教育学部
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教育学科教育学専攻 教育学専修学科・専攻・専修の特色■ 教育の諸問題について多角的・総合的に学ぶ。■ 日本や他国の教育の歴史と現状についての認識を深め、同時に国際感覚を養う。■ 生命と地球を愛するヒューマンな教養がみがかれる。■ 教職、一般企業はもとより、青少年指導、教育行政職の方面に進路が開かれる。■ 教育学の諸専門領域における研究者をめざす第一ラウンド。教育学専修は、教育をめぐる時代的変革と課題の中で、子どもの成長、学校教育、社会生活の変化とモラル、教育の制度・政策、環境・地域・生命などについて、多様な専門的アプローチから考察し、「生きる」ということの意識と、人間発達のあり方を熟慮し、未来社会への責任意識をはぐくむことができる専修です。今日の教育学は“Sciences of Education”として、「学際学」であると同時に「複合科学」として存在しています。教育の考察には、哲学・社会学・心理学・歴史学・政治学・行政学・統計学・法学・国際関係論・外国文化研究・情報科学・生命科学といったさまざまな学問の成果と手法を活用します。1年次の教育学概論、教育学研究法、日本教育史などを基盤として、2年次からはより専門性の高い科目を学びます。そして、3、4年次一貫のゼミでは、指導教授の助言を受けて自分の関心に基づいた研究テーマを設定し、研究成果を発表しながら卒業論文へと仕上げていきます。本専修は、教育研究の専門的な学び舎です。教職志望者には、とりわけ深い教育的見識が培われるでしょう。卒業後の進路は、多方面に開かれています。大学院に進学して大学の教授、准教授、助教として活躍している先輩は少なくありません。実業界では、放送・報道関係、広告、金融、保険、食品、コンピュータソフト系企業等、広範囲な分野に進出しています。もとより、教育行政、社会福祉行政、学校の教員、大学職員、予備校経営者、教育系財団・社団法人への就職など、教育学専修ならではの進路が開かれています。今後は、福祉・介護分野への進路も拡張されるでしょう。 教育学概論A教育学全般にわたる基本的な諸主題、諸領域、諸概念、諸論点に関する理解の形成をめざします。社会において教育、ひいては学校が人間の育成に対して、どのような機能を果たしてきたか、果たしているか、果たすべきかについて考察するための基礎的な能力を形成します。さらに、こうした諸理念を実現すべく学校教育はどのように機能しているかを具体的な事例をもとに検討を行い、現場での実践力の基礎をも培います。 教育哲学本講義は、受講者のみなさんが教育にかかわる問題を批判的に吟味検討することに習熟するための導きであろうとするものです。「批判する」とは、そもそも、分ける、選びとるといった意味のギリシア語に由来し、真実であるもの、正しいもの、美しいものなどを選びとるために、そうでないものを払いのけていく作業を意味します。講義全体を通じて、人間にとってなぜ教育が必要なのか、なぜ教育はむつかしいのかを考えていきます。知識を得ることよりも、自ら考えることを重視します。教育学演習I・IIG 菊地栄治ゼミCurriculum TOPICSStudent's│VOICE学士(教育学)取得できる教員免許状取得できる学位社会(中学1種)、地理歴史(高校1種)、公民(高校1種)、特別支援学校(1種)人によって「当たり前の教育」だと思っているものが違うと気づいて以来、教育そのものの意味や内容について考えるようになり、この専修を選びました。時間があれば図書館で本を読み、その分野に精通した先生方に質問しつつ、日々学びを深めています。人文科学から自然科学まで、多くの先生が揃っているのは教育学部の魅力です。「教育」という行為をより深く知りたいので、将来は研究者になることを考えています。教育の歴史を主題として学ぶことで、現在の教育を相対的に見つめ、教育のあり方についての考えを深めていきたいです。Inomata Daiki猪股 大輝教育学部の概要WASEDA UNIVERSITY SCHOOL OF EDUCATION GUIDE 20187

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