文化構想学部シラバス2021
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すし、その文化を規定し、強化する役割を果たしています。たとえば、21世紀の現代では未就学児がひとりで家の外で遊ぶことなどは常識的に考えられませんが、数十年前までは家の前の路地で小さな子どもが遊ぶことはよくみられる光景でした。そのように、現在わたしたちがあたりまえだと捉えていることは必ずしも普遍的なあたりまえではありません。また、子どもは秘密基地をつくったり、スマホゲームやyoutubeに熱中したり、LINEで友だちとつながったりと様々な文化のなかを生きており、子どもの文化的状況はけっして一面的に語ることはできず、多面的で、重層的なものです。子どもの文化を支える大人のありようも、テレビのキャラクターをもちいたおもちゃやお菓子といった消費社会を強化するものもあれば、それぞれの地域に根ざした文化をつくろうとするNPOや地域組織の活動もあります。子ども・若者の文化の多面性・重層性に関心をもち、社会や自分のなかのあたりまえを問い直しつつ、子ども・若者はどのような文化を生き、つくっているのか、そもそも子ども・若者が育つということはどういうことなのか、子ども・若者が生き、育つために社会のどのようなあり方が求められるのかを探求していきます。そのため、授業では、子ども・若者の文化について①現状を文献によって幅広く把握する、②実際に現地におもむき子ども・若者の生きる場を体感する(フィールドワーク)、③現状を分析するための道具(理論)を身につける、④枠組みをもって分析・探求する、⑤合同ゼミによって多様なものの見方・考え方にふれていくことをおこなっていきます。方法論としては、教育学、福祉学、社会学、歴史学などの方法論を柔軟に採用しつつ授業を実施していきます。3・4年生合同ゼミを実施予定ですので、3・4時間目をともにあけておくようにしてください。授業の到達目標①子ども・若者の文化の多面性・重層性への関心を高める。②子ども・若者はどのような文化を生き、つくっているのか、実際の状況を把握する。③そもそも子ども・若者が育つ、生きるということはどういうことなのかといった根源的問題を深く考えられるようになる。④社会や自分のなかのあたりまえを問い直し、求められる社会のあり方を自分なりに構想できるようになる。成績評価方法試験0%試験は実施しませんレポート30%個人レポートは課しませんが、グループ論文を執筆していただきます平常点70%授業への参加度、個人発表での内容をもとに評価します。その他0%特にありません科目名関係を生きる人間論ゼミ(子ども文化と居場所)(秋学期)B文化・教育・福祉を架橋して子ども・若者の育ちを考える担当者名阿比留久美人間2単位秋学期火曜日4時限3年以上―――授業概要このゼミでは、子ども・若者にかかわる社会の文化的状況やその状況に抗する文化がどのように生成し、展開していっているのかをとらえていきます。そして、多様な角度から子ども・若者の文化に焦点をあてつつ、現代を生きる子ども・若者の育ちや居場所、それを支える社会のあり方を考えていくのがこのゼミの内容です。子ども・若者(にかぎらずあらゆる人々)は現代の社会状況・価値・規範の影響を受けつつ、現代社会の文化のなかを生き、文化をつくって生きています。たとえば保活子どもの貧困ゆとり世代・さとり世代などの子どもや若者を表象する言葉や、格差社会自立といった社会の規範や枠組みは、すべて現代社会の影響を受けて生み出された文化の一側面といえますし、その文化を規定し、強化する役割を果たしています。たとえば、21世紀の現代では未就学児がひとりで家の外で遊ぶことなどは常識的に考えられませんが、数十年前までは家の前の路地で小さな子どもが遊ぶことはよくみられる光景でした。そのように、現在わたしたちがあたりまえだと捉えていることは必ずしも普遍的なあたりまえではありません。また、子どもは秘密基地をつくったり、スマホゲームやyoutubeに熱中したり、LINEで友だちとつながったりと様々な文化のなかを生きており、子どもの文化的状況はけっして一面的に語ることはできず、多面的で、重層的なものです。子どもの文化を支える大人のありようも、テレビのキャラクターをもちいたおもちゃやお菓子といった消費社会を強化するものもあれば、それぞれの地域に根ざした文化をつくろうとするNPOや地域組織の活動もあります。子ども・若者の文化の多面性・重層性に関心をもち、社会や自分のなかのあたりまえを問い直しつつ、子ども・若者はどのような文化を生き、つくっているのか、そもそも子ども・若者が育つということはどういうことなのか、子ども・若者が生き、育つために社会のどのようなあり方が求められるのかを探求していきます。4年次の授業では、ゼミ論執筆をしていくための文献講読や研究テーマの探求、執筆をすすめていきます。また、3・4年生合同ゼミ、他ゼミとの合同ゼミによって多様なものの見方・考え方にふれていくことをおこなっていきます。方法論としては、教育学、福祉学、社会学、歴史学などの方法論を柔軟に採用しつつ授業を実施していきます。3年生、4年生合同での授業も予定していますので、3、4時間目の両方をあけておくようにしてください。授業の到達目標①子ども・若者の文化の多面性・重層性への関心を高める。②子ども・若者はどのような文化を生き、つくっているのか、実際の状況を把握する。③そもそも子ども・若者が育つ、生きるということはどういうことなのかといった根源的問題を深く考えられるようになる。④社会や自分のなかのあたりまえを問い直し、求められる社会のあり方を自分なりに構想できるようになる。成績評価方法試験0%試験は実施しませんレポート50%ゼミ論を執筆していただきます平常点50%授業への参加度、個人発表での内容をもとに評価します。その他0%特にありません論系ゼミ―601―

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