文化構想学部シラバス2021
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レポート0%平常点80%・グループディスカッションへの参加・貢献の度合い・事前・事後課題に対する取り組み、および理解の度合いをもとに、総合的に判断する。その他20%・自由課題の発表をもとに判断する。備考・関連URL学習進度や感染症の状況等に伴う授業形態の変更によっては、扱うトピックや実施日時を一部変更する可能性がある。変更が生じる際には、授業内およびMoodleで都度アナウンスを行う。科目名現代人間論系演習(文学とモラル)担当者名小出石敦子人間2単位春学期水曜日5時限2年以上―――授業概要1772年に執筆された、ディドロのブーガンヴィル航海記補遺を取り上げます。フランス語未習者もいると思うので、授業では日本語訳を使用します。著者のディドロは、かの18世紀における知の一大事業百科全書の編集者かつ執筆者のひとりとして知られる、おしもおされぬフランス18世紀を代表する思想家・著述家です。ブーガンヴィル航海記補遺は、1771年に刊行されたブーガンヴィルの世界周航記に触発されて創作されたもので、世界周航記に描かれていたタヒチの未開社会や習俗を下敷きに、ディドロ持ち前の奔放な想像力で、ヨーロッパ人による衝撃的な未開社会の発見を描いています。物語は、まず、タヒチを去っていくブーガンヴィル一行に向けられた長老の呪いの言葉で始まります。それは自然に近い状態で生きていたタヒチの共同体に、梅毒や嫉妬(=文明化によって穢れた性にまつわる習俗の象徴)が持ち込まれ、自然的生き方が失われてしまったことへの嘆き声です。この後物語はブーガンヴィル一行の到着時に時間を戻し、一行に随行してきた司祭と、司祭を家に迎えたホストである一人のタヒチ人男性との出会いを通して進みます。このヨーロッパ人とタヒチ人が交わす対話を通して、それぞれが代表する文明社会と未開社会の諸価値や諸制度、とりわけ性に関する道徳意識の対立が作品を貫いて描かれ、さまざまな反省に読者をかりたてます。私たちは、ディドロに誘われるままにしばしタヒチに想像の羽をのばし、自然、文明、習俗、性、法、唯物論、宗教などの概念を軸に、自由に私たちの読みを加えながら、私たちが生きる現代の道徳的問題にリンクさせ作品を楽しみたいと思います。授業の進行は、あらかじめ指定する箇所について授業で私がテクストの解説を行いますが、質問や議論はみなさんが積極的に行ってもらいたいと思います。また受講者数にもよりますが、可能な限り発表を行ってもらう予定です。テクストから読める諸問題について、自由に現代的視点から議論を発展させてもらえればと思います。授業の到達目標この授業では、フランス古典期の文学作品を読みながら、そこで論じられる道徳の問題をまず時代の中に位置づけ理解した後、そこから私たちが生きる現代にどう活かして継承しうるのかを考える力を養成する。成績評価方法試験はレポート課題とします。また発表も評価の対象とします。詳細は追って授業で指示します。科目名現代人間論系演習(福祉文化の理論と実践)福祉実践と文化活動における視点の融合によって描き出される生活問題を考える担当者名結城俊哉人間2単位秋学期土曜日4時限2年以上―――授業概要福祉という言葉を広義にとらえるならば幸福・幸せと同義となる。そこには、人間の人権や人間性を育む文化の視点が重要となる。そのため、福祉は環境に働きかけながら文化を創造する力を持たなければならない。しかも、文化は民衆(市民)の支持がなければ広がらない。そ本講義では、福祉文化の担い手と担い方を考えながら地域社会の多様で具体的な福祉活動を通して人間が豊かに生きるための福祉文化の本質を理解することを目指す。授業の到達目標本講義では、福祉文化の視点を考えるために、多様で多彩な人間の文化活動をとりあげながら福祉の文化化と文化の福祉化の具体的な相互作用(余暇(遊び)・芸術活動・メディア・教育・企業の社会貢献・終活問題・人権擁護・戦争問題・ジェンダー・当事者活動等)を手がかりとして自分なりの福祉文化とは何かについての考察力が涵養できる。成績評価方法試験50%第15回目の授業時間中に試験を実施し、理解度の確認を行います。(全体のまとめと試験の解説も同時間内で行います)レポート30%課題と提出は、第7回の授業の際に提示します。与えられた課題を講義内容と関わらせながら深く考察しているのかどうかについて評価をします。平常点20%各個人又は各グループに割り当てたテーマに関する発表内容とその貢献度を評価します。その他0%備考・関連URL出席状況は、平常点の中に組み込んで評価の対象とします。受講者は、日常的に新聞等で報道される社会問題に関心を持って欲しいと考えています。専門演習―504―

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