教育学部
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教育学部の概要Student's VOICE教育学部の概要WASEDA UNIVERSITY SCHOOL OF EDUCATION GUIDE 20179Education教育学科教育学専攻 教育心理学専修学科・専攻・専修の特色■学問の実践的効用を重視しながらも、同時に基礎的研究をも大切にする。■充実したカリキュラムを準備している。■心理学の一分野である教育心理学の特徴を重視している。学校心理学(教育相談・生徒指導・進路指導の理論と方法)不登校、いじめ、軽度発達障害などで学校で生じているさまざまな問題に対応するには、子どもを多角的に理解した上で、教員、保護者、専門機関、地域との連携が不可欠です。学校心理学では、まず、問題行動を学習(動機づけ、学習障害、学習スタイル)、適応(心理・社会性の発達と精神病理)、進路(職業観の発達)の3側面から理解します。次に啓発、危機介入、個別対応の3段階の対応や連携のあり方を実践事例を通じて学んでいきます。教育心理学実験演習II D教育心理学の研究方法として質的研究と量的研究がありますが、教育現場で必要とされている行動観察法に関する理論や技法を学ぶ機会はあまりありません。本講義では、幼児・児童の行動観察によるデータ分析を中心に質的研究方法を学び、認知・絵画・遊び・社会性の発達理論を用いた実験演習を実施します。質的なデータ分析は個別と集団による力動分析を行います。早稲田大学における「心理学」の歴史は非常に長く、心理学という講義は東京専門学校が設立された1882年(明治15年)に政治経済学科において開講されました。専攻が発足したのは、1932年(昭和7年)のことで、文学部哲学科心理学専攻と称しました。他の領域と同じように心理学においても専門分野が細かく分化し、新しい領域が台頭してくるにつれて、新しい研究室の開設が必要となってきました。そのような必要性に応えて、1962年(昭和37年)教育学部に教育心理学専修が発足しました。その当初から、文学部心理学専攻(現:心理学コース)とは趣を異にするように配慮されています。具体的には、教育心理学を核にしていますが、発達心理学、社会心理学、臨床心理学、神経心理学、学校心理学、数理心理学なども設置され、心理学の諸領域を広く学べるように配慮されています。教育心理学専修は制度的には文科系に所属していますが、実質的には実験系の色彩が強く、実験や調査によって資料を収集し、その分析を行うという実証科学の立場に立っています。その実習のために第2・3学年において小集団(10名前後)に分かれてのきめ細かい指導が行われており、そのことが特色の一つになっています。教育心理学専修の卒業生の進路はさまざまです。大学院進学後、大学教員や研究職に従事した者、中・高校や特別支援学校(養護学校)の教員、児童相談所の心理判定員、児童館や施設の指導員、家庭裁判所の調査官、公務員(厚生労働省、法務省)、福祉職、カウンセラー等々多様ですが、比較的多いのは民間会社の人事・教育担当者やマーケティング・SEなどです。臨床心理学を学ぶゼミに所属し、主に「パートナー選び」についての研究を行っています。もともと心理学に興味を持っていて、将来は心理職に就きたいと考えています。40名と少人数であることも、この専修を選んだ理由のひとつです。現在は大学院の試験に向けて勉学に励んでいる最中。同じ目標を掲げた仲間と一緒に定期的に勉強会を開くなど、日々さまざまな刺激を受けられる環境で学んでいます。また研究に取り組む一方で、サークルでの音楽活動にも積極的に参加。充実した学生生活を送っています。芹澤…陸也 Curriculum TOPICS 教育心理学実験演習IID 本田恵子 教授取得できる学位 学士(心理学)

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