文化構想学部シラバス2021
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日本は世界でも有数の美術館大国です。都道府県はもとより、市町村が運営する公立館、そして企業や個人、財団が運営する私設美術館、個性豊かな館が数多く存在します。本講義では、戦後日本における美術館や展覧会の歴史をたどりながら、それらがどのように設立運営されているのか、美術館の役割や問題点も考察します。革新的な展覧会や美術館のあり方を検証することは、その時代におけるアートの意味を読み解くことにつながります。芸術の力でムーヴメントを巻き起こし、社会に対し問題を提起する一方で、運営上の限界も抱えざるを得ない美術館。現代の美術館や美術展を取り巻く環境について、ともに考えていきます。講義では全国の、とくに都内近郊の美術館やそのコレクションについて、近現代美術を中心に美術史的な解説を交えながら多数紹介していきます。講義を通じて作品に関する知識も深めることで、美術館に足を運ぶ新たな機会にしたいと考えています。※本授業は全回オンデマンド授業として実施します。授業の到達目標戦後日本の美術館や展覧会の歩みをたどることで、美術行政の仕組みや問題点に関する考察を深めること。国内に収蔵される美術作品への関心を高め、積極的に作品に触れる機会とすることを目指します。成績評価方法試験0%レポート50%講義期間中に開催されている展覧会を一つ以上鑑賞し、その中からレポートを執筆すること。詳しくは授業中に説明します。平常点50%出席を重視します。その他0%科目名翻訳とその諸問題日本児童文学界における外国文学作品(主にロシア文学)の翻訳をめぐって担当者名南平かおり複合2単位秋学期金曜日5時限1年以上オープン科目合併科目―授業概要本授業では、日本児童文学界における外国文学翻訳作品の諸問題について取り上げる。日本の児童文学界の中で翻訳をめぐる問題は大変重要であり、検討すべき要素をはらんでいる。大正7(1918)年の赤い鳥誌誕生から、昭和25(1950)年に日本の児童文学の世界に新風を巻き起こした岩波少年文庫創刊までの時期を中心に、翻訳の在り方の歴史を辿る。原語からの直接訳でなければならないのか、抄訳ではなく完訳であるべきなのか、さらには翻訳者による再話は許されるのかという大きな問題について、様々な角度から検討していく。具体的には、主だった翻訳者を取り上げ、その翻訳方法について考察しながら、授業を進めていく。この授業では、特にロシア文学作品を例にとって学んでいくが、折に触れ他の外国作品についても取り上げる。児童向けの翻訳の場合は、漢字の使い方や、言葉の言い回しなど大人向けの翻訳とは違った心遣いが必要になってくる。花をお花といえば、児童文学になるわけではない。児童文学についての知識も学びながら、翻訳における様々な問題についてじっくり考えていきたい。また受講者間での意見交換の機会をもつため、ワールドカフェ形式の討論会を2回行う。さらに、毎回希望した受講生に授業に関する発表(5分〜10分程度)を行ってもらう。※本授業は全回リアルタイム配信型授業として実施します。授業の到達目標日本児童文学界におけるロシア文学の移入の歴史を理解した上で、外国児童文学作品の翻訳の在り方について自らの視点で捉え直し、各々の研究テーマに応用できることを目指す。成績評価方法試験0%試験は実施しません。レポート70%課題は第7回の授業で提示します。授業の内容をしっかり理解した上で、独自の視点から論を展開してください。平常点30%毎回の授業で考えたことを感想シートに書いて、提出していただきます。授業への積極的な参加を期待します。その他0%特にありません。備考・関連URL感想シートの内容に関しましては、全て次の回の授業でフィードバックします。事前に授業の資料をWasedaMoodleに掲載しますので、読了してください。毎回の授業のZoomのIDなどもWasedaMoodleに記載しますので、必ず確認してください。科目名言語学入門科学とは何か。ヒトは、どのようにしてことばに迫ったか担当者名森田彰複合2単位春学期土曜日2時限1年以上オープン科目合併科目―授業概要言語は、人々が日々、半ば無意識のうちに使用しているものです。そして、人々はその中に魔的なものをみたり、identityのよりどころにしたり、単なるコミュニケーションのツールと見なしたり、時には差別の対象ともしてきました。また、言語の方も人間の思考や世界観に影響を与えていると言われています。言語学は言語をその研究の対象にしているのですが、言い換えれば、ヒトが言語をどのように見ているか、また、ヒトとことばとの関わりを体系的に論じたものです。また、ある意味で、ヒトとは何かを問うものです。ヒトが、言語にどのように迫り、言語とは何かを、どのような記述方法によって説明しようとしてきたか、これらを振り返ることによって、言語学の目指した、そして目指すものを考えていきます。言語も他の人間活動と同様、大層複雑なものなので、その実態をより正確に捉えようとするには、様々な切り口が必要です。講義―59―

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