文化構想学部シラバス2021
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科目名中南欧の文学短篇か断章か̶タブッキとカルヴィーノを読む担当者名和田忠彦文ジャ2単位春学期木曜日3時限1年以上―合併科目2授業概要中南欧というとき、地図の上でどのあたりを思い描くでしょうか?この講義では、通常南欧として位置づけられるイタリア語圏の作品を手掛かりに、南欧と中欧ふたつの地域をつなぐ想像力のありようについて、短篇作品を読みながらそれらが生まれた同時代の状況をも視界におさめつつ考えていきます。まずさしあたり関心を寄せていただきたい作家は、ふたり。アントニオ・タブッキ(1943−2012)とイタロ・カルヴィーノ(1923−1985)です。なお、シラバスは授業中のみなさんの反応などにより適宜変わる可能性があります。授業の到達目標文学作品を読むこと考えることをとおして知ること見ることの閾値をひろげる.成績評価方法試験0%行いません。レポート70%授業中に指定する図書リストから一冊もしくは複数を選んで2800字前後で書いてもらいます。本を読んだうえで、自分の意見がはっきり出せていることを期待します。平常点30%授業時に質問などをしますので、レビューシートで答えてください。単なる出席というより、レビューシートを重視します。その他0%備考・関連URL現時点(112)ではリアルタイムオンライン授業を予定しています。COVID-19の状況によっては対面授業との併用も考えています。科目名ラテン・アメリカ文学という視点イスパノアメリカの文学とその背景担当者名内田兆史文ジャ2単位秋学期無フルOD1年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要イスパノアメリカと呼ばれる地域、そして広くラテンアメリカが生み出した文学作品を、そこに暮らす人びとの歴史と、その中で生まれた暮らしやメンタリティ、政治との関わりとともに考察する。イスパノアメリカについて、まずはその成り立ちや、歴史に基づいたモザイク模様を織りなす文化を概観し、20世紀から今世紀にかけてのこの地域の代表的作家とその作品を取り上げ、それぞれの作家、作品を、地域や時代の特徴をとらえる。また、そうした文学作品をきっかけに制作された映画についても考察する。授業の到達目標いわゆるラテンアメリカ地域を,それ以外のアメリカやヨーロッパと比較し,またそれぞれの関係をとらえられるようになり,そのうえでイスパノアメリカの代表的作家たちの意識や作品に対する理解を深める。成績評価方法試験0%レポート30%イスパノアメリカの文学作品に関するレポート平常点70%リアクションペーパー(30%)・小レポート(40%)に基づくその他0%備考・関連URL授業はオンデマンドで行います。授業の受け方は以下の通りです1.与えられたテーマについての小文あるいは次に読む短篇について考えたことをまとめて提出、400字以上2.動画を視聴3.リアクションペーパーを提出、100字以上を繰り返します。原則月曜日までに授業動画をアップ、1と3の提出期限は毎週金曜23:30とします。最初の提出課題は、ラテンアメリカという言葉から連想されるもの(400字以上)、リアクションペーパーのテーマはこの講義のシラバスを見た上での自己紹介と授業をとる理由(100字以上)となる予定です。教科書(20世紀ラテンアメリカ短篇選岩波文庫)をなるべく早めに購入してください。科目名文芸批評理論1担当者名岩川ありさ文ジャ2単位春学期無フルOD1年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要この講義では、言葉によって表現された芸術を広範囲にわたり対象として、批評を行うさいに必要な理論について学びます。文学はもちろんのこと、映画、マンガ、アニメーション、テレビドラマ、ドキュメンタリーなど、幅広い表現を扱い、それぞれの受講者が、研究や創作に向かうための基礎的な知識や方法を身につけます。言葉によって表現された芸術は、社会や歴史との密接な関連性を持っており、文芸批評は、現代社会における諸問題との関わりにおいて、その実践を行う必要があります。自らの足場そのものを問うような実践をとおして、批評や創作を行うための言葉を探し出してください。講義―96―

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