文化構想学部シラバス2021
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しかし、新しく、複雑で、広範な領域にわたる問題を解くためには、これらの専門領域から一歩踏み出し、さまざまな専門領域の知見や方法を結びつけることが効果的なやり方になる場合もあるでしょう。本講義では、このような研究という文化を対象としつつ、専門領域という細分化された文化を乗り越えるための考察をおこないます。なお、参考文献の欄に挙げた学際的研究の入門書(1)をベースに授業を行います(ただし、購入は必須ではありません)。授業の到達目標1、学際的研究の全体像を理解し、それを簡潔かつ十全に表現することができる。2、学際的研究の事例を分析し、目的・特徴・過程を抽出し、適切に評価することができる。3、自らが行いたい学際的研究の計画を作り、適切に表現することができる。成績評価方法試験30%学際的研究の全体像を理解し、表現することができる(30%)。レポート55%学際的研究の事例を分析し、目的・特徴・過程を抽出し、評価することができる(25%)。自らが行いたい学際的研究の計画を作り、表現することができる(30%)。平常点15%毎回のアンケートを通じて、授業運営に貢献することができる(15%)その他0%なし備考・関連URLこの授業では、スライドに音声をつけたものを配信します。配信期間は、授業期間中の毎週水曜3限の時間(13:00)から翌週の水曜3限の時間まで(12:59)です。毎回のアンケートでは、1)その回の授業で学んだことのまとめ(300字程度を想定)、2)授業に対する質問、意見、感想、要望(文字数自由)を記入してもらいます。成績評価方法では、1)が試験に該当し、2)が平常点評価に該当します。科目名日本史・世界史再発見あっと驚く、歴史の世界にようこそ!担当者名小二田章他/井上文則/小田島恒志/河野貴美子/坂庭淳史/高井詩穂/高屋亜希/中澤達哉/ピタルクパウ/ホサインタニア/森由利亜/由尾瞳/吉原浩人多元2単位春学期無フルOD1年以上オープン科目合併科目フルオンデマンド授業概要この講義は、文化構想学部多元文化論系専任教員が中心となって行うオムニバス形式の授業です。日本史・世界史再発見と題し、斬新な視点から、さまざまな論点を提供して、学生とともに深く考えます。私たちは、教科書やマスコミなどから得られる知識によって、何となく持っている常識を共有しています。この講義では、その常識が、時として歴史的な事実とかけ離れている場合もあることを示しながら、学問の深さについて再発見する契機となることを目指します。一回完結のオムニバス形式の授業になりますが、各教員によるさまざまな切り口を楽しんでください。具体的な内容と、担当者は以下の通りです。日程はシラバスに記載されていますが、諸事情による変更もあり得ますので、メール配信を通じての連絡に注意してください。講義題目は以下の通りです。小二田章東アジアの活字印刷とその文化小田島恒志現代英米戯曲の翻訳作業で気が付く歴史吉原浩人世界最初の仏像―シルクロードから日本へ―パウ・ピタルク"TheOriginsofDetectiveFictioninJapan:HomageandGenreSubversionintheEarlyWorksofEdogawaRanpo"(日本探偵小説の起源:初期江戸川乱歩のオマージュと換骨奪胎から)タニア・ホサイン国際言語としての英語の歴史高井詩穂悪所の歴史:江戸の芝居町と遊郭をめぐって中澤達哉日本と似ていたヨーロッパ?―長い16世紀の日欧資本主義革命論―井上文則カエサルのガリア戦記を読む由尾瞳“TheBirthoftheNewWoman:TheWomenʼsRightsMovementintheU.S.andJapan”(新しい女の誕生:日本とアメリカにおける女権運動の歴史)河野貴美子源氏物語を通してみる東アジア文化交流坂庭淳史ナポレオンとロシア高屋亜希纏足をほどいた女たち森由利亜中国史の中の道教授業の到達目標日本史・世界史について、さまざまな方面・角度から知識を得て、学問の方法について、ともに深く考えることを目標とします。成績評価方法レポート80%:期末にレポートを提出してもらいます。詳細は、610の中間説明において指示します。出席20%:三分の二以上出席(動画視聴)しないと、単位を授与することはできません。備考・関連URL初回に、受講に際しての諸注意を行います。また、610に公開する中間説明において、レポート提出方法などについて指示しますので、必ず視聴してください。また、一斉メールを送ることもありますので、注意してください。授業について質問がある場合は、<多元文化論系室>に常駐する助手に、遠慮なく問い合わせてください。本授業は全回オンデマンド授業として実施します。講義―55―

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