文化構想学部シラバス2021
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科目名法学原論A担当者名橋爪英輔共通2単位春学期無フルOD1年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要本科目は大学で学ぶ法学各分野の入門的学習を通じて,社会における法の役割や法制度の仕組みを学習するとともに,国の最高法規である日本国憲法とそれぞれの法分野がいかなる関係があるかをそれぞれ確認する。この科目は文化構想学部のディプロマ・ポリシー人と情報が地球規模で交流し、文化が複雑に絡まりあい、多面的な様相がみられる時代を生き抜くための幅広い教養をもった人材を育成することを目的としつつ,他方で文学部のディプロマ・ポリシーの伝統的な学問分野を深く学ぶことによって、時代の波に翻弄されることなく、確かな視点から人間の本質を理解できる人材を育成することも目的としている。つまり,近代以降の法学の基礎を身につけるとともに現代社会の諸問題について扱う予定である。※本授業は全回オンデマンド授業として実施します。授業の到達目標1.各法分野の思考法や基本原則を理解し,近代法の価値観や法的思考方法を身につける。2.身近な事例を通じて,法的な問題について分析し,解決方法を身につける。3.各法律の上位におかれる憲法の諸原則や諸規定を学び,人権保障や統治の仕組みについて理解する。成績評価方法試験0%レポート70%形式的評価(レポートとして必要な形式・作法で書かれているかどうか),実質的評価(レポートの構成や内容)をそれぞれ30〜40点で採点する。課題内容は授業内で発表する。平常点0%その他30%各回,授業内容の理解を確認する小テストをMoodle上で実施する。備考・関連URL《受講上の注意》六法の購入は不要である。法令の検索方法については初回に説明する。科目名法学原論B担当者名菅谷麻衣共通2単位秋学期火曜日2時限1年以上―合併科目―授業概要本授業では前半に法学の考え方や基本的な知識を扱い、後半で憲法の基本原理や論点を取り上げる予定である。授業の内容は入門程度を予定しているが、受講者に高校程度の政治・経済の知識があることが望ましい。授業では毎回レジュメを配布し、基本的にはレジュメに沿って授業を進める。詳しい授業の受け方(ノートのとり方・教科書の使い方等)については初回の授業で説明する。なお、以下の授業計画は暫定的なものであり、時事問題を取り上げるために順序や項目を変更することもある。授業の到達目標①法学の基本的な知識について習得すること。②日本国憲法の基本原理と各条文の関係・内容を理解すること。③日本国憲法に関わる諸問題について知識を深め、自分なりの見解を持てること。成績評価方法試験80%第15回目の授業時間中に試験を行い、理解度を確認する。レポート0%なし。平常点20%授業内での発言、授業内レポート等から授業への積極性を評価する。その他0%なし。備考・関連URL本授業は原則として全て対面で行う予定である。科目名政治学原論A現代政治理論入門担当者名金田耕一共通2単位春学期月曜日2時限1年以上―合併科目―授業概要一般に、政治学では各国政治の権力構造や行政組織、その国の政治の歴史、あるいは国家間の政治外交関係の問題などが扱われます。これらは、いうなれば政治という現象に関する研究です。これに対してこの講義では、暴力と権力とは何か、自由や平等は何を意味しているのか、公正な社会とはどのような社会かなどをめぐる規範や理念を主題としています。前者の現象に関する研究を経験的・実証的研究とすれば、原論では規範的・原理的研究をおこなうことになります。現在、私たちはさまざまな政策課題に直面しています。それらはいずれも、たんに権力構造の秘密を知ったり、歴史的背景を理解したからといって、簡単に解決できるような問題ではありません。もっとも、いずれにしても簡単に解決できるような問題はないのですが。しかし、具体的な政策課題(たとえば年金制度や税制といった)はいずれもその根底に規範的・理念的問題を抱えています。たとえば、なぜ私たちは、一方では激しく対立・競争しながら他方では協力し、助け合わなければならないのでしょうか。デモクラシーはこのような人と人のあいだの問題を解決する最善の方法なのでしょうか。あるいは、かりにそうであるとして、なぜデモクラシーはつねにうまく機能していないように見えるのでしょうか。ただ事実を列挙したところで、このような問題の本質・原理を理解することはできません。一見するところ抽象的な規範や理念がどれほど私たちの目の前の問題を規定しているかを理解できるよう、現代の政治理論の諸成果について学びます。授業の到達目標暴力と権力とは何か、自由や平等は何を意味しているのかなどについて、現代の政治理論の諸主題の概要を理解し、それをつかって現代の政治的問題について規範的に考えることhができるようにする。自由科目(講義算入可)―630―

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