文化構想学部シラバス2021
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科目名自然地理学2−土砂災害、自然環境変化と人類の活動・地形形成−担当者名渡辺満久共通2単位秋学期木曜日1時限1年以上―合併科目―授業概要地形形成と土砂災害などの自然災害、自然環境変化と地形形成との関係などを解説します。本授業では、人間・社会の基盤となる地表の特性を解説し、土砂災害や風土と人間との関係についても踏み込みます。まず、地形の特徴と概要を解説します。その上で、山の浸蝕・土砂の運搬がどのように起こり、その結果としてどのような地形が形成されるかを解説します。地形形成過程をもとに、自然災害は普遍的な現象であることを述べ、どこにどのような自然災害が発生するのか、その予測についても紹介します。次に、現在の気候環境の特徴とその成因を明らかにしたうえで、過去から現在までの環境変遷の様子を紹介し、環境変化と人類との関係を考察します。最後に、気候環境の変化の様子は、土地の起伏に記録されていることを述べます。いずれの授業においても、多数の具体的な事例をスライドなどで紹介するほか、授業と作業を組み合わせて解説します。授業の到達目標この科目は、社会現象や人間活動の場となっている土地の特徴や土砂災害を解説し、自然環境の変化と人類の活動などを紹介する講義ですから、以下の到達目標を設定しています。(1)地形形成と自然災害の関係を説明できる。(2)現在の自然環境の地域性を説明できる。(3)自然環境変化と人類の活動を述べることができる。(4)自然環境変化と地形形成の関係を説明できる。成績評価方法試験100%試験(理解度の確認)は3回行います。それらの採点結果を総合(第1回目:30%、第2回目:30%、第3回目:40%)して評価します。いずれの試験問題も、2〜3題の論述問題から構成されます。暗記してきた内容を箇条書きにしたような答案や、数行程度の短い答案は評価対象とはなりません。何故そう考えられるのか、どうしてそうなるのかなど、知らない人に説明するつもりで丁寧に記述する必要があります。回答における問題点や適切な回答例などを紹介し、講評を加えます。レポート0%−平常点0%−その他0%−備考・関連URL(1)本授業は、対面授業+オンライン授業で行います(上記参照)。私語を繰り返す学生は、単位を取得できません。ただし、新型コロナ禍の状況によっては、すべてオンライン方式に変更する可能性があります。(2)第1回授業の終了後、説明した内容を整理したものを提出いしていただきます。(3)授業に必要な図表・写真は、WasedaMoodleから入手してください。(4)試験に関する講評は、WasedaMoodleにおいて提示します。科目名人文地理学1日本の都市問題担当者名本木弘悌共通2単位春学期木曜日5時限1年以上―合併科目―授業概要我々の社会や経済は,国境の垣根を越えて,ますますグローバル化しようとしている。その結果,地球は相対的にますます小さくなり,地理の終焉といったことも言われている。しかし,果たしてそうであろうか。人文地理学は、位置・場所・地域・空間など土地に関する知識の体系化を行なってきた学問分野である。本講義では最初に,地理学の基礎的な考え方を提示する。それをふまえ,都市をテーマに具体的な課題を考察していく。本年度は対面授業を基本とするが,一部を遠隔(音声付きパワーポイントの配信)で実施する予定である。授業の到達目標日本の都市問題をみていく場合の視点を理解する。論理的な思考を醸成する。地理学的方法論の基礎を理解する。成績評価方法試験70%第15回の授業時に実施する。論述・記述式。授業内容に即して理解しているか。論理的な説明であるか。一定以上のボリュームがあるか。レポート0%とくになし。平常点0%とくになし。その他30%小テストを行う。選択または穴埋め問題等の客観的試験。実施方法・時期は,授業中に説明する。備考・関連URL教職科目の一つとして履修する場合は、3年次までに行うことが望ましい。科目名人文地理学2アメリカ合衆国の人文地理担当者名本木弘悌共通2単位秋学期火曜日1時限1年以上―合併科目―授業概要日本で最もよく知られている外国の一つはアメリカであるが,意外と誤解していることも少なくない。日本に伝えられるアメリカ像は画一的なものが多いが,実は地域に多様性をもっている。本講義では,人間の諸活動の場所的差違形成の論理や地域問自由科目(講義算入可)―628―

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