文化構想学部シラバス2021
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総合評価その他0%―科目名感性文化ゼミ(メディア・コミュニケーション論)(秋学期)グローバリゼーションとメディア・AI(人工知能)担当者名高橋利枝複合2単位秋学期金曜日5時限3年以上―――授業概要私たちはこれまで経験したことがないような変動する世界に生きています。加速するグローバル化とデジタル化、AI(人工知能)化によって、日常生活はチャンスとリスクに満ちています。このゼミでは、このような時代を生きるゼミ生のために、①グローバル化、デジタル化、AI化された社会におけるチャンスとリスクについて理解を深めるとともに、②コミュニケーション能力を身に付けることを目標としています。現代社会においてメディア(ソーシャルメディアやAIを含む)は、ビジネス、政治、経済、教育、医療、スポーツなど至る所に入り込んでいます。スマートフォンやインターネットは私たちの日常生活において様々な人や文化を結びつけ、グローバル化を推し進めています。このゼミでは共同プロジェクトを通じて、現代のグローバル社会において、科学コミュニケーション技術の発展によってもたらされる、新たなチャンスとリスクについて明らかにしていきます。今年度は、人を幸せにするAI社会を創造するために、若者とAIロボットに関するプロジェクトを行います。具体的には、AIやロボット工学の研究者とAIロボットのエンゲージメントに関する調査や、ハーバード大学、ケンブリッジ大学、スタンフォード大学などと若者とAIや仕事の未来に関する国際比較調査など、国内外の研究者と多様なプロジェクトを行う予定です。授業ではまず、グローバル化された現代社会を理解するためにグローバリゼーションに関する文献、またデジタル化やAI化を理解するためにメディア・コミュニケーションやAIに関する主要な文献の講読やリサーチを行います。そしてゼミ生各々の関心分野によってグループにわかれ、プレゼンテーションを行います。この時、ゼミ生全員は積極的にディスカッションに参加することが期待されます。グループワークによって基礎的な知識を習得し共有すると同時に、スマートフォンやソーシャルメディア、AIやロボットの利用に関するインタビュー調査やビデオ製作、メディアやIT関係者とのディスカッション、企業とのコラボレーションや他大学との合同ゼミなど様々な実践的な活動も行なっていきたいと考えています。このように本ゼミでは理論的かつ実践的にグローバル社会におけるメディアやAIの社会・文化的役割について理解し、グループワークやプレゼンテーションを通じて各々のコミュニケーション能力に磨きをかけることを目標としています。後期は、前期並びに夏休み中に行った若者とメディアAIロボットに関する調査の結果を参加者全員で共有し、分析し、プレゼンテーションやディスカッションを通して、最終的に一つの報告書の形にまとめていきます。報告書の作成を通して、テーマの設定、概念装置の抽出、調査項目の作成、フィールドワーク、データ分析、理論化など、ゼミ論執筆に必要な基礎能力を身につけましょう。一年間の共同プロジェクトに参加し知識や方法論を共有しながら、自分の関心にあったテーマを見つけ、ゼミ論に向けて個人プロジェクトを立ち上げます。学年末には参加者は全員、ゼミ論に関するテーマに関するプレゼンテーションを行い、プロポーザルを提出します。4年生は、ゼミ論発表会を行います。個人プロジェクトの発表によって、プレゼンテーションスキルを磨くと共に、参加者から得られたフィールドワークをもとに論文の書き直しや推敲を行い、よりよいゼミ論を完成させていきましょう。授業の到達目標1.若者とメディアAIロボットに関する共同プロジェクトを通して、グローバル化、AI化された現代社会における好機とリスク、メディアの役割について理解を深めましょう。2.映像マテリアルの作成などデジタル・リテラシーを実践することによって、新たな文化を創造する力を培いましょう。3.グローバル人材・AI人材に必要とされる他者への理解とコミュニケーション能力を身に付けることを目標としています。成績評価方法試験0%―レポート30%レポート内容で評価平常点70%ゼミにおけるプレゼンテーション、ディスカッション、フィールドワークなどへの参加度と貢献度などの総合評価その他0%―科目名感性文化ゼミ(現代の文化哲学)(春学期)美/死/エロス担当者名小林信之他/島村幸忠/峯尾幸之介複合2単位春学期金曜日5時限3年以上―――授業概要わたしたちは生身の身体をもち、衣服を身にまとい、生きとし生けるものを食し、この大地に住まいを定めます。わたしたちは、見、聴き、味わい、触れることによってこの世界を生きるのです。しかしそれは、わたしたち個人の閉ざされた身体の出来事ではありません。わたしたちは、他者と関わり共生することで初めてこの世界へと開かれた存在となります。他者を愛し憎み、共感しあい、やがて死にゆく存在、それがわたしたち人間です。このゼミでは、このように生身の身体とともに生き、この世界を他者と共有し、有限な存在であらざるをえないわたしたち自身の有り方を問題にします。具体的なテーマとしては、以下のテーマ系があげられます。いずれも哲学的な基本テーマですが、同時にわたしたち自身の身近な具体的問題にかかわっています。すなわち、自己と他者時間と物語空間と身体エロスとタナトス美と創造性日本の美学といったテーマ系です。論系ゼミ―559―

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