文化構想学部シラバス2021
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科目名心身を生きる人間論ゼミ(超越と人間)(春学期)人間を超えたものと向き合う宗教哲学担当者名小村優太人間2単位春学期火曜日3時限3年以上―――授業概要現代において我々は、物質的な世界に生きていると言っても過言ではない。目で見て、手で触ることのできる、堅固なモノに取り囲まれて日々暮らしている。自然科学や科学技術の発展に伴い、物質的な世界に収まり切らないものは迷信や不合理として切り捨てられてきた。しかし一方で、我々は人間を超えたもの、目に見えないものへの憧れをいまだにもち続けている(魂であったり、精神的(スピリチュアル)なものであったり、はたまた神であったり…)。このゼミでは、そういった目に見える世界を超えたものにたいする人間の営みを幅広く取り扱う。人間を超えた存在とどう向き合うかという問題は、宗教だけでなく哲学においても古くから大きな問題とされてきた。善のイデア、不動の動者、一者、能動知性、世界の魂等々。古来から人間は、自らを超えたものを何とかして言葉によって(ときには言葉を捨てて)表現しようと努力してきた。また一方で、物理学者や数学者のなかには、普遍や数や無限といった問題と取り組むうちに、人間を超えた存在を取り扱わざるを得なくなった者たちもいる。コペルニクスの地動説は彼の新プラトン主義的世界観に基づいており、ニュートンは錬金術を研究し、20世紀の数学者ゲーデルは神の存在証明に挑戦した。以上のようなことを踏まえながら、このゼミでは宗教と哲学超越と人間神秘思想スピリチュアリティ普遍者といったテーマを参加者と共に学んでゆく予定である。授業の到達目標・四年次のゼミ論文を完成させる。・文献、テクストに触れることにより、学問的文章の読解および執筆ができるようになる。・物質的な世界のなかで生きる人間として、精神的な世界への眼差しを得る。・世界における人間の立ち位置について考察する力を得る。成績評価方法試験0%レポート0%平常点100%普段のゼミへの参加によって評価するその他0%科目名心身を生きる人間論ゼミ(超越と人間)(秋学期)人間を超えたものと向き合う宗教哲学担当者名小村優太人間2単位秋学期火曜日3時限3年以上―――授業概要現代において我々は、物質的な世界に生きていると言っても過言ではない。目で見て、手で触ることのできる、堅固なモノに取り囲まれて日々暮らしている。自然科学や科学技術の発展に伴い、物質的な世界に収まり切らないものは迷信や不合理として切り捨てられてきた。しかし一方で、我々は人間を超えたもの、目に見えないものへの憧れをいまだにもち続けている(魂であったり、精神的(スピリチュアル)なものであったり、はたまた神であったり…)。このゼミでは、そういった目に見える世界を超えたものにたいする人間の営みを幅広く取り扱う。人間を超えた存在とどう向き合うかという問題は、宗教だけでなく哲学においても古くから大きな問題とされてきた。善のイデア、不動の動者、一者、能動知性、世界の魂等々。古来から人間は、自らを超えたものを何とかして言葉によって(ときには言葉を捨てて)表現しようと努力してきた。また一方で、物理学者や数学者のなかには、普遍や数や無限といった問題と取り組むうちに、人間を超えた存在を取り扱わざるを得なくなった者たちもいる。コペルニクスの地動説は彼の新プラトン主義的世界観に基づいており、ニュートンは錬金術を研究し、20世紀の数学者ゲーデルは神の存在証明に挑戦した。以上のようなことを踏まえながら、このゼミでは宗教と哲学超越と人間神秘思想スピリチュアリティ普遍者といったテーマを参加者と共に学んでゆく予定である。授業の到達目標・四年次のゼミ論文を完成させる。・文献、テクストに触れることにより、学問的文章の読解および執筆ができるようになる。・物質的な世界のなかで生きる人間として、精神的な世界への眼差しを得る。・世界における人間の立ち位置について考察する力を得る。成績評価方法試験0%レポート0%平常点100%普段のゼミへの参加によって評価するその他0%科目名関係を生きる人間論ゼミ(プラクティカル・エシックス)(春学期)現代社会問題の倫理的性格を把握する担当者名御子柴善之人間2単位春学期木曜日5時限3年以上―――授業概要私たちは、ともに生きている。すなわち、他の人間と関係をもち、関係を構成しながら生きている。そこに人間関係(自分自身への関係を含む)を規制する行為規範(きまり)が生まれ機能することになるが、この行為規範に対して問いを向け、その論系ゼミ―593―

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