文化構想学部シラバス2021
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科目名人間文化ゼミ(環境と開発の人類学)(秋学期)担当者名箕曲在弘複合2単位秋学期月曜日5時限3年以上―――授業概要このゼミでは、広く環境と開発に関する諸現象について、文化人類学の観点から学びます。文化人類学の観点とは、すなわち身近な生活空間から離れた場所において得られる異和感をもとに立ち上がる知を指します。つまり、自分の馴染みの人間関係から切り離された場所において駆動する思考であるといえます。したがって、このゼミでは基本的な文献購読だけでなく、フィールドワークを重視します。具体的には、日本国内の農山漁村における人々と自然環境の相互関係(地域振興やコミュニティ開発、資源の利用や管理を含む)、発展途上国における開発問題(教育や衛生、ジェンダーといった社会開発やSDGs関連)といったテーマを設定し、各自フィールドワークを実施し、教室内での議論を経て、ゼミ論を完成させます。12月末には希望者のみ、東南アジアの内陸国ラオスでのフィールド調査実習に参加できます。ゼミ担当教員が長年フィールドとしてきたフェアトレードコーヒー生産者の住む地域に10泊11日間滞在し、基本的な農村調査の方法を学びます(農家のホームステイやコーヒーの収穫加工体験を含む)。受入先との関係から人数制限があります。ただし、COVID-19感染対策の観点から中止や延期の可能性もあります。2021年度から始まるゼミですので、分からないことが多いでしょう。適宜、ゼミ生の希望や意見を踏まえながら、柔軟にゼミを運営していきたいと思います。授業の到達目標1.フィールドでえた情報を整理し、文献の情報と重ね合わせつつ、自分の論点を明確にできること。2.ミニエスノグラフィーが書けるようになること。成績評価方法試験0%試験はしません。レポート40%期末に提出してもらう8000字程度のミニエスノグラフィを対象とします。平常点60%フィールドワークの結果の口頭での報告とディスカッションを対象とします。その他0%特になし。科目名超域文化ゼミ(都市と美術)(春学期)A担当者名坂上桂子複合2単位春学期火曜日5時限3年以上―――授業概要都市と美術の諸問題を多角的に考えていきます。私たちの暮らす都市が、安全で便利であることは穏やかで安心できる暮らしを支える重要な要件です。しかし、質の高い、豊かな生活を実現するためには、ただ、安全で便利である、ということだけでは十分とはいえません。美術やアートの力は、美しい街並みや環境を創造し、私たちの暮らしや生活の質を高め、私たちの人生を豊かにしてくれる重大な要素です。都市のなかにおける美術や美的な力について、ここでは皆で一緒に見つけ、考察していきます。具体的には、都市のなかの街並み、建築、美術館、ギャラリー、パブリックアート、アートイベントなどを中心に、都市を総合的に俯瞰してみていきます。授業では、こうした問題を具体例に探るべく、見学会などを実施しつつ、グループ学習を中心に進めます。授業の到達目標都市と美術を研究する基本的アプローチの手法を身につけることを目標とします。パワーポイントによる発表や、他の受講生の発表に対する質問、議論などができるようになることもここでの目的です。成績評価方法授業における発表・議論、およびレポートなどに応じて評価します。備考・関連URL・授業時間について5・6限を通して行う授業があるため、必ず両時限をあけておいてください。・オンライン授業について対面とオンラインの併用による授業となります。とりわけ、4年生との合同授業が今年度対面にて実施不可能なため、これについてはその都度、オンラインでの機会を設けます。・韓国合宿について例年、春学期に韓国・ソウルにて交流授業を実施していますが、現段階にて春学期の実施は難しく思われます。そのため、秋学期での実施をまずは視野に入れつつ、それも不可能であると思われる際には、オンラインによる交流授業を実施することにします。なお、2020年度は、高麗大学、漢陽大学(2クラス)とオンラインによる交流会を実施しましたので、2021年度についても同様に実施する予定ですが、時期などについては相手校との調整によります。・美術館見学について美術館見学も例年、複数回行ってきましたが、コロナの状況を考慮しつつできない場合には、これに代わる授業を実施します。・合同授業についてこれまで、見学会をはじめ、4年生との合同授業を多く行ってきましたが、2021年度において教室にて合同授業の実施ができないため、合同授業についてはオンラインにて実施の予定です。論系ゼミ―555―

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