文化構想学部シラバス2021
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松浦理英子、吉本ばなな、村田沙耶香……などの作品を読んでいる方、関心のある方はご参加ください。といっても、読書は基本的にはひとりでするもので、大学の演習という場でなにをするかと言えば、それはもう、すでに読んできた作品について報告していただく、ということになるかと思います。担当者(草野)自身は、上に名前を挙げた作家たちの作品を好んで、あるいは関心をもって読んできましたが、ほかにも読むべき作品がたくさんあることはもちろん知っています。受講者の皆さんには、それぞれの関心、読書体験から、自由に作品をご紹介いただくことになります。演習という場を通して、お互いの関心領域が広がり、多層化し、豊かに展開することを目指したいと思います。最後に、この演習は1限です。しかし、早起きは人生を生きやすくします(もともと夜型、というか真夜中型の私の実感)。多少の遅刻や居眠りは許容範囲ですけれども、どうかがんばって教室にいらしてください。授業の到達目標上記授業概要に書いたとおり、家族、そして性という主題をめぐり演習という場を通して、お互いの関心領域が広がり、多層化し、豊かに展開することを目指します。成績評価方法試験0%実施しません。レポート0%実施しません。平常点100%1)出席状況2)授業中の発表への評価。十全に準備されているか。オリジナリティはあるか。*発表時のパワーポイント、ハンドアウト類はWasedaMoodleにアップロードしていただき、評価の対象とします。3)授業中のディスカッションへの参加への評価。十分に積極的であるかどうか。その他0%特になし。備考・関連URL1限の演習です。でももともとの月曜1限から火曜1限に移動できて、少しはらくになったのだろうか……対面授業ですが、第2回に予定している担当教員の講義の回のみオンデマンド授業となります。なお、授業計画はあくまで仮のものです。受講者数によって変更の可能性が大いにあります。科目名現代人間論系演習(生きて働くことの臨界)生きて働く、と/の福祉担当者名岡部耕典人間2単位春学期木曜日2時限2年以上―――授業概要生きて在るために働き、そこで稼ぐ/“生きがい”を得ることについて考える。就活や非正規雇用の“生きづらさ”、若者の労働運動、能力主義や分配的正義、生活保護バッシングなどの福祉社会のイシューを参照しつつ、働くことを含む生き方の自由が生存の平等を棄損しない社会の在り方やそのために必要なシステムを構想する。本演習は以下の7つのテーマに基づく講義及び関連映像視聴の回とそれを踏まえてディスカッションと発表を行う回を交互に繰り返す反転授業の形式で行われる。また、演習テーマに関連する時事問題についても適宜織り込んでいく予定である。・コロナ禍と生存格差・生きて働くこと・労働/参加/所得保障・就活・大学・奨学金・再分配・分配的正義・グローバリゼーションと資本主義・セクシュアルハラスメント授業の到達目標働くことを含む生き方の自由が生存の平等を棄損しない社会の在り方の構想を、自らの生き方の問い直しへと接続すること。成績評価方法Moodleフォーラムの小レポート及びディスカッションへの参画姿勢により総合的に評価する。(期末レポートは実施しない)備考・関連URL本演習は基本的に対面授業の形式で行う予定ですが、講義回については、一部がオンデマンドで実施される可能性があります。岡部耕典研究室http:[email protected]科目名現代人間論系演習(不死の様式)妊娠・出産・育児のナラティヴ担当者名草野慶子人間2単位春学期火曜日1時限2年以上―――授業概要子を産み、育てること、すなわち次世代再生産は、死すべき者としての人間が不死を実現する手段であり、社会を維持する基盤であり、また、生物としての人間が、他のすべての生物と同じく、そこに生存の真の意味があるとさえ見なしてきたことでもあります。この演習ではこうした前提に立ちながら、妊娠・出産・育児のナラティヴを考察します。具体的には、望まれる妊娠(不妊)、望まれない妊娠、中絶、生殖補助医療技術、出生前診断、シングルマザー、イクメン、児童虐待、育児ノイローゼ、恋愛と結婚、物語としての母性と父性、女性のライフコース専門演習―506―

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