教育学部
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複合文化学演習5 原克教授ツールとしてのICT1 楠元範明教授Cultural Sciences複合文化学科●さまざまな文化現象を、サブカルチャーから政治・社会問題まで、多面的に分析します。●英語以外の外国語力をつけ、文化や社会に対する複眼的な思考をつちかいます。●情報通信ネットワークの技術を習得し、情報を収集・編集して発信する力をやしないます。複合文化学科では、広く文化現象を考察の対象とします。ここでいう文化とは、文学、芸術といった狭義の文化だけでなく、テレビ、マンガ、J・ポップなどのポピュラーカルチャーやサブカルチャー、さらには環境、テクノロジー、国際関係といった現代社会のかかえる多様な問題系をふくんだ広い現象のことです。こうした文化現象は、複数の要素から成るとともに、それらの要素が溶けあったり、競いあっています。本学科では、文化のこのような複数性、複合性を重視するとともに、いくつかの方法論(記号論、精神分析、メディア論、カルチュラル・スタディーズ、アナール派歴史学など)を、そのつど組み合わせて分析していきます。また、文化に対するこうしたアプローチに広がりと深みをもたせるために不可欠なのが、外国語と情報通信です。本学科では、英語に加えて、英語以外の言語(ドイツ語/フランス語/中国語/ロシア語/スペイン語)を少なくともひとつは習得するとともに、情報通信ネットワークを活用して、情報を収集し編集していく力もつちかうことができます。「文化」・「外国語」・「情報」——これが複合文化学科の3本柱です。 複合文化学の建築物I「知覚のメタモルフォーゼ—聞こえ方や見え方、味わい方や感じ方にも歴史がある」というテーマに関して、「メディアとしての味覚—食卓の変容から」、「流線形シンドローム―速度と身体の大衆文化論」、「追憶と記憶の政治学—生きた歴史を語りつぐ」といった視点から多面的に考察します。【 複合文化学による文化現象の分析例 】私は文化を学べる大学・学部を探していました。その中でいわゆる伝統的な「文化」だけでなく、日常にある文化まで幅広く、様々な視点から学ぶことができるという点を非常に魅力に感じ、複合文化学科を選びました。今まで当然の日常としか見てこなかったものを学問的に捉えなおすことは私にとても多くのことを教えてくれました。今は社会人になるための準備として自分の進む業界や経営に関する本を読み、幅広い知識の涵養を目指しています。比較的自由になる時間を持てるのは大学生の特権です。ぜひその特権を有意義に使ってください。Sunaoka Risa砂岡 梨沙ドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語(中学1種・高校1種)取得できる資格学士(学術)取得できる学位学科・専攻・専修の特色Curriculum TOPICSStudent's VOICE文化現象(例 20世紀末の日本における身体イメージ)複数性ひとつの文化現象は、他の複数の文化現象との衝突・融合によって生成する(例 伝統的な日本の身体イメージがジャポニズムとして逆輸入される)多元的分析ツールとして複数の理論を組み合わせて用いる(例 精神分析学、記号論、言説分析、カルチュラル・スタディーズ、アナール派歴史学、メディア論)複合性社会・政治・経済・歴史・芸術などに属する複数の要素が複雑に関係している(例 体育がめざす身体像、「健康」な身体、モードのエコノミーなど)多面的問題の対象をひとつの領域に固定しない(例 文学・絵画・彫刻・映画・TVゲームから遺伝子工学を図解した啓蒙書に至るまで)WASEDA UNIVERSITY SCHOOL OF EDUCATION GUIDE 201920学科・専攻・専修紹介

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