教育学部
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教育学部の概要JapaneseStudent's VOICE教育学部の概要WASEDA UNIVERSITY SCHOOL OF EDUCATION GUIDE 201711国語国文学科学科・専攻・専修の特色■高い専門的知識を持つ国語科教員を育てるため、各分野・各時代をまんべんなく 学べるように専任教員を構成しています。■文学や言葉について広く深く学びたい人の期待にも十分に応えられます。近世文学演習I井原西鶴の短編小説を読みます。廓や芝居町に生きた人々の喜怒哀楽や、愛に殉じた市井の男女の物語、義理に悩む武士、町人生活の悲喜劇などを描いた名作の読解を通じ、古典の面白さを味わいます。近代文学演習IIこの25年ほどの近代文学研究は、文学理論をベースとしてきました。そこで、この演習では実際に文学理論を使って小説を読んでそれを身につけ、自分がどの立場から読むのが向いているのかを探すことを目指します。日本語文法文法は“暗記”ではありません。私達が読み書きしている身近な日本語の中から、普段気づかない法則性を探り出してみましょう。“考える”文法の創造的な面白さにきっと目覚めます。中国文学応用演習唐宋の詩歌を素材として中国伝統文化を考え、日中の文化比較を試みます。扱うテーマは、「時間」(四季と年中行事)、「風土」(東西と南北)、「情愛」(女性詩人とその抒情)、「日中文化交流」(阿倍仲麻呂)等です。国語表現論「国語表現の教材開発と授業開発」というテーマで、「国語表現」の特質を的確にとらえたうえで「国語表現」にふさわしい教材を発掘し、それを用いた授業を構想します。漫画やアニメ、ゲームなど、サブカルチャーの教材化も取り上げます。国語国文学科は、文学や言葉を愛する人のための学科です。そして、その愛を次の世代にも育みたいと志す人のための学科です。私たちは、中学校・高等学校の国語科教員を養成することを第一の目的としています。「ことば」を育てる国語科は、すべての教育の基盤となる重要な科目です。すぐれた国語科教員を育てることはとても大切な仕事だと考えています。教員に必要なものはまず高い専門的知識です。それがあれば、自信を持って教室に立つことができます。そのために国語国文学科は、日本語・日本文学・中国文学・国語教育の各分野・各時代を研究し教育する専任教員を揃えています。もちろん知識だけでは十分ではありません、教える技術も磨かなくてはいけません。たとえば、「声」です。生徒に届く「声」とは単に大きな声ではありません。どのような「声」が生徒に届くのか、その「声」を育てるための授業も用意されています。また、マルチメディアを利用した国語教育の方法を学ぶ授業のほか、教育技術の向上に役立つ科目も用意しています。私たちは、すぐれた社会人の養成も目的としています。教育学部は教員免許の取得を義務付けてはいません。実際に多くの卒業生たちが一般企業の社員や公務員として活躍しています。教員も社会人です。すぐれた教員を育てることは同時にすぐれた社会人を育てることなのです。届く「声」は、社会に出てもあなたの力になるでしょう。文学や言葉を学べば、「ひと」が自分を取り囲む「世界」をどのように感じ取り理解する傾向があるのか、そのような「ひと」が形作る社会はどのような仕組みを持ち、どのように機能するのかを知ることができます。それらを知っている「ひと」こそが社会に貢献できるのです。ぜひ、私たちといっしょに学びましょう。※詳しくは国語国文学科ホームページをご覧ください。http://www.dept.edu.waseda.ac.jp/kokubun/国語国文学科では、上代(奈良時代)から近現代までの日本文学、そして日本語学について幅広く学ぶことができます。これらの知識は、どれも国語科の教員にとって絶対に欠かせないもの。それを各研究分野において第一線で活躍する先生方に指導していただけるのが、早稲田ならではの魅力ですね。私は以前から関心のあった平安時代の文学を学ぶゼミに所属していますが、知識に偏りができないよう、他にもバリエーション豊かな授業を履修しています。早稲田には自分の興味の扉を開いてくれる多様な学びの場があります。今村…優太郎 Curriculum TOPICS 中世文学演習IIB 大津雄一 教授取得できる学位 学士(文学)

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