文化構想学部シラバス2021
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科目名文芸・ジャーナリズム論系演習(編集実践3)意思を伝える文章を書く担当者名尾崎真理子文ジャ2単位春学期金曜日4時限2年以上―――授業概要自分はこういう者です、こんな事に関心があります――SNSを通じて、すでに日常的に発信している人も少なくないでしょうが、目的に応じて不特定多数の人々に意思を伝える文章を書くためには、どんな注意や技術が必要でしょう。読みやすく過不足なく書けば、それでよいのでしょうか。公と私の境界線上にある文章、小さなメディアで力を発揮する表現の可能性について、多様な視点から考え、書いていきます。私について、好きな文章について、等々、1000字程度の文章を毎月、提出してもらいます。途中からグループ分けして、互いの文章を読み合い、講評します。授業の仕上げに各自が好きな作家やアーティストの作品を薦めるパンフレット(zine)を作成し、感想を述べ合います。対面で行いますが、コロナの感染状況に応じてZoomやオンデマンド配信授業に変更する場合もあります。授業の到達目標公私のさまざまな目的に応じて、距離感とバランスを保った、真意の伝わる文章を書けるようになる。文学作品の読みを深めることにもつなげていく。成績評価方法試験0%、レポート70%、授業態度などの平常点30%の割合で評価します。備考・関連URL到達の状況に応じて、授業内容の変更も一部生じます。科目名文芸・ジャーナリズム論系演習(編集実践4)文化を記事にする担当者名尾崎真理子文ジャ2単位秋学期金曜日4時限2年以上―――授業概要本講座の担当者は長年、新聞の文化面の取材、企画、編集に携わり、文芸を中心に論壇、美術、演劇、映画、音楽など、さまざまな分野の文化関連記事を手がけてきました。文化面の記事は作品や事象の紹介にとどまらず、創作者の意図や社会へのメッセージ、歴史的な意義づけを端的な言葉で表して読者へ伝えることが肝要です。そうした記事の文章は、他の文化発信の場でも応用可能な基本形でもあるでしょう。インタビューや批評をまじえた解説記事、コラム、展覧会評など、さまざまなスタイルの文章を読み、書いていきます。授業では、新旧の記事や論考の中から、手本となるす文章を読んでいきます。同時に、最新の文学作品や演劇、展覧会などから対象を選び、催事の紹介記事を書くことからスタートし、評論的な文章に挑戦する機会を設けます。秀作は授業中に紹介します。ゲストスピーカーに現役の記者、編集者を招くこともあります。こうした授業を通じ、ブログとマスメディアの文章の違い、必要な要素を正確に、伝わりやすくする工夫なども習得していきます。対面で行いますが、コロナの感染状況に応じてZoomやオンデマンド配信に変更する場合もあります。授業の到達目標事実をとらえ、解説や評価を加える文章の基本をよく理解し、実際に使いこなす技術の基礎を築く。すぐれた記事、視点の不明確な記事などを判断するメディアリテラシーも養う。成績評価方法試験0%、レポート70%、平常点30%の割合で評価します。備考・関連URL質問等は随時、Moodleのメッセージ機能を通じて受け付けます。科目名文芸・ジャーナリズム論系演習(ジェンダーの視点からみた世界文学)担当者名岩川ありさ文ジャ2単位春学期月曜日3時限2年以上―――授業概要これまで、世界文学の正典(カノン)は、日本文学、イギリス文学、アメリカ文学、フランス文学、ドイツ文学というように、国別、言語別で編纂されることが多かった。しかし、一つの国、一つの言語に限定される文学の捉え方ではなく、世界の中で文学を共有し、幅広く捉える世界文学という概念はますます重要になってくるだろう。この演習では、ジェンダーの視点からみた世界文学をテーマにして、世界文学についての基礎的な知識を学び、ジェンダーの視点から世界文学を問い直す視点を身につける。現在においても、文学実践の場において、セクシュアル・ハラスメントやトランスジェンダー差別などの諸問題が顕在化している。文学や文化を創り、受容する場を公正にするには何が必要かについても、展望する。授業の到達目標(1)世界文学についての基礎的な知識や理論を学び、文学テクストを分析できるようになる。(2)ジェンダーという概念について学び、世界文学を問い直す視点をえることができる。(3)論点を整理してディスカッションを行うことができるようになる。成績評価方法試験0%レポート60%学期末レポート60%。具体的な作品をあげて、文学テクストの分析を行う。(しっかりと調べ、論理的に議論を展開しているかを評価基準とします)。平常点40%平常点評価として、発表40%(レジュメを適切に作れているか、議論をリードしているか等を評価基準とします)。その他0%専門演習―482―

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