文化構想学部シラバス2021
558/620

めのリサーチとデザインを行っていきます。より具体的には、3年次には主に研究テーマの発掘、4年次には卒業研究制作に重点を置き、全体としては最先端の方法論のリサーチとクリエイティブ・メディアのデザインを行き来します。方法論のリサーチ領域としては、広く情報技術を用いた芸術表現としてのメディアアートの他にも、思索を目的とするデザイン手法スペキュラティブ・デザイン、サイエンス・フィクションを用いた技術設計のデザイン・フィクション、情報システムが人間に与える心理的フィードバックを考慮しながら設計を行うポジティブ・コンピューティング、生物と情報技術を越境する表現形式としてのバイオアートの動向などを、人間的価値と情報技術の融和という観点から参照します。デザインの過程としては、プロトタイプの素描と精緻化、デモの制作と公開、フィードバックの集積と改善などを短いサイクルで実践していきます。なおプログラミングのスキルはあれば尚良しですが、基本的に不要です。IT企業の現場で使用されているSlackやGithubといった最新の情報共有ツールやProttのようなプロトタイピングツールの使い方をゼミのなかで習得していきます。21世紀という時代に必要とされるメディア技術の在り方をゼミ生のみんなと一緒に考え、新しい価値を作り上げ、発信していきたいと思います。授業の到達目標3年次の秋期には、クリエイティブ・メディアのデザインに特化して、春期で摂取した情報を表現へと代謝していく過程に入ります。秋期では具体的には以下の能力を鍛えることを目標にします:・課題に基づいた表現全般・文章表現・ビジュアル/サウンド表現・アーキテクチャ(構造)の表現・アルゴリズム(論理)の表現・ゼミメンバーとのコミュニケーション成績評価方法ゼミ内容への主体性と当事者意識をもった参加を評価します・講義時の自発的なコミュニケーション(発言、他のメンバーへのコメント)・課題に対する取り組みの熱量(潜在能力の発揮の度合い)科目名発酵メディア研究ゼミ(秋学期)B担当者名チェンドミニク表象2単位秋学期金曜日4時限3年以上―――授業概要メディア技術(自然言語からテレビからインターネットまで)は、私たちの現実に対する解像度を高めるだけではなく、無数の人間によって構成される社会の動作システムを規定します。現代においては、ビッグデータ解析や人工知能といった情報技術の複雑さと影響が圧倒的に増した結果、一部の専門家によって社会の根本的な動作原理が定義され、多くの一般市民にとってはブラックボックスになっているという歪さが生まれ、機械vs人間という不毛な二項対立が生まれています。このゼミではこの二極化を乗り越えて、なだらかに人間的な価値と情報技術を融和するビジョンを育てていきます。そのためには、人間と技術両方への関心と理解を深めるために、コンピュータサイエンスやITビジネスの最新動向を社会学、経済、政治、哲学、宗教、芸術といった諸領域の議論と並行して把握することが必要です。このゼミの全体的なコンセプトとしては、より社会全体に開かれ、人間の創造性を増幅するメディア技術の展望を切り開くためのリサーチとデザインを行っていきます。より具体的には、3年次には主に研究テーマの発掘、4年次には卒業研究制作に重点を置き、全体としては最先端の方法論のリサーチとクリエイティブ・メディアのデザインを行き来します。方法論のリサーチ領域としては、広く情報技術を用いた芸術表現としてのメディアアートの他にも、思索を目的とするデザイン手法スペキュラティブ・デザイン、サイエンス・フィクションを用いた技術設計のデザイン・フィクション、情報システムが人間に与える心理的フィードバックを考慮しながら設計を行うポジティブ・コンピューティング、生物と情報技術を越境する表現形式としてのバイオアートの動向などを、人間的価値と情報技術の融和という観点から参照します。デザインの過程としては、プロトタイプの素描と精緻化、デモの制作と公開、フィードバックの集積と改善などを短いサイクルで実践していきます。なおプログラミングのスキルはあれば尚良しですが、基本的に不要です。IT企業の現場で使用されているSlackやGithubといった最新の情報共有ツールやProttのようなプロトタイピングツールの使い方をゼミのなかで習得していきます。21世紀という時代に必要とされるメディア技術の在り方をゼミ生のみんなと一緒に考え、新しい価値を作り上げ、発信していきたいと思います。授業の到達目標3年次の秋期には、クリエイティブ・メディアのデザインに特化して、春期で摂取した情報を表現へと代謝していく過程に入ります。なお、表メ選択基礎演習読むことは書くことは摂取した情報の表現の練習になるので、併せて受講できれば尚良し、です。秋期では具体的には以下の能力を鍛えることを目標にします:・課題に基づいた表現全般・文章表現・ビジュアル/サウンド表現・アーキテクチャ(構造)の表現・アルゴリズム(論理)の表現・ゼミメンバーとのコミュニケーション成績評価方法ゼミ内容への主体性と当事者意識をもった参加を評価します・講義時の自発的なコミュニケーション(発言、他のメンバーへのコメント)・課題に対する取り組みの熱量(潜在能力の発揮の度合い)論系ゼミ―567―

元のページ  ../index.html#558

このブックを見る