文化構想学部シラバス2021
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出席回数は授業回数の3分の2以上が必要である。その他0%なし科目名文芸・ジャーナリズム論系演習(小説表現8)書く・読む・改稿する担当者名重松清文ジャ2単位秋学期水曜日5時限2年以上―――授業概要一編の小説を書き上げたときのよろこびは、何にも替えがたいものだろう。担当講師も実作者の端くれとして、それはよくわかっているつもりである。けれど、そのよろこびをひととき噛みしめたあとで、自らにこんなふうに問いかけてみてはどうだろう。手直しをしたら、さらによくなるんじゃないか?。本演習では、学生諸君に小説の改稿を繰り返しやってもらう。テキスト(というより、徹底的に書き直されるための元ネタのような存在)は、担当講師の掌編小説である。すでに一冊の書物に収められ、確定したかのような既存の小説も、じつは、さまざまな角度から改稿することでまったく別の相貌を見せる可能性を秘めている。視点を変えたり、場面に出てくる人物を一人増やしたり、エピソードを追加したり、登場人物のその後を想像したり……。10人の書き手がいれば、10通り(もしくはそれ以上)の可能性が広がる。それを肌で感じ取って、学生諸君自身の創作の、もしくは小説を読む際の糧にしてもらいたい。授業の到達目標既存の小説の改稿を通じて、小説を書くことや読むことへの理解を深める。成績評価方法試験0%おこなわないレポート60%期末に提出する課題の内容(詳細は教場で指示する)平常点40%出席状況と学期内に課す改稿作品の提出状況や内容、ミニ課題の提出状況、授業への参加度など。なお、出席回数は授業回数の3分の2以上が必要である。その他0%なし科目名文芸・ジャーナリズム論系演習(短詩型表現1)担当者名小沼純一文ジャ2単位春学期木曜日2時限2年以上―――授業概要中心としては、1945年以降の、この列島のことばで書かれた詩を読むことを中心とします。実際に、じぶんが詩だと考えるものを書いてもらう、ということも月に一度程度はできればと考えています。つまり、読むことと書くことを並行しておこなう、ということになります。授業の到達目標一篇の詩、というよりも、選ばれて記されたことばに対して読む姿勢が持てるようになれば、生きているなかで詩をみいだす機会をみずからが持てるようになればいい、とおもいます。成績評価方法学期のさいごにまとめて何かを書いてもらうかとおもいますが、いわゆる試験ではありません。それよりも、毎回のコメント、つまり演習への参加が重要になります。それでほぼ100パーセントとなります。科目名文芸・ジャーナリズム論系演習(短詩型表現2)Creativewriting担当者名伊藤比呂美文ジャ2単位夏季集中無その他2年以上―――授業概要現代詩のbootcamp。書く、書く、書く、書く。毎週(!!)作品を提出する。ここでは読むより書く方を重視する。水曜日2時限の短詩型文学論1をとっておいてくれると話は早い。自分に必要な詩を発見する力、読み解く力、疑う力、逸脱する力を養い、書いて発表し、朗読し、合評する。基本は現代詩だが、俳句、短歌、その他短詩型創作も歓迎。逸脱する詩(のようなもの)はなんでも歓迎。最終的に詩誌繭6にまとめよう。詩を書くというのは自分の解剖である。授業の到達目標自分の詩を発見し、書きまくることで自分を確認する。成績評価方法重視するのはまず、課題提出。その作品の質。出席。努力。合評への関わり方。朗読の度胸。外向的・内向的、しゃべるのが得意・苦手、それぞれに対応します。科目名文芸・ジャーナリズム論系演習(シナリオ表現1)担当者名中野成樹文ジャ2単位春学期月曜日2時限2年以上―――授業概要演劇の戯曲を扱う。ゆえに演劇そのものをも扱うことになる。戯曲は、文字で書かれた文学であると共に、その多くは人により発話されることを前提とした台詞の集合体でもある。戯曲の講読(声を出しての読み合わせを含む)を通じ、まずはその二極性を考察する。また現代においては、文学や台詞に依拠しない、演劇の設計図に敢えてとどまる戯曲も存在する。上述の進行と並行し、その現状や可能性を採取・検証し、旧来の戯曲も含めた、上演と現代性にも言及してゆきたい。専門演習―469―

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