文化構想学部シラバス2021
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30%出席・参加度備考・関連URL本授業は、対面授業を基本としますが、ZOOMによるリアルタイム配信+オンデマンド配信も次善の策として実施します。演習科目のため、授業計画は受講者の人数・水準・関心などに合わせて変動する可能性があります。科目名文芸・ジャーナリズム論系演習(編集実践1)対話篇を作る担当者名澤直哉文ジャ2単位春学期月曜日5時限2年以上―――授業概要人と人が会うことが困難な今般の世界状況において、Zoomなどのツールによってリアルタイムでのオンライン授業、知人との交流などが可能ではありますが、親密な〈対話〉の機会は激減してしまいました。インターネットを通じて対談やインタヴューなど様々な〈対話〉に触れることは可能ですし、SNSなどでそれらに〈反応〉することはできるかもしれません。しかし、そうした大きな〈対話〉がコンテンツとして配給されるからといって、真摯な〈応答〉が、そして私たちの小さな〈対話〉がなくなってよいわけではありません。このような状況をむしろ、取るに足らない小さなものでしかなかった自分たちの〈対話〉の質を高め、たとえ狭い領域であっても、それを他者に公表し、これまで掬われることのなかった小さな声を共有していく、という実践の機会と捉えたいと考えます。〈対話〉の相手は、様々に考えられます。知人・友人、家族等がまずは筆頭に挙げられるでしょうが、そのほかにも様々な可能性を、授業のなかで考えていきたいと思います。もとより言葉は、常に他の言葉との〈対話〉関係のなかにあるものです。〈対話〉そのものへの感度を高め、公開を前提としてそれを組織していくとき、おのずから編集の実践に触れることともなるはずです。そのような営為を通じて、言葉というものの本質に迫ることを課題とします。授業の到達目標製作を通じて、編集や執筆に必要な基礎を身につけ、テクストを公表することの意義に対する理解を深める。成績評価方法試験0%なしレポート50%実際の製作物の提出を求めます。提出要領については、教場にて指示します。平常点50%出席と自身のプレゼンはもちろんのこと、他の履修者へのアドバイスをはじめとして、積極性を重視します。その他0%なし備考・関連URL*授業計画は、受講者数やその興味と理解度に応じて変更となる場合があります。科目名文芸・ジャーナリズム論系演習(編集実践2)雑誌をつくる担当者名北原美那他/奥定泰之文ジャ2単位秋学期土曜日3時限2年以上―――授業概要いかに問いを立て、情報を集め、整理し検め、ねらい通りに他者に伝えていくか。編集という行為は、出版のなかでの実務作業という意味をこえて、情報社会に生きる個人にとって必須であり、すでに日々無意識下にもおこなっている重要な営みといえるでしょう。出版の産業化のなかで職能として分化され可視化されてきたこの編集という行為は、複数の記事が混在し、さまざまな人間が関わりながら一冊の形にまとめられる雑誌という物理メディアについて考えるとき、よりその意義を顕在化させます。この授業では、実際に雑誌を作る前提で、編集に関する基礎的な知識を学んでいきます。20世紀後半に成熟をきわめた雑誌文化が、いかに与えられた条件や制約や欲望……複数のオーダーに応えながら成り立っているか、いくつかの雑誌を見ながら確認していきます。さらに、企画や編集、執筆、制作進行、校正校閲、デザインといったセグメントが、どのような作業を行い、全体のなかでどのように機能しているか、共同作業による模擬特集の制作を通じて体得していきます。雑誌文化に関心のある人はもちろん、他者とコミュニケーションを図りながらものを作る営みについて、実践を通じて考え、学びたい受講生を歓迎します。授業の到達目標企画、編集、ライティング、デザインーの初歩的な知識と経験を身につけること。雑誌の完成。成績評価方法クラス・グループへの貢献度や特集の完成度などを総合的に判断します。備考・関連URL2021年度秋学期の授業については対面授業を基本としますが、状況に応じてオンライン配信等で行う可能性もあります。上記の授業形式の変更も含め、講師から受講生へ、コースナビ機能の一斉メールを通じてお知らせや課題を送ることも多々あるので、定期的なメールチェックをお願いします。科目名文芸・ジャーナリズム論系演習(モノとしての書籍2)担当者名奥定泰之文ジャ2単位秋学期土曜日4時限2年以上―――授業概要書かれた言葉が本(モノ)になるということは、その程度はどうあれ、ある形態の影響を受けた言葉が、読み手に届けられるということです。モノの質感によって読みの質感も変わってしまう。この講義ではそのようなモノとしての書籍の事例を、専門演習―478―

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