文化構想学部シラバス2021
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備考・関連URL島崎藤村家https:dl.ndl.go.jpviewprepareFullDownload?itemIdinfo%3Andljp%2Fpid%2F885363&ajaxtrue&outputTypePDF科目名文芸・ジャーナリズム論系演習(同時代文学論2)藤村を読む̶̶家(下)担当者名堀江敏幸文ジャ2単位秋学期土曜日4時限2年以上―――授業概要同時代文学とは何か。はたして現在刊行されつつある文学だけを意味するのか。100年以上前の散文を読みながら同時代を考える。藤村が1911年に刊行した家を精読し、2021年の日本語との往還を試みる。グループ発表形式で行い、議論を重ねる。なお、全15回のうち初回とリアルタイム配信によるオンライン授業で行う予定である。ただし、進行状況に応じて変更が生じた場合は、事前に周知する。授業の到達目標全体を読むことと、細部を読むことの両立。成績評価方法出席、発言等、平常点全般と学期末レポートを総合的に評価する。科目名文芸・ジャーナリズム論系演習(同時代文学論3)正岡子規最晩年の随筆精読担当者名澤直哉文ジャ2単位春学期月曜日4時限2年以上―――授業概要人は誰しも同時代のうちに身を置かざるを得ません。同時代のうちにあって同時代を見つめるというのが常道です。しかしときに、強いられて同時代の欄外に身を置かざるを得ない者が現れます。病牀にあった正岡子規(1867-1902年)は、その最晩年の三代随筆(墨汁一滴病牀六尺仰臥漫録)最初の一篇墨汁一滴を、新聞日本紙上の欄外文学だといいます。この自己規定が示しているのは、自己卑下などではありません。そこにあるのは、強いられて同時代の欄外に身を置く者が、新聞という同時代の中心的メディアに欄外から忍び込む、という力学です。20世紀のはじまりの年である1901年(明治34年)に書き起こされるこの特異な同時代文学に、現在時への単なる参加・没入とは異なる視座を学びながら、文語体と口語体の混淆する高密度な散文を、一語一語を大切に、超低速で読んでいきたいと思います。授業形式としては、事前に担当者を決めての履修生による発表と、それを受けての全体討議を中心とし、授業担当者による補足などを適宜入れていくこととします。履修者には、知識と意見の積極的な共有を求めます。授業の到達目標読むこと、調べること、書くことの基礎を身につける。成績評価方法試験0%なしレポート50%基本的には、自身の発表で扱った箇所に関して自由に論じてもらいますが、他の履修者の発表をきっかけとして、レポートで扱う箇所・範囲に変化がある場合には、むしろこれを歓迎します。提出日・内容・分量・体裁等については、教場にて改めて詳細に指示します。平常点50%自身の出席・発表はもちろんのこと、他の履修者との議論に対する積極性も重視します。その他0%なし備考・関連URL*2021年度秋学期の同時代文学論4も併せての受講を推奨します。授業計画は、受講者数やその興味と理解度に応じて変更となる場合があります。科目名文芸・ジャーナリズム論系演習(同時代文学論4)正岡子規最晩年の随筆精読担当者名澤直哉文ジャ2単位秋学期月曜日4時限2年以上―――授業概要人は誰しも同時代のうちに身を置かざるを得ません。同時代のうちにあって同時代を見つめるというのが常道です。しかしときに、強いられて同時代の欄外に身を置かざるを得ない者が現れます。病牀にあった正岡子規(1867-1902年)は、その最晩年の三代随筆(墨汁一滴病牀六尺仰臥漫録)最初の一篇墨汁一滴を、新聞日本紙上の欄外文学だといいます。この自己規定が示しているのは、自己卑下などではありません。そこにあるのは、強いられて同時代の欄外に身を置く者が、新聞という同時代の中心的メディアに欄外から忍び込む、という力学です。20世紀のはじまりの年である1901年(明治34年)に書き起こされるこの特異な同時代文学に、現在時への単なる参加・没入とは異なる視座を学びながら、文語体と口語体の混淆する高密度な散文を、一語一語を大切に、超低速で読んでいきたいと思います。授業形式としては、事前に担当者を決めての履修生による発表と、それを受けての全体討議を中心とし、授業担当者による補足などを適宜入れていくこととします。履修者には、知識と意見の積極的な共有を求めます。授業の到達目標読むこと、調べること、書くことの基礎を身につける。成績評価方法試験0%なしレポート50%基本的には、自身の発表で扱った箇所に関して自由に論じてもらいますが、他の履修者の発表をきっか専門演習―474―

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