文化構想学部シラバス2021
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遍性を見出す為に不可欠な比較の視座の持ち方について学ぶことを目指す。授業の到達目標人類学で求められる思考力を鍛えると同時に、自らの研究テーマを構想するための視野を得ることを目標とする。成績評価方法試験0%試験は行わない。レポート80%授業内容の理解度、記述の的確さを評価の対象とする。平常点20%出席状況を評価の対象とする。その他0%なし備考・関連URL履修者のレビューシート記述の内容に応答するために各回の講義テーマを変更することもあります。科目名文化人類学2グローバルとローカルの人類学〜現代世界への文化人類学的アプローチ担当者名松前もゆる複合2単位秋学期火曜日4時限1年以上オープン科目合併科目―授業概要人類学(Anthropology)とは人間について探求する学問という意味ですが、具体的には世界各地の人びとの生き方や生きる現実をフィールドワークという手法によって(人類学者ティム・インゴルドの言葉を借りれば)人びとと“ともに”学ぶ領域ということができます。ときにグローバル化が進み世界中で生活や文化は似たものになりつつあるのではないかとの質問を受けますが、実際にはどうでしょうか。本授業では文化人類学の基礎的な知識にもとづく応用として、近年の文化人類学が世界各地の人びとの生き方や生きる現実をどうとらえてきたか、その探求の一端を、とくに仕事、人の移動、政治・経済体制の変化、もの研究、ジェンダーに注目して紹介します。そのなかでは、担当教員が専門とする、文化人類学の分野では比較的後発と言えるヨーロッパ地域をフィールドとする人類学的研究の事例も積極的にとりあげる予定です。これらを相互に比較し、また私たちの身のまわりの事象と比較することで、現代世界で人間が生きる現実の多様性と普遍性について考えるとともに、自分たちのあたりまえを問い直しつつものごとをとらえようとする文化人類学的思考法の基本を学ぶことを目指します。授業の到達目標1.具体的な事例から人類学的アプローチの特徴を知り、文化人類学的思考法の基本を学ぶ。2.現代世界における人びとの生き方や生きる現実に関する近年の人類学的研究の一端について理解を深める。成績評価方法試験0%試験は行いません。レポート50%学期末にレポートを提出してもらいます。授業内容を充分に理解した上で考察し、正確で論理的な記述がなされているかを評価の対象とします。平常点50%授業への参加状況とともに、講義に対するレビューシートの内容から授業の理解度を判断し、評価の対象とします。その他0%特になし。科目名環境と人間1(マクロな視点)人間と環境の多様なかかわり方を学ぶ担当者名箕曲在弘複合2単位春学期月曜日4時限2年以上オープン科目合併科目―授業概要いまや人類は地球の地質や生態系に大きな影響を与える存在となっている。熱帯林破壊や海洋汚染に言及するまでもなく短期的な視点で経済発展のみを追求できる時代はすでに終わっている。本講義では、広義の環境と人間の関係を人類学の視点から捉えなおしてみる。人類学は人間の環境利用の仕方に関する多様なフィールドの知見を収集してきただけでなく、われわれの自然観に変容をもたらすさまざまな概念を提示してきた。本講義では、人類史という大きな視点から、狩猟採集や牧畜、農耕といった環境に強く依存した生活を送る者の視点、自然とともに生きる人びとの実践知、近年の人類学の理論に至るまで多様な議論の成果をかみ砕いて解説していく。同時に、本講義では、哲学や社会学、考古学の知見を取り入れながら、これらの学問と人類学の接点を探る。授業の到達目標西洋中心的な自然観や環境観を相対化させ、人間と自然との多様なかかわり方について理解し、自然および環境に関する現代社会の諸課題について批判的かつ建設的に考察できるようになること。成績評価方法試験0%試験は行わない。レポート40%期末レポートの内容により評価する。平常点60%毎回提出するリアクションペーパーの内容により評価する。その他0%特になし。科目名環境と人間2(ミクロな視点)東南アジアの環境と人間社会担当者名三浦恵子複合2単位秋学期火曜日2時限2年以上オープン科目合併科目―授業概要本講義は、環境と人間社会の相関関係を、主に東南アジア社会の事例を取り上げて、人類学的観点から総合的に学んでゆく。まず、東南アジア地域の異なる環境で生活するさまざまな人々の暮らし(ミクロの視点)について紹介する。次に、第2回から第6回までは、それぞれの異なった環境における民族社会の環境順応と生存(生活)戦略について考察する。第7回と第8回は、環境が人間社会へ及ぼす現象や実践面での影響について考察する。第9回から第15回までは、人間の活動や政策が環境に与える影響と、環境変化が人間社会に投げかけるさまざまな問題について歴史的視点を踏まえて考察する。第11回は、日本人の生講義―63―

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