがって教職課程の科目は、教員免許状の取得をめざす学生諸君が集う"全学的な学びの場"であるといえます。 近年、教員就職への道は必ずしも容易ではありません。しかし、ここしばらくは現職教員の定年退職者がまとまって見込まれる時期でもあり、教員への道を歩みたいと考えているみなさんにはぜひ教職課程を履修し、しっかりと免許取得に取り組んでほしいと思います。教職課程教員免許状取得をめざして(教職課程) 教育学部で取得できる免許状は、高等学校教諭1種・中学校教諭1種免許状、小学校教諭1種免許状(初等教育学専攻のみ)及び特別支援学校教諭1種免許状(教育学専攻のみ)です。2020年度は全学部で334名が教員免許状を取得し、このうち教育学部生は151名でした。 実際に教員になるためには、公立学校の場合、免許取得に加えて各都道府県ならびに政令指定都市の教育委員会が行う教員採用試験に合格する必要があります。 また、生涯学習、国際化等が社会的に重視され、他の職業経験者を教員として採用する都道府県が次第に増えています。安易な履修は禁物ですが、他の職業を経験した後に、教職をめざすみなさんは、ぜひ履修してください。 教職課程の履修は、最終学年時における教育実習および教員としての就職まで継続します。教育実習は、事前指導・事後指導と、小・中・高等学校における現職教員の指導の下での教育実習からなっています。教育実習は、実際の教育場面の実習であることから真剣な取り組みを強く要求されますが、それだけに教育実習によって教員就職への意志を強くする学生諸君が多いのも事実です。 中学校と高等学校の一貫教育などの展開が近年進んでいます。教員就職をめざすみなさんは、中・高2校種の免許状取得を心がけてください。また、教員採用試験においても、複数校種の免許取得を前提にしているケースが増えていますので、多くの方々の真摯で、意欲的な履修を期待しています。教育学部における教員免許状取得状況〈ご参考〉 教員採用試験延べ合格者数(全学)4003002001000(人)(年)25マイクロティーチング(学生による模擬授業)の風景(指導 三尾忠男 教授)学校における実習風景2577628361423184423223073253282932680217公立私立私立(非常勤)教員就職指導室 早稲田大学では、在学生や本学卒業生なら誰でも利用できる「教員就職指導室」を設置しています。 教員採用試験や学校に関わる資料の閲覧ができる他、実際に教育現場での経験が豊富な“教員就職アドバイザー”が、常時個別相談や採用試験の対策指導を行っています。この他、本学卒業生で構成されている「稲門教育会」の協力を得ながら、年6回の就職指導会などを通して、教員就職をめざす学生を積極的に支援しています。1997814291201919218278

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