文化構想学部シラバス2021
454/620

いてのアプローチを学んでいく。授業の到達目標アダプテーションないしはメディアミックスの観点からの作品分析を学ぶ成績評価方法試験0%レポート60%学期末レポート平常点40%発表やコメントシートの内容を加味するその他0%備考・関連URL本演習は必要に応じてリアルタイム配信となります。そのときにはお知らせします。科目名表象・メディア論系演習(ヴィジュアル・カルチャー論2)ドローイング―手がきのノートから壁のグラフィティまで担当者名関直子表象2単位秋学期金曜日4時限2年以上―――授業概要デジタル化のすすむ今日、手を介したドローイングの孕む意義は逆に増大している。線を核とするさまざまな表現を、現代におけるドローイングと捉えるなら、常に変化していく過程にある、ひとや社会のありようそのものを示すものとしてこれを再考することが意味を持ってくる。この授業では、イメージだけでなく手がきの言葉も含めて、ドローイングとして捉え、両者の関係を探る。また、紙の上にかく方法は、揺らぎ、ときに途絶え、そして飛翔する思考や感覚の展開を克明に記すものだが、このような平面のうえで拡がる線だけでなく、支持体の内部にまで刻まれるものや、空間のなかで構成される線も視野に入れ、空間へのまなざしという観点から、彫刻家によるドローイングの実践を紹介する。更に、現実を超える想像力の中で、画家たちを捉えて離さなかった、流動的な水をめぐるヴィジョンというものが、ドローイングの主題として取り上げられてきた点に注目する。このようなアートとしての表現者による試みだけでなく、日常生活の中で今も行われるノートやメモをとる行為、手帳や日記帳のレイアウトや日々継続していく枠組みを活用してアイディアを記録すること、さらに都市空間の中のグラフィティまでを視野に入れ、線をかくという最も根源的でシンプルな表現行為について、複雑化した現代におけるその意味を具体例を通して考える。授業は対面での実施を予定しています。授業の到達目標手で線をかくという行為が、現代の視覚的な空間の中で持つ意味を考える。成績評価方法試験0%実施しないレポート20%発表の概要をまとめる平常点80%1回目から9回目までの授業での参加態度と、11回目から15回目までの発表とディスカッションその他0%特記事項なし備考・関連URLこの演習は、教室での対面授業を予定しています。どうぞよろしくお願い致します。科目名表象・メディア論系演習(キュレーション)リアルな体験とデジタル情報が共存する時代のキュレーションの可能性担当者名関直子表象2単位春学期木曜日5時限2年以上―――授業概要キュレーションという言葉は、ニュースサイトの編集に使われるように近年、日常の場でも散見されるようになっているが、この演習では、ミュージアムをはじめとする展示空間における作品や資料の編集的行為について考えていく。作品や資料というかたちあるものと、鑑賞する人、そして場合によっては展示されているものの成立に関わったアーティストやキュレイターが、展示室という同一の空間のなかで出会い、何かしらの接触ー感覚や感情や会話ーが行われる場というのが、これまでのミュージアムのありようだったわけだが、デジタル・メディアの進展により、展示空間はもとよりミュージアムそのものの存在意義も変容している。ミュージアムのバックヤードに存在する収蔵庫や資料室は、ミュージアムのホームページのなかに蓄積されたデジタル・アーカイブの検索機能と並存することで、建物の壁を越えた世界とのネットワークの中で意味を持つものとなっている。また、展示空間での鑑賞においても、目の前の空間にある作品と、スマホで検索した画面とを同時に見つめたり、個人的な眼差しを無限に拡散することも容易である。昨春からのコロナ禍によってデジタル情報の発信は急速に進んだが、一方で実空間での鑑賞体験の重要性が再認識されている。現在、どのようなキュレーションが意味を持ってくるのか、その可能性を探る。この演習は対面での授業を予定しています。(状況によってオンラインで実施する場合もあります。)授業の到達目標リアルな体験とデジタルな情報が共存する時代のキュレーションのための思考を身につける。成績評価方法試験0%実施しないレポート20%発表の概要をまとめること平常点80%1回目から10回目までの授業への積極的な参加と、11回目以降の発表内容その他0%なし専門演習―462―

元のページ  ../index.html#454

このブックを見る