教育学部
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学科・専攻・専修の特色■ 社会学、メディア・コミュニケーション学、政治学、法学、経済学などの幅広い社会科学の知識をもって市民社会の発展を担う人材を育成します。■ 公共と市民の観点から社会諸科学を能動的に学ぶことで、現代世界のさまざまな課題に主体的かつ分析的に取り組む「公共市民学」の力の獲得を目指します。■ 必修科目を履修すれば高校公民の教員免許取得に必要な教職課程科目のうち、教科に関する科目がすべて履修でき、免許を取得しやすいカリキュラムになっています。公共市民学は、社会諸科学の知見を総合しつつ、自立した市民による公正で開かれた社会のありかたを追究します。公共市民学専修は、「公共」と「市民」という二つの概念を手がかりとして、今日の世界を社会科学的に理解した上で、さまざまな立場の個人や集団が相互の対話と批判を通じて、より良い社会を作り上げていくプロセスに参加するために必要な資質の育成を目指しています。そこでは社会学、メディア・コミュニケーション学、政治学、法学、経済学という学問領域を主な柱としつつ、狭い意味での学問の論理に従うのではなく上記の二つの概念を軸として学際的に現実の諸課題に取り組みます。このような「公共市民的」資質の育成に重点を置くカリキュラムは、若者の政治参加や公共といった言葉が注目を集める今日の状況において、高校公民・中学社会の教員養成に寄せられている期待に応えようとするものですが、その射程はそこにとどまりません。一人ひとりが主体的に思考、判断、行動しつつ、開かれた公共圏を築いていくという課題は、学校を超え、政府機関や非政府機関、そして民間企業など、社会の隅々に広がっています。公共市民学専修は、学校と社会の双方に向けた人材養成を教育を通じて展開していきます。 公共市民学専修での学び方1年次 「入門演習」で大学での学習方法を習得するほか、「公共市民学Ⅰ~Ⅲ」で現代世界に対する問題意識を明確にします。1~2年次 一般教育で広い視野を獲得すると同時に、具体的な問題を追究する上で不可欠な各専門分野の基礎を学びます。2年次~ 各専門分野の最新の知見を学びつつ、「公共市民学研究」では少人数(上限20人)で問題意識を洗練します。3~4年次 すべての学生が2年間継続するゼミに所属し、専任教員の指導の下で、自分の研究成果を論文や作品の形でまとめます。 教員免許取得に適したカリキュラム1年次後半から2年次にかけての必修科目「法学概論Ⅰ・Ⅱ」「政治学概論Ⅰ・Ⅱ」「社会学概論Ⅰ・Ⅱ」「経済学概論Ⅰ・Ⅱ」「哲学概論Ⅰ・Ⅱ」を履修することで高校公民の教員免許取得に必要な教職課程科目のうち、教科に関する科目をすべて履修することになります。また、卒業には124単位の修得が必要ですが、教職課程科目のうち、教職に関する科目を36単位まで卒業単位に算入できます。さらに副選択で地理歴史専修の科目を教科に関する科目として修得することで、中学校社会、高校地理歴史の教員免許も取得可能です。Curriculum TOPICSStudent's│VOICE学士(公共市民学)取得できる学位様々な視点から現代社会の原理を学びたいと思い、社会科学専修に入学しました。今は社会学を専攻しています。多様な分野に関心をもつ学生と共に学ぶのは、地方出身の私にとって非常に刺激的です。将来は地方創生に携わりたいと考え、学部を問わずに授業を受けつつ、大学OBの方に紹介していただいた地方創生に関わるシンクタンク等でのインターンをしています。大学での4年間は、学問と実践、両方の視点を養うよう心がけてきました。この姿勢は、リソースの限られる地方という環境での課題解決に、必ず活かせると確信しています。Yamaguchi Takahiko山口 宇彦社会科学専修在籍中社会科公共市民学専修演習Ⅰ(放送学) 伊藤守 教授社会学政治学/法学経済学メディア・コミュニケーション学公共市民学社会諸科学の知見を総合しつつ、自立した市民による公正で開かれた社会のあり方を追究キーワード:公共圏、憲法、参加・包摂、公正、正義、平等、市場、労働、企業、グローバリゼーション、家族、ジェンダー、都市、移民、ジャーナリズム、ソーシャル・メディア、科学技術…想定される主な進路中高教員、国家・地方・国際公務員、報道機関、民間企業、NPO、NGO、大学院進学…2018年4月に「社会科学専修」は「公共市民学専修」に名称変更します取得できる教員免許状社会(中学1種)、地理歴史(高校1種)、公民(高校1種)教育学部の概要WASEDA UNIVERSITY SCHOOL OF EDUCATION GUIDE 201814

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