文化構想学部シラバス2021
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授業の到達目標自然環境や地域社会の持続性に関する実証研究に関わる論文、著作の内容に関する理解力を養い、サステイナビリティにかかわる社会現象に対する分析手法を習得すること。上記の論文、著作に関する内容についての討論能力を養うこと。成績評価方法試験0%なし。レポート40%最終課題のレポート評価。平常点60%演習への出席及び質疑応答・討論、演習後のコメント。その他0%なし。備考・関連URL担当者によるグローバルイシューとコミュニティを履修することによって、内容に対する理解が深めると思われます。なお、任意の参加でありますが、可能であれば現地視察を取り入れることも考えています(2泊3日程度で岩手大学の演習林、再生可能エネルギーの現場など)。科目名社会構築論系演習(共生社会論1)移動とコミュニティ担当者名松薗祐子構築2単位秋学期火曜日5時限2年以上―――授業概要本演習では、移動とコミュニティをテーマとして、現代社会における共生について考える。今年度は2つの問題を取り上げる。一つは、東日本大震災と原発事故により、自治体ごと強制避難を強いられた人々の地域再生の問題である。災害からすでに10年が経過した。しかし、広域、長期避難により、現地でも避難者にとっても復興とは言えない状況が続いている。もう一つはアジア都市の都市下層やスラム住民の強制移動、コミュニティ開発の問題である。発展著しいアジア都市は一方で格差の拡大も深刻化している。グローバル化の進む現代社会が抱える課題を背景に、利害や意見の異なる人々が地域社会の持続可能性に取り組む問題として題材とする。授業は、一部講義を含む演習とディスカッションを組み合わせて行う。授業の到達目標グローバル化における地域社会(コミュニティ)の意味と意義について理解する。ディスカッションの内容をふまえて、地域の持続可能性と共生社会についてのレポートを作成する。成績評価方法試験0%レポート70%ディスカッションを踏まえレポートは3回提出。(20点+20点+30点)平常点30%ディスカッションでや授業内での発表など、積極的な授業への取り組みを評価しますその他0%備考・関連URL授業内のディスカッションでは、原発避難当事者の方との講義やトークセッションを実施する予定です。科目名社会構築論系演習(共生社会論2)身近なサステナビリティを意識化する担当者名高野孝子構築2単位春学期水曜日2時限2年以上―――授業概要*本演習は春期科目サステナビリティ論と深く関連するので、合わせて履修することが望ましい。2015年9月、国連持続可能な開発サミットにおいて、我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダが採択された。持続可能な開発目標(SDGs)と呼ばれ、17の目標と169のターゲットからなる。すべての国連加盟国は、このアジェンダを元に、2030年までに目標達成のための努力をすることになっている。アジェンダを見るとまるで他人事のようだが、サステナビリティは私たちの日々と密接に関わっている。それらを自ら発見し、可視化する作業をしていく。前半に何度か基礎的な学習をしたあとは、グループごとにテーマを設定し、発表とディスカッションを行う。グループワークでは、役割分担ではなく、グループとしての協議と思考が求められる。履修生が自ら掘り下げ、課題を見つけていく作業が必要となり、積極的な学習と参画が前提となる。授業の到達目標●持続可能な社会(開発ではなく)とはどのような状態であり、どうやって実現されうるのかを学習と協議を通して考え、指針となるような何らかのヒントを得る。●地球的な課題と日々の暮らしとのつながりを見つける。●一歩踏み出す準備ができる。●多角的な視点、問いを立てる力、考察力、表現力を養う。成績評価方法試験0%レポート20%総合的に学んだことを記述。内容と明確さで測られる。平常点80%授業への関与の姿勢や発表内容などを総合的に判断する。その他0%備考・関連URL*原則として全て対面授業。グループでの研究発表に関しては、発表素材をオンデマンドで作成し、それを履修生が事前に視聴するやり方を取る。*4回以上の欠席は単位を認めない。*授業とは別に、テーマに関連するセミナーなどを探し、レポートを書いたり共有する課題がある。専門演習―526―

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