文化構想学部シラバス2021
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業前半では、教員が用意した音声データを素材に、データを分析するための概念と実践を学ぶ。これを用い授業後半では、受講生自らがテーマを設定し、プレゼンテーションや全体での議論を通して、テーマとする現象に対する考察や会話分析への理解を深める。授業の到達目標以下のような知識・能力を身につけることを目標とする。・会話分析が目指す理念に関する知識・会話を分析するための知識・会話分析で用いられる概念の正確な運用能力またこれらの知識・能力をもとに、他の学生と議論を行うことを通して問題意識を共有し、さらに考察を深める力をつけることをも目標とする。成績評価方法試験0%レポート30%・演習のまとめとして課す最終レポートへの取り組みをもとに、判断する。平常点70%・講義およびグループディスカッションへの参加・貢献の度合い・分析課題・読書課題に対する取り組み、および理解の度合い(予習・復習を含む)をもとに、総合的に判断する。その他0%備考・関連URLPCでの音声・動画再生およびテキスト入力が必要となる活動を含む。これらの活動が必要な回は、各自のPCを用い、オンライン形式で授業を実施する。学習進度や感染症の状況に伴う授業形態の変更に応じて、扱うトピックや実施日時を一部変更する可能性がある。変更が生じる際には、授業内およびMoodleでアナウンスを行う。科目名現代人間論系演習(相互承認の技法)担当者名吉村さやか人間2単位春学期水曜日3時限2年以上―――授業概要本演習では、相互承認の技法のひとつとして当事者研究を学び実践することを通して、相互行為によって成り立つ人間社会の本質に迫る営みとしての社会学の基本的な視座を学習する。より具体的には、問題経験日常の自明性オートエスノグラフィーライフストーリーなど、当事者研究を行う際に重要となる社会学の諸概念や方法論に関する文献を講読する。それぞれのテーマを各自の経験に引き寄せながらグループディスカッションを行い、グループごとに発表し、相互に理解を深める。その作業をふまえたうえで、各自、自由課題として当事者研究を実践し、その経験を言語化し、個人報告(A4一枚・1200字程度)にまとめる。最後に、個人報告を全体で共有し、検討しあうことを通して、多様な他者の存在を認め生きようとするとき、自己を相対化させることのもつ意義を学習してもらう。授業の到達目標・身近な事柄や現象を社会学の視座から捉え観察し、分析できるようになる。・社会的排除(差別、偏見、非承認)をめぐる現象、ならびに社会問題を考える際に当事者研究を行う意義について、社会学的に議論できるようになる。・自己を相対化させたうえで、望ましい社会のあり方について構想できるようになる。成績評価方法試験0%なしレポート0%なし平常点100%・ディスカッションへの貢献度・発表内容、ならびに自由課題の質・リアクションペーパーでのコメントなどを総合的に判断して成績を評価します。その他0%なし備考・関連URL・期末試験、ならびに期末レポートを課さない分、平常点をきわめて重視します。事前・事後学習に努めてください。科目名現代人間論系演習(日常動作の社会学)担当者名居關友里子人間2単位秋学期金曜日4時限2年以上―――授業概要業概要食事、学習、会話、場所の移動など、私たちは日常の中の様々な行為や活動を身体を通して行っている。ここでなされる何気ない身体的振る舞いそれ自体は、日常生活の中でそれほど強く意識されることはないものの、これをとりまく状況と結びつきながら合理的な形でなされている。本演習では、私たちが普段行っている身近な身体的振る舞い焦点をあて、これらを詳細に観察、分析、議論することを通して、日常にある実践を捉える視点について学ぶ。授業の到達目標・身体を通してなされる様々な振る舞いや活動がどのように成り立っているのかについて、詳細に観察・分析できるようになる。・任意の行為について、社会学的に考察できるようになる。成績評価方法試験0%専門演習―503―

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