文化構想学部シラバス2021
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けとして、レポートで扱う箇所・範囲に変化がある場合には、むしろこれを歓迎します。提出日・内容・分量・体裁等については、教場にて改めて詳細に指示します。平常点50%自身の出席・発表はもちろんのこと、他の履修者との議論に対する積極性も重視します。その他0%なし備考・関連URL*2021年度春学期の同時代文学論3も併せての受講を推奨します。授業計画は、受講者数やその興味と理解度に応じて変更となる場合があります。科目名文芸・ジャーナリズム論系演習(テクスト論1(イメージと批評))デザインされた死体――ホラー映画における造形表現担当者名荒井泰文ジャ2単位春学期水曜日2時限2年以上―――授業概要フィクション世界の特権のひとつは、いわゆる倫理観に囚われることなしに表現できるところにありますが、その極端な例はホラー映画にみることができるでしょう。ホラー映画ではしばしば、現実的にはありえない身体表現がなされます。そこでは生物学的な身体構造にはかならずしも基づかず、一種の造形表現するための可塑的な素材として身体が扱われています。そうした残虐な映像はときにアートに接近し、古典的な宗教画を意識したコンポジションになることもあれば、シュルレアリスム的になることもあります。この授業では、とくに激しい表現を好むスプラッター・パンクやボディ・ホラーといったサブジャンルを中心にして、ホラー映画における死体ならびに身体変容・破壊の造形表現を考察します。考察といっても、そのような対象をどうやって扱えばよいのでしょうか。まず、ホラー映画全般の歴史的なジャンル形成ならびにジャンル上のプロット的、映像的な特性の一般をおさえます。そのうえで、それぞれの作品の表現を、他の視覚芸術との対比(視覚芸術としてのホラー表現の位置づけ)、ホラー以外のジャンルを含む他の映画とのインター・テクスチュアリティ、そして服飾・メイク(映画において暴力や死は美的な衣装として纏わされています)、さらにCGなどの技術的側面から分類し、評価したいとおもいます。この授業の担当者である私もまた、(おそらく)みなさんの大半の方々と同じように気持ちの悪い表現は苦手です。正直言ってホラー映画自体が苦手です。ですが、学術的な関心でもって、冷静な視線で血みどろの映像表現をみなさんと分析できたらいいなと考えています。授業の到達目標映画史におけるホラー映画表現の発展についての知識の習得。内容と映像表現の様式とを区別しながら、映画を総合的に評価する能力の獲得。成績評価方法口頭発表、授業への参加度、レポートを総合的に勘案して評価する。科目名文芸・ジャーナリズム論系演習(テクスト論2(表象論))ボーイズラブ(BL)を読む、表象文化を知る担当者名岩川ありさ文ジャ2単位秋学期月曜日3時限2年以上―――授業概要この演習では、堀あきこ・守如子編BLの教科書(有斐閣、2020年)を教科書にして、ボーイズラブ(BL)に関連する研究について学び、表象文化を批評的に読み、創るための方法を身につけます。毎日のようにして触れている、映画、ドラマ、マンガ、アニメーション、映画、演劇、2.5次元ミュージカル、ゲーム、ファンアートなどの表現が、現代社会の諸問題とどのように繋がっているのか。少女漫画、JUNE、ヤオイ、BLなどの歴史的な側面に着目し、現代における幅広いメディアのあり方についても考えます。授業の到達目標(1)論点を整理してディスカッションを行うことができるようになる。(2)授業で学んだトピックについて、具体例をあげながら、表象分析が行えるようになる。成績評価方法試験0%レポート60%学期末レポート60%。具体的な作品をあげて、表象分析を行う。(しっかりと調べ、論理的に議論を展開しているかを評価基準とします)。平常点40%平常点評価として、発表40%(レジュメを適切に作れているか、議論をリードしているか等を評価基準とします)。その他0%備考・関連URL【2021.1.12更新】2021年1月8日に緊急事態宣言が出されました。今後、状況は変化するかもしれませんが、本演習では、対面授業のほかに、zoomなどの双方向性の通信を用いて行う予定です。WasedaMoodle(ワセダムードル)、Mywasedaも活用しますので、操作できるようにしてください。また、今後、変更がありましたら、シラバスの備考欄(本欄)、Wasedamoodle、Mywase-daにてお知らせします。科目名文芸・ジャーナリズム論系演習(テクスト論3(生成論))村上春樹アンダーグラウンドから後期長篇小説を読む担当者名芳川泰久文ジャ2単位春学期金曜日4時限3年以上―――授業概要アンダーグラウンドの仕事を経て、村上春樹の長篇小説は変化する。そのプロセスを、その前後の小説作品を参照しながら、専門演習―475―

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