文化構想学部シラバス2021
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(1)レクチャー:デザイン学に依拠しながら、現代のファッション産業が置かれている状況を理解するのに必要な文脈や知識を獲得する(2)エクササイズ/ワークショップ:人工物の設計における基礎的な原理あるいは問題構造について、実際の身体知として感覚する(3)プレゼンテーション:現代の社会的/環境/技術的問題を前提として、これからのファッションの未来を推論するシナリオを制作しプレゼンテーションを行う授業の到達目標現代デザインの抱える社会的、環境的、技術的問題を理解する。それによって、人工物の作り方や使い方、売り方、捨て方を批評的に解釈し、活き活きとした生活を自らデザインするための思考を身に着ける。講義や文献精読などで文脈を理解するだけではなく、ワークショップ/エクササイズで手足を動かすことで、身体性と共にデザインを体験することができる。成績評価方法試験0%レポート0%平常点100%・授業への参加、貢献度を総合的に評価します・授業最終回におけるプレゼンテーションを評価において考慮しますその他0%備考・関連URL■今日のデザインリサーチ領域の着目すべき理論について・この地球を支える惑星規模のコンピュテーションとは何か?:TheStack提唱者ベンジャミン・ブラットンに訊く(前編)https:wired.jp20191228benjamin-bratton-1・もはや人類は地球上の支配的なアクターではなくなる:デザイン理論家ベンジャミン・ブラットン、ポストアントロポセンの可能性を語る(後編)https:wired.jp20191229benjamin-bratton-2・人類の絶滅は避けられないと思います──MoMAキュレーターのパオラ・アントネッリ、地球の修復を目指すデザインを語るhttps:wired.jp20200102speculations-paola-antonelli■講師の活動について・【対談】HATRA×Synflux、効率化の先にあるクリエイティブは新たな人間像の創造AIが変えるファッションデザインの未来https:www.fashionsnap.comarticleai-synflux-hatra・微生物やアルゴリズムと服をつくる:スペキュラティヴデザイナー・川崎和也による“ポスト人間中心“の実装https:wired.jp20190526kazuya-kawasaki・テクノロジーをファッションをアップデートする一つの切り札として盛り上げていけたらなとby川崎和也スペキュラティブ・ファッションデザイナー/シンフラックス主宰連載モードって何?Vol.6https:www.wwdjapan.comarticles926737・慶大チームの研究成果が海外で脚光AIを活用した廃棄物ゼロのパターンメーキングhttps:www.wwdjapan.comarticles840204科目名表象・メディア論系演習(デザイン・フィクション・ワークショップ)未だ見ぬメディアを構想する担当者名チェンドミニク表象2単位秋学期火曜日3時限2年以上―――授業概要現代はインフォメーション・オーバーロード(情報過多)の時代だと言われている。多様な快楽や苦痛が浮遊する膨大な情報の海のなかで、様々な問題が複雑に絡み合っている。この授業では、そのような複雑な社会との適切な距離感を取り、自己の創造性を最大化するために、個人的な動機を基に、その物語(narrative)の中で未知の情報技術の姿を浮かび上がらせるデザイン・フィクション(サイエンス・フィクションを参照しながら、架空のメディア・テクノロジーに注目する方法)やスペキュラティブ・デザイン(問題解決ではなく、議論を喚び起こすためのデザイン)の手法を用いた一連のワークショップを行う。ペイン(ストレスや苦痛と感じること)を掘り下げ、その解決策ペインキラーを考えたり、好き過ぎること=偏愛・妄想を深掘りながらそれを支援する技術を考えたりしながらプロトタイプ(試作品)を構想し、自分の物語を社会に接続する方法を身に付けていく。多様な経験や背景の学生の参加を歓迎する。※受講者全員が参加するグループ発表やディスカッションなどを多く含むので、主体的な参加を臨む方のみ受講すること。授業の到達目標個人的なペインを認識し、そのペインキラーとしての未来の技術を構想し、そのかたちをデザインする力を育む。具体的には以下を行う:・当事者としての研究テーマの探求・課題のリサーチと代替案のデザイン・提案のプレゼンテーション成績評価方法出席、積極的な参加と発言、最終発表プレゼンテーションの完成度の総合的な評価を行う。備考・関連URL2021年後期(10月〜1月)は、その時々の新型コロナウィルスの感染状況を鑑みて、対面とオンラインのハイブリッドもしくはオンラインのみで行います。オンライン授業ではZoomを使ったリアルタイム配信で行い、ブレイクアウトルームを用いた学生同士のディスカッションを多めに実施する予定です。また、発表は個人・グループ共に、Zoomの画面共有機能を使っ専門演習―457―

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