教育学部
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社会科Pick UP! Curriculum日本近現代史特論Ⅰ 歴史をたずねる方法といえば、文字史料がうかぶかもしれませんが、モノや声も大事な方法です。文字の普及以前には、声によるコミュニケーションが大きな役割をはたしていました。文字の普及後も、人が経験を語る、聞くことにもとづいて歴史を考えるオーラル・ヒストリーがさまざまにとりくまれてきました。この講義では、歴史をたずねる方法の1つとしてオーラル・ヒストリーに焦点を合わせます。そこからは、文字史料とは異なる豊かな歴史の世界が見えてくるはずです。地理学研究法1~4 専門選択科目の1つである地理学研究法1~4は、地域で起きているさまざまな事象を主体的かつ的確に理解し、表現し、考察するための技術を身につけることを狙いとしています。2年生以上を対象とするこの科目では、文献の検索や地域統計の使い方、GIS(地理情報システム)を用いた地図表現、地形図や空中写真を用いた地形判読、フィールドワークなどを実習形式で学びます。日本近現代史特論1 大門正克教授学びの特色■ 学問分野の壁を越える学び:地理学も歴史学も、基礎から専門まで学べます。■ 少人数の初年次教育:1年生向けの入門クラスで、高校での学習と接続します。■ 汎用性のある学び:GIS(地理情報システム)などの各種技術やソフトの使い方も学べます。■ 関心に合わせた学び:多彩な教員を配置し、学生本人の希望に合わせた研究テーマが選べるようになっています。17 地理歴史専修の特徴は、1・2年生で地理学と歴史学両方の基礎を学ぶ点にあります。他大学では専門的にはどちらかしか学べないのが普通ですが、当専修では両方を学べるカリキュラムを用意しています。地理学と歴史学は、複雑な世界を具体的な事象やことがらに即して考える点で共通していますが、地理学は空間軸に、歴史学は時間軸に重きをおくという特徴があります。二つの別個に確立した学問体系をあえて一つの専修に編成することで、世界を空間と時間の両面から理解することを目指します。 3年生になると地理学か歴史学のどちらか一つを選び、さらに専門的な学びを深めます。3・4年生の必修科目である演習(ゼミ)として、歴史学では日本史(古代、中世、近世、近現代)、東洋史(中国古代近世史、チベット・モンゴル・満州の歴史、オスマン帝国史)、西洋史(古代、中近世、近現代)、地理学では自然地理学、人文地理学(都市・経済地理学、農村・人口地理学、地理教育学・地誌学)の各分野が用意されています。少人数の演習に参加して、フィールドワークの方法や調査結果の分析方法、文献や史料の読み方を学び、4年間の総仕上げとして卒業論文を執筆します。 これらの必修科目に加え、バラエティ豊かな選択科目(教職課程科目を含む)から自分自身の知的関心に合わせ、地理学や歴史学に関連の深い他の人文・社会科学系、自然科学系の科目を選んで広く学ぶこともできます。教員免許状取得のための科目も充実しています。 卒業生は、中学校・高等学校をはじめとする教育関連分野や、国家・地方政府機関、マスコミ、商社、金融機関など極めて多様な業種・業界で活躍しています。また、大学院教育学研究科への進学も卒業後の進路の一つになっています。地理歴史専修複雑な世界に地理学と歴史学を通して向き合う専門教育科目取得できる学位学士(地理学)、学士(歴史学)取得できる教員免許状社会(中学1種)、地理歴史(高校1種)公民(高校1種)地理学研究法1と2での作図例外国人講師を招いてのギャラリーでの授業地理学演習クラスのゼミ合宿※地理学・歴史学の別は、選択した演習により決定します。[1年次] ●地理学概論Ⅰ・Ⅱ ●地誌学Ⅰ・Ⅱ ●西洋史概説Ⅰ・Ⅱ ●日本史概説Ⅰ・Ⅱ ●歴史学入門演習 ●地理学入門演習[2年次] ●自然地理学Ⅰ・Ⅱ ●人文地理学Ⅰ・Ⅱ ●歴史学概論Ⅰ・Ⅱ ●東洋史概説Ⅰ・Ⅱ ●歴史学基礎演習 ●地理学基礎演習[3年次] ●歴史学演習Ⅰ ●地理学演習Ⅰ[4年次] ●歴史学演習Ⅱ ●地理学演習Ⅱ ●卒業論文必修●気象の基礎物理 ●科学思想史 ●大気の運動と気象システム ●民俗学 ●文化遺産研究 ●文化人類学研究 ●考古学研究 ●情報地球科学 ●経済地理学 ●自然地理学研究 ●地誌学研究 ●地理学研究法 ●地理学特殊講義 ●地図情報学 ●文化地理学 ●都市地理学 ●地図学 ●歴史地理学 ●EU論 ●日本史研究(古代) ●日本史研究(中世) ●日本史研究(近世) ●日本史研究(近代) ●西洋史研究(古代) ●西洋史研究(中世) ●西洋史研究(近代) ●東洋史研究(古代) ●東洋史研究(中世) ●東洋史研究(近代) ●日本史史料講読 ●変動地形学 ●地球システム科学 ●現代史研究 ●日本近現代史特論主選択●倫理学概論 ●哲学研究 ●古典語(ギリシャ) ●古典語(ラテン) ●宗教研究 ●ドイツ語圏の社会と文化 ●フランス語圏の社会と文化 ●中国語圏の社会と文化 ●スペイン語圏の社会と文化 ●政治学研究 ●憲法概論 ●統治の制度と市民 ●民法 ●西洋政治思想史 ●日本政治思想史 ●現代社会と行政 ●行政活動と行政改革 ●国際関係の成立と展開 ●国際関係の理論と課題 ●市民社会の法と権利 ●情報をめぐる法と政治 ●現代経済学 ●経済データ分析 ●日本の労働市場と労働経済学入門 ●産業組織論 ●日本の金融市場と金融論入門 ●労働市場の基礎と応用 ●金融市場の基礎と応用 ●財政学 ●地域経済論 ●心理と経済学 ●日本経済史 ●日本経営史 ●福祉国家の歴史 ●公共と福祉 ●自己の社会理論 ●家族の中のジェンダー ●宗教と現代社会 ●ナショナリズムと現代社会 ●社会的排除と包摂 ●多文化社会論 ●ポストモダン社会論 ●メディア市民学 ●ジャーナリズム論 ●情報メディア表現論 ●ソーシャルメディア論 ●科学技術コミュニケーション ●メディア文化論 ●文化とアーカイブ ●オープンデータ論 など副選択

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