文化構想学部シラバス2021
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このゼミでは、草創期のミュージアムから、やがて同時代美術館が成立し展開していく過程で、そこに収集、展示されたものやイメージがどのように文脈づけられ、そして受容されてきたのかを考えます。授業では、多様なミュージアムのコレクションの展示、そして企画展を具体的に取り上げ、展示された時代や地域との関係、来館者との関係、批評などを通して、その意味を掘り下げていきます。このようなミュージアムにおける文脈の検討だけでなく、この授業では、展示された作品の分析も行なっていきます。また今年度は、展覧会の図録について、いくつかの角度から検討を進めていきます。この授業は対面での実施を予定しています。授業の到達目標様々なミュージアムにおける展示を中心とした活動について、現在の社会の中でその意味を理解し、その課題と可能性を提案できるようにする。成績評価方法【3年生】授業への参加度、口頭発表、レポートなどを総合的に評価します。科目名視覚イメージ論ゼミ(秋学期)Bミュージアムをめぐって担当者名関直子表象2単位秋学期金曜日6時限3年以上―――授業概要ミュージアムは西洋近代に成立し、近代の諸制度とともに非西洋においても様々なかたちで展開してきましたが、現在の創造活動を紹介し、文脈化する本格的な同時代美術館が登場してからは、まだ一世紀を経ていません。価値の共有されているものを保存公開するミュージアムの考え方と、いまだ共有されていない現在の創造とは相容れない部分があるために、同時代美術館は社会のなかで相対的な存在と言えるものですが、その揺れ動いていることこそ、実は可能性として捉えることもできるのです。このゼミでは、草創期のミュージアムから、やがて同時代美術館が成立し展開していく過程で、そこに収集、展示されたものやイメージがどのように文脈づけられ、そして受容されてきたのかを考えます。授業では、多様なミュージアムのコレクションの展示、そして企画展を具体的に取り上げ、展示された時代や地域との関係、来館者との関係、批評などを通して、その意味を掘り下げていきます。このようなミュージアムにおける文脈の検討だけでなく、この授業では、展示された作品の分析も行なっていきます。また今年度は、展覧会の図録について、いくつかの角度から検討を進めていきます。この授業は対面での実施を予定しています。授業の到達目標様々なミュージアムにおける展示を中心とした活動について、現在の社会の中でその意味を理解し、その課題と可能性を提案できるようにする。成績評価方法授業への参加度、口頭発表、ゼミ論などを総合的に評価します。科目名身体の精神分析ゼミ(春学期)様々な視点から身体にアプローチする担当者名村井翔表象2単位春学期火曜日5時限3年以上―――授業概要春学期は予定通り、指定の書物を皆で分担発表しつつ読み進めます。その間には、この本で論じられているアニメ作品(天空の城ラピュタ崖の上のポニョなど)を見てみることも考えています。授業の到達目標教科書母性のディストピアⅠ接触篇は宮﨑駿、富野由悠季というジャパニメーションの巨匠を論じたもの。著者の論じ方には賛否両論あれど(個人的には全面的に賛同はしません)、時代、社会を背景に個々の作品を論ずる論じ方、ブレない視点から複数の作品を俯瞰する見方など、皆さんのゼミ論の書き方の参考にはなるでしょう。こういう論理的な評論の読み方、書き方を学んで欲しいと思います。成績評価方法平常点評価(100%):教科書の割り当て部分について発表することが単位取得の条件です。備考・関連URL2021年度はすべて対面授業です。最低でも自分の発表の回には登校できないと、単位を取得できません。科目名身体の精神分析ゼミ(秋学期)様々な視点から身体にアプローチする担当者名村井翔表象2単位秋学期火曜日5時限3年以上―――授業概要秋学期、3年生は自分の興味あること、おそらくゼミ論のテーマになるであろうことについて発表(プレゼン)してもらい、最終的には1月末までに4000字ほどのプレゼミ論(ゼミ論のひな型)を書き上げることを目指します。4年生はゼミ論の最終プレゼンを行い、12月中旬までにゼミ論を書き上げる必要があります。授業の到達目標3年生に関しては、プレゼミ論の完成が目標です。4年生はもちろん、ゼミ論を書き上げること。成績評価方法試験0%レポート50%3年生はプレゼミ論、4年生はゼミ論(ゼミ論の評価は科目としては一応、別建てになりますが)の出来ばえによって評価します。平常点50%出席回数、議論参加率などによって評価します。論系ゼミ―577―

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