文化構想学部シラバス2021
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春学期は、定期試験の代わりと出席をとるため毎回小レポートの平常点だけです。秋学期もやり方は同じですが、上の成績評価方法に記してありますように、例年秋学期の講義は例年レポートで行ってきています。今年も変えません。毎回の出席代わりの課題等(小テスト)の提出のさい、そこには質問や要望の類を決して記さないで下さい。翌日のオンデマンド授業作成配信が最優先のため終わった事の課題などを見るのは、学期終了後点作業に入れるまでできないと思います。質問等のある方は、別の方法でお願いいたします(特に私のアドレス[email protected]へ)。科目名異文化受容と文学の変容異文化受容に文学はどのように関わるか(ヘレニズムの東漸とその変容)担当者名宮城徳也複合2単位春学期無フルOD1年以上オープン科目合併科目フルオンデマンド授業概要本授業は全回オンデマンド授業として実施します.独自の文化を持つ集団が,異文化と接触し,それを受容することによって,自身の文化にも変容が生まれ,新しい文化が創造されます,例えば,日本の場合は古代には中国と朝鮮半島の先進文化を受容しましたが,その中にはインドで生まれた仏教もありました.また,中国やインドもシルクロードなどを通じて,西方世界の影響を受け,それを独自の文化形成に活かしています.16世紀に大航海時代が現出し,東西の交流が盛んになり,日本では南蛮文化と呼ばれる西洋の影響が流行しました.幕末から明治維新,第二次世界大戦後の大変革など,現代に至るまで,日本は様々な外来文化を受容し,それを独自に変容させて新たな文化を創り上げてきました.これは,日本だけに限りません.ヨーロッパ文化の根幹と言えるヘレニズムとキリスト教の影響に焦点を当てながら,詩や小説に限定されない広義の文学(演劇,歴史,思想を含む)が,異文化の受容と,新たな文化の創造にどのような力を持ったかを考察したいと思います.授業の到達目標文学に見られる異文化受容と,それによる文学の伝統の変容を,幾つかの作品,ジャンルの場合を検証しながら,考察します.成績評価方法試験0%オンデマンド形式になるので,教室での試験は行ないません.レポート40%授業で学んだことを踏まえて,2000字程度以上のレポート提出を求めます.平常点60%平常点に関しては要約と見解の課題提出に小テストを加え,平常点60%(うち課題20%,小テスト40%)とします.その他0%その他はありません.備考・関連URL授業実施方法:オンデマンド(パワーポイントによる録画講義,課題,小テストによる平常点評価,学期末レポート)で行ないます.関連URL:http:www.f.waseda.jptokuyamindex.htm科目名芸術と社会都市と美術担当者名坂上桂子複合2単位秋学期火曜日3時限1年以上オープン科目合併科目4授業概要美術と社会の接点を、都市を切り口に見ていきます。都市は私たちの暮らしにおける基本であり、私たちが豊かな生活を送るための最重要基盤であるにもかかわらず、案外、無頓着に過ごしている人も多いでしょう。ここでは、都市環境をより良いものにするためのものとして、アートはどのような役割を担っているのか、あるいは担いえるのかを考えていきます。とくに、パリ、そしてにニューヨークについて詳しく見ていきます。そこでは、都市が形成された歴史的な背景、都市計画、土木、建築など都市の概観を、すなわち都市のかたちである特徴をまずは捉えた上で、都市を代表する美術館やコレクション、その他の芸術的空間、パブリックアート、アートプロジェクトなどについて、美術の内容にまで立ち入って見出していきます。また、都市を豊かにしている芸術的、美的要素についても考察していきます。最終的には、これらの都市の状況を把握し、現在の東京について認識することでその未来の可能性について考えてみます。授業の到達目標世界の代表的都市を、美術と人びとの生活を視点に考察するなかで、私たちの住む日本の環境と比較検討し、日本における都市のありかたを考え、人びとの生活を豊かにするものとは何かについて自分なりの見解をもつことができるようにするのが目標です。同時に、美術とは何か、その力について考えることができるようにします。成績評価方法毎回課す小テスト、課題などの提出物をもって出席とし、これらを総合して評価します。備考・関連URL基本的な授業の流れに変更はありませんが、多少内容が変わったり、順番が前後することがあります。科目名芸術論争の歴史戦後日本における美術館/展覧会の歩み担当者名和田佐知子複合2単位春学期無フルOD1年以上オープン科目合併科目フルオンデマンド授業概要明治時代に日本初の博物館が誕生し100年以上が経過しました。今日ではいたる所で展覧会が開催され、数多くのコレクションが公開されていますが、そのもっとも一般的な場は美術館や博物館と言えるでしょう。昨年は感染症の影響を受け、アートと私たちの結びつきも一変しました。場である博物館美術館は休館となり、展覧会も中止や延期を余儀なくされました。世界中の美術館でオンラインサービスが展開され、新しい形でのアートと私たちの関わりが模索されました。しかし、だからこそ美術作品とリアルに出会える幸せを痛感する機会となったのではないでしょうか。講義―58―

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