文化構想学部シラバス2021
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科目名現代人間論系演習(ジェンダー研究の実践)現代日本社会におけるジェンダー問題の観察〜身の回りにツッコミを入れまくってみる〜担当者名中島万紀子人間2単位春学期金曜日2時限2年以上―――授業概要広告をなにげなく見ていて、エプロンをした女性が男性もののワイシャツを洗って干している写真について何か考えたり、電車の中の広告はなぜ、女性には毛を抜け毛を抜け男性には毛を生やせ毛を生やせ、そして男女ともにやせろやせろなんだろう?と考えたりしたことがある人にはぜひ来てほしいし、そうでない人(特に男性!)にもぜひ来てほしい。今の社会や人間関係のありかたについて、なんとなく生きづらさ、息苦しさを感じている人にも、そうでない人にもぜひ来てほしい。社会のことを知るのに、どうやって情報収集すれば能率がいいのかなと思っている人も大歓迎。授業内でひとりひとりに発表をしてもらうつもりでいたが、オンライン授業でそれがかなわないので、授業期間内、なるべく早い時期からレポートを提出してもらいたい。それを皆さんと共有することで議論が深まればさらに幸甚である。テーマはジェンダーに関することであれば自由だが、人間の尊厳にかかわることであれば、ジェンダーと関わりがなくてもOKとする。多少こちらからヒントやネタの提供はしようと考えている。授業計画のところに、わたし自身が興味を持っている題材を書いておくことにする。授業の到達目標ジェンダーに関することに限らず、世の中のさまざまな表象に接したときに、客観的に分析できるようになると単純に面白いし、今後の人生を送っていくうえで自分たちにとってより住みよい社会(というか、もはや、さらに住みにくい社会にならないよう防ぐ、と言ったほうが妥当だが)を作っていくヒントも得られるのではないかと考えている。コロナ禍によってなぜ社会は自分の考えるような、よりよくなる方向になっていかないんだろう?なぜ日本は論理的に科学的に議論が進まないんだろう?と感じたかたにもぜひ来ていただきたい。自分の身を守ることにつながる観察力と、考察のための材料の集めかたを身につけられるようになる…といいな。成績評価方法発表に代わるレポートを提出する。50点。出席+レビューシート提出を1回2点として、15回で30点。学期末に、関連する本(ジェンダー関連なら選択は自由)を3冊以上読んでそれぞれの内容と読後感を短いレポートにまとめる。20点。計100点として算出する。科目名現代人間論系演習(性的欲望・性的快楽を考える)セクシュアリティ教育を再考する担当者名石井由香理人間2単位春学期水曜日2時限2年以上―――授業概要日本国内において、性に関する教育は、長年にわたり軽視、または、タブー視されてきた。その結果として、セクシュアリティに関わる人々の知識・理解は、先進諸国と比較して、圧倒的に不足している状態にある。それでは、国際的な潮流として、セクシュアリティに関わるどのような教育が、どのような理念や根拠のもとに求められているのか。このことを理解するために、UNESCOの国際セクシュアリティ教育ガイダンス【改訂版】――科学的根拠に基づいたアプローチや関連する文献を講読し、日本におけるセクシュアリティ教育の問題点や可能性について議論していく。扱うトピックは、ジェンダー平等、LGBTQ、性暴力、妊娠・中絶、性感染症予防、家族などである。授業の到達目標(1)セクシュアリティ教育についての国際的な議論を理解できる(2)国内の性に関する教育の問題点について把握し、議論できる(3)国内の性に関する教育をより望ましいものに変えていくためのアイディアが得られる成績評価方法試験0%レポート0%平常点50%文献講読のレジュメ、読書ノートその他50%プレゼンテーション科目名現代人間論系演習(身体理解の諸相)身体と心のリベラルアーツとしてのソマティック心理学を学ぶ・体験する担当者名久保隆司人間2単位春学期水曜日3時限2年以上―――授業概要皆さんが誰れであれ、必ず身体と心を持っている。しかし、AIやヴァーチャルな環境が発達した社会、そして実際の人との接触が極端に少なくなったコロナ禍の時代、現実の身体と心を実感することは困難な状況である。このような歪みは、やがて多くの人に心身両面での様々な問題となっての顕在化が予測され、危惧される。私たち一人一人にとっても、コミュニティにとっても、心身の問題への対応は喫緊の課題となった。本演習では、近年、日本でも注目されつつある新しい身体概念の導入を通して、臨床心理学&身体教育学ベースの身体/心身理解のための、様々な学びや体験を提案する。新しい身体概念とは、ソーマ(Soma)である。物理的なボディ(Body)ではなく、肉体・感情・心、そしてスピリットに至るまで、多層に人間を構成する複合体/統合体としての生き生きとした身体を意味する。この領域探索のための学際横断的、理論ー実践的な学問分野として、ソマティック心理学(SomaticPsychology/身体心理学)がある。先端かつ懐かしい領域である。PTSD/トラウマなどの心身分離(解離)の状態から、心身統合(身心一如)な状態まで、このソマティック心理学と関連諸学の活躍•活用の場は広く、次世代のリベラルアーツ(=自由な人間になるための基盤となる学科)の一翼と考える。本演習は、多様なソマティック心理学&教育学の学びや体験を通して、今・ここにある身体を基盤に、主観的・客観的・専門演習―487―

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