教育学部
11/32

10WASEDA UNIVERSITY School of Education理学科 地球科学専修社会科 公共市民学専修複合文化学科幅広い分野に触れ、関心の方向を明らかにする 公共市民学専修は、1~2年次に必修科目として社会科学の諸分野の基礎を学び、それを踏まえて3年生から自分が更に深めたいと感じた学問のゼミに所属します。私が教育学部を選んだ理由はこの二段階のカリキュラムです。大学で学ぶ学問について、高校時代の私は具体的なイメージが持てず、どの分野が自分に向いているのか確信が持てなかったため、一度各学問に触れた上で専門とする分野を選択できることに魅力を感じました。 現在私はデータ分析を専門とする経済系のゼミに所属しています。データ素材を元に、何を研究テーマにするのかは各自で決めるため、非常に自由度が高いです。日々試行錯誤を繰り返して分析を進めています。将来はデータから得られる知見を活用して社会に還元する仕事につきたいと思っています。教育学部は、学部としての専門分野が予め固定されていないため、様々な分野の授業を履修することができます。好きそうだと思って履修した講義が意外としっくり来なかったり、たまたま受けてみた講義に自分のこれからの進路に関係するきっかけがあったり等、想像と異なる結果が待っていたこともあります。ある授業が一見全く関係のないテーマの授業とリンクし理解が深まることも多々あります。この発見は教育学部ならではだと思います。 様々な分野に興味がある方、自分が学びたい分野を絞りきれない方、ぜひ公共市民学専修の扉を叩いてみてください。榊原 茉由 Sakakibara Mayu (3年)それぞれの興味関心の寄せ鍋のような学科です 「複合文化学科ってなにやってるの?」在学中、複合文化学科の学生は幾度となくこの質問を受けます。大抵の場合、なにをやってるのかうまく答えられない。なぜ答えづらいかというと、複合文化学科では”なんでも”研究対象になるからです。 複合文化学科では主に、表象文化論を軸に学んでいます。表象文化とは、あるテーマを”のぞき穴”として、社会・文化現象をひもとく学問です。 テーマは人それぞれで、メディア文化や食文化、芸術、国際関係、サブカルチャーなど多岐に渡ります。私がこれまでに書いたレポートのテーマを一部紹介すると、「好奇心表象とその神話構造」「現代の魔女表象」「絵画に見る入浴文化と自然な身体」「都市の産物ー冷凍食品」など。自分の興味関心が研究のエネルギーの源であり、先生方は真摯に向き合ってくださいます。 私が複合文化学科を受験したのは、文化と教育に興味があったからです。4年間この学部で過ごし、「世の中の”解像度”が上がった」ことを実感しています。たとえば、日常の風景の一部でしかなかった電車の中の広告でさえ、気になる。というのも、その広告が学んだことと繋がり、見えていなかった関係性を発見できるからです。そうした学びや日々重ねてきた気づきは、自分だけのものの見方になったと思っています。また、第二外国語のドイツ語にもかなり注力しました。 春からは広告関係の仕事に就きます。複合文化学科で得た”私らしいものの見方”は、今後自分の支えになると信じています。津田 希美佳 Tsuda Kimika (4年)早稲田大学を目指す受験生に向けて 地球科学は46億年という長い地球の歴史を岩石や地層などに残されている記録から解明していく学問であり、地球科学専修では座学や実習を通して、地球科学全般の知識を高いレベルで学ぶことができます。 私は祖父の影響で小さい頃から地球科学に強い興味を持っており、大学でも専門的に地球科学を学習したいと考え、本専修を志望しました。現在、私は地球物質科学研究室において、主に変成岩という石を用いて地球深部から表層にかけての物質循環に関する研究を進める準備をしています。地球科学の研究は露頭観察などマクロなスケールから顕微鏡観察などミクロなスケールまで、さまざまな視点から、また国内外問わず多くのサンプルを分析・検証します。そのため研究を進める上で必要な土台となる知識は多く、大変ではありますが、研究によって私たちの住む地球という星が経験した事象の一端に迫れると思うと心が踊ります。  高校で地学を履修していない生徒も多く、それに合わせカリキュラムも配慮されたものとなっています。また、初年度から巡検があり、座学だけでなく実際に自分の目で地球の神秘を感じることもできます。 そして、最近では宇宙開発や環境問題など地球科学の関連することに多くの関心が集まっており、地球科学がより身近になってきています。こういったことに少しでも興味をお持ちでしたら、是非地球科学専修への入学を考えてみてください。西 玄偉 Nishi Harui (3年)

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る