文化構想学部シラバス2021
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より具体的に確認、考察していきます。また、そのような着想で作られた実際の本や、それにまつわる技術なども紹介しつつ、本という読む装置をバラバラに分解してみます。本のデザインを入り口に、言葉が読まれること、物が見られることの自明さを解きほぐしていきます。授業の到達目標モノとしての書籍を形成するさまざまな要素(紙、書体、余白、レイアウトなど)の役割を正確に理解し、かつそれらを使うことにより、効果的なモノとしての書籍を考え、実際に自分で設計することができるようになります。成績評価方法試験0%レポート70%講義最終日にレポートを提出平常点30%出席と課題発表その他0%備考・関連URLこの講座では普段見ることのないようなさまざまな角度から本を見ていきます。また色々なテーマを決めて、実際に造本のプランを作ってもらいます。本を読むこと、書くこと、作ること、編集すること、印刷やデザインの好きな人はぜひ。科目名文芸・ジャーナリズム論系演習(メディアと文芸3)笑いと語りの文学担当者名安部達雄文ジャ2単位秋学期月曜日4時限2年以上―――授業概要担当者(安部達雄)は、漫才コンビ米粒写経のサンキュータツオの名前で芸人活動もしており、メディアまたライブなどのフィールドワークと、博士課程までの研究活動を並行して行ってきました。この演習では、笑いとテキストの研究にまつわる諸問題を整理します。笑いは身近なテーマでありながら、心理学、哲学、社会学、言語学などが横断的に乗り入れるテーマです。自分の身の回りで起こったこと、見かけたこと、読んだものなどといったものなどから、どこにおもしろみを見出したか発表してもらうことを通して、テキストの扱い方と、笑いの研究の諸問題を明らかにしていきます。ぬるい覚悟の方は来ないでください。エンタメではなくガチの授業です。授業の到達目標文献の講読とミニプレゼンを通じて、文学研究の対象として笑いや語りを取り扱う上での基礎的なルールを身につけ、批評・論考の執筆へと繋げる。成績評価方法試験0%なし。レポート50%授業内容を踏まえ、笑いの資料を採集、分析例を2000字程度にまとめる。平常点50%やる気ある人のみ。その他0%備考・関連URL授業内容は履修者数や理解度に応じて一部変更となる場合があります。科目名文芸・ジャーナリズム論系演習(メディアと文芸4)コラムの書き方担当者名小田嶋隆文ジャ2単位秋学期水曜日5時限2年以上―――授業概要本講義では、単に平明で論理的な文章とは一線を画する、真に自分らしい自己の感情や個性に根ざした文章を書くための模索を中心に授業を進める。管理教育が徹底され、QC思想が人事にまで及んでいる昨今、いわゆる自分らしい表現は、多くの場面で、単に悪文として忌避されている。しかしながら、本講では、適切な技巧に裏打ちされた魅力的な悪文をむしろ高く評価し、受講生が真に自分らしい文体を獲得することを最終的な目標とする。それゆえ、授業では、小論文でも作文でもないコラムという刀で世界を自在に切り取るための具体的な手順をお伝えするつもりでいる。悪文が悪文の特徴を備えたまま、魅力的な文章に変貌する過程をお伝えできたら成功だと考えている。授業の到達目標個々の学生が自身の固有な文体を獲得し、その文体を駆使して世界を観察し、ものを考え、文章の形で表現できるようになることを目指しています。成績評価方法試験0%試験は実施しませんレポート50%最終日に演習課題を提出平常点50%出席状況とレビューシートの内容を評価します。その他0%備考・関連URL講師ブログ:http:takoashi.air-nifty.com講師ツイッターアカウント:https:twitter.comtako_ashi科目名文芸・ジャーナリズム論系演習(ライターという仕事1)担当者名重松清文ジャ2単位春学期水曜日3時限2年以上―――授業概要ラジオは発信するものを自らの中に持っているのではない。番組を発信しているのはあくまでも放送局であり、ラジオは外から来た(目に見えない)電波をとらえ、それを音声に変換して我々に伝えてくれる、いわば中継の装置なのである。本演習では、専門演習―479―

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