教育学部
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教育学部の概要EducationStudent's VOICEWASEDA UNIVERSITY SCHOOL OF EDUCATION GUIDE 201710教育学科初等教育学専攻学科・専攻・専修の特色■小学校教育の専門性と教科教育の高度な専門性をあわせもつ教員の養成。■豊かな人間性と確かな学力を身につけさせる授業力の形成。■小学校が直面する課題の解決能力を身につけた「臨床性」の重視。■小学校の免許状に加えて中学校・高等学校、特別支援学校などの免許状も取得。初等教育学概論1年次の必修科目である本講においては、「教育学」という学問の基礎とその役立ちについて、初等教育を対象として論じます。学校の成立史、その背景にある教育思想や子ども観などについて、欧米との比較も交えながら論じることを通して、現代初等教育における事象・問題・改革などの実態の究明や原因の分析に取り組みます。それにより、教育実践をより深くとらえる目を養うとともに、学問として小学校教育を研究する能力を高めます。子ども理解と授業本講義は初等教育を中心にして、授業における子どものものの見方・考え方を考察します。具体的な学校生活・授業場面で子どもはどのような反応、表現を見せているのか。それらをどのようにしてとらえ、さらにどう授業づくりや学級づくりに生かすのか。子ども理解の方法と授業構成や学級経営等に子ども理解がどのように関わるかということを、豊富な実践事例に基づきながら解明していきます。初等教育学専攻は小学校教員を養成することを主たる目的とする専攻です。早稲田大学が小学校教員の養成に取り組む目的は、学校教育の出発点となる小学校は人間の成長にとって極めて重要な位置にあり、このような意味をもつ小学校に優秀な教員を送り出すことも、本学の重要な使命と考えているからです。早稲田大学は日本を代表する私立総合大学として、これまで中学校や高等学校に重点を置いて教員を養成し、優れた人材を教育界に送り出してきました。しかし、今日、学校教育をめぐり様々な課題が指摘されています。なかでも教員の資質向上への社会的期待は大きく、教育学部ではこうした期待に応えるべく、教員養成の改革を試み、教員養成でも総合大学に相応しいかたちで、小学校から中学・高等学校の教員養成をトータルにとらえ、小・中・高等学校を網羅して、優秀な人材を教育界に送り出したいと考えています。本学の目指す理想の小学校教員は、子どもの発達段階や個性を深く理解して魅力ある授業を展開させ、豊かな人間性や確かな学力を形成させることのできる教員です。このため初等教育学専攻では、子どもの心身・学力に関する専門的知識・技術の習得や、学校での学生独自のニーズに合わせた自主的なボランティアや担当教員の指導を受けながら行うインターンシップなど、「臨床的」な能力の育成を重視します。そして、情熱と使命感をもち、力強く誠実に教育実践に取り組むことのできる教員を養成します。初等教育学専攻の学生は、必要な科目を履修すれば、小学校教員免許状のほか、中学校・高等学校の教員免許状(国語、社会、数学、理科、英語)を取得して、教科指導の専門性を高めることができます。また、特別支援学校の教員免許状を取得することも可能です。さらに、教育学専攻各専修の科目を選択履修することにより、教育についての学術的研究能力を高めることもできます。卒業生は、主として小学校などの教員として活躍しているほか、企業内教育担当者、ジャーナリズム、教育関係企業、公務員等の分野へも進出しています。また、大学院の教育学研究科や教職研究科に進学して専門性をさらに高め、教員あるいは研究者を目指す人たちも生まれています。人間形成の基盤となる小学校から中学・高校までの教育を学ぶため、初等教育学専攻を選択しました。私が所属するゼミでは、様々な学校を訪ねて授業を見学し、現場の先生方との研究協議などを通して理論と実践を結び付ける学習に取り組んでいます。また教授陣が行う実践的で専門的な講義は、一人ひとりが自身の課題を発見し、新たな課題に向き合うことができる貴重な時間です。さらに、学業をはじめ多種多様な活動に取り組む仲間からも多くの刺激を受けており、人間的に成長できる環境であることは間違いありません。新井…晴晶【 卒業後の進路 】 (2016年4月1日現在) Curriculum TOPICS 学部大学院初等教育学専攻教職研究科教育学研究科修士課程博士後期課程研究者小学校教員(中・高教員)民間企業公務員など取得できる学位 学士(教育学)

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