文化構想学部シラバス2021
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レ、ブレの中に、リアルなものを考えるための重要な手掛かりも隠されています。イメージを共通テーマとしながら、4人の講師がそれぞれに具体的なイメージ表現について語ってゆきます。イメージ論の輪郭1,2(大石雅彦):古代ギリシア・ローマから現代までのイメージ論の変化をたどります。あわせて、自我=イメージの形成についても説明します。アート・アクティヴィズム(大石雅彦):バンクシー、Chim↑Pomを例に取り、アートの持つ現実的活動性について説明します。説明の合間に、具体例をはさんでいきます。また、美術展・新作映画の紹介も毎週行います。南方と美術・文学・博覧会(奥間政作):南国に憧れたゴーギャンの如く、日本にも南洋に強い憧れをもった美術家たちが多く存在していました。こうした作家による作品の読み解きや文学・博覧会・映像を通じて、近代日本における南洋表象のありようを探ります。場所のイメージ(関直子):近年、新しい創造活動は、専用の文化施設ではなく、空き家などで展示される機会が増えています。それぞれの場の記憶や固有の空間と切り結ぶことで成立するこれらの作品は、当該地域が纏うイメージを、どのように作品化のプロセスで扱っているか。東京をはじめとする都市とイメージの関係を中心に考察します。イメージの背景:背景知識と陰謀論(石岡良治):現代社会におけるイメージの氾濫状況を把握するためには、イメージの由来についての批判的考察を必要とするだろう。写真イメージに対する信頼を用いた未確認動物などの諸問題に触れつつ、映画・ビデオ・デジタルイメージのそれぞれにおいて異なる様相を呈する陰謀論について映像作品の分析を行う。授業の到達目標イメージ研究のための基礎知識の獲得および応用的思考の養成成績評価方法試験0%レポート60%各先生が出すテーマのうちひとつを選んでレポートを提出してください。平常点40%出席やコメントシートなどを総合的に評価します。その他0%備考・関連URL本講義はオンデマンドになります。科目名イメージのリテラシー1消費社会と視覚文化のリテラシー担当者名石岡良治表象2単位春学期無フルOD1年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要※本授業は全回オンデマンド授業として実施します。本授業は全回オンデマンド授業として実施します。インターネット環境が普及し、スマートフォンによる動画の視聴が日常の一部となっている現代を、イメージが氾濫する情報過多の時代とみなすことができるだろう。だが文字の読み書き教育すなわちリテラシーと比べると、イメージについての批判的考察すなわちイメージのリテラシーは、相対的に立ち遅れる傾向にある。本講義は消費社会における視覚イメージの役割について、肯定的側面と否定的側面の両者をふまえた歴史的察を行うことで、イメージのリテラシーを高めることを目指す。講義前半では、現代における教養と文化の役割の変動について学んだ後、1950年代アメリカにおける大衆消費社会の様相を検討することで、現代と共通する側面・すでに過去となった側面・今なお汲み尽くされていない側面(未来の要素)について考えていきたい。次に、メロドラマとノスタルジアの消費をめぐる諸問題を考察する。いずれも現代の視点からの再解釈を重視した系譜学的なものとなるだろう。講義後半では、文化におけるホビーの位置付けについて考察しつつ、文化批評における○○文化は好きだがファンが苦手という事態が頻発するケースを手がかりに、ファンコミュニティが担う解釈共同体としての役割について学ぶ。また、コンテンポラリーアートが物議を醸すことが多い理由として、美醜の尺度を問い直す側面から考察する。最後に、近年の文化表象におけるポリティカル・コレクトネスをめぐる議論についても考えてみたい。授業の到達目標消費社会と視覚文化の関係を掘り下げることでイメージのリテラシー獲得を目指す成績評価方法試験0%レポート70%学期末レポート平常点30%コメントシートやアンケートの内容で判断その他0%科目名イメージのリテラシー2担当者名竹田恵子表象2単位秋学期無フルOD1年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要インターネット環境が普及し、スマートフォンによる動画の視聴が日常の一部となっている現代は、イメージの氾濫する時代と言ってよいであろう。しかし、文字の読み書き教育(リテラシー)と比べてイメージの批判的考察であるイメージのリテラシーは相対的に立ち遅れる傾向にある。そこで、本講義では現代社会における視覚イメージについて的確に分析を行えること、すなわちイメージのリテラシーを高めることを目指す。現代社会におけるマジョリティマイノリティについて主にジェンダー/セクシュアリティの視点から基礎的知識を学んだう講義―81―

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