文化構想学部シラバス2021
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科目名表象・メディア論系演習(スポーツ文化論)歴史的・社会的構築物としてのスポーツ担当者名石井昌幸表象2単位秋学期金曜日3時限2年以上―――授業概要この演習では、スポーツを人文・社会科学の研究対象として扱うことを試みる。たとえば、何らかのスポーツの歴史をより大きな時代の変化と対応させて社会史的に考察する、近代社会におけるスポーツの意味や位置を、ひとつの近代社会論として展開するなどの試みが可能であろう。あるいは、ある社会におけるスポーツに共通する諸特質やそれが映し出している地域文化(アメリカにおけるとか、日本におけるとか)などについて論じることもできるかもしれない。また、○○とスポーツのような課題設定も可能である。○○のなかに、ナショナリズム(国民意識)、ジェンダー表象、マスメディア、階級、人種、政治、マンガ、芸術などの語句を入れてみよう。このようなテーマ設定を通してスポーツを文化として考えてみる。授業の到達目標スポーツというものを歴史的・社会的構築物としてとらえ、現代スポーツを相対化する視点を獲得すること。また逆に、スポーツをとおして私たちの暮らす(近代)社会の特質について考える力も磨くこと。成績評価方法最低1回の発表および学期末のレポートを中心に、授業への参加態度・貢献度などを加味して総合的に判断する。備考・関連URL受講者数の多寡により多少の内容変更を加えることがあります。科目名表象・メディア論系演習(言葉とイメージ2)担当者名辻佐保子表象2単位春学期月曜日5時限2年以上―――授業概要アメリカン・ミュージカルの制作において、しばしば翻案(アダプテーション)という手法がとられます。戯曲や小説だけでなく、映画、舞踊作品、ポップ・ソングも、ミュージカルという形式へ翻案されてきました。その際、作り手たちのミュージカルとは何かミュージカルでは何が不/可能かという認識が作品のあり方に大きく関わります。本演習では、元来ミュージカルに使われるとは想定されていなかった既成曲を用いたジャンルジュークボックス・ミュージカルを取り上げます。特に、スウェーデンのポップ・グループABBAの楽曲を舞台ミュージカルへと翻案したマンマ・ミーア!の映画版と、ABBAの楽曲を最初からミュージカル映画へと翻案したマンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴーを比較することで、ミュージカルとは何かミュージカルでは何が不/可能かという問題だけでなく、舞台ミュージカルとミュージカル映画で可能となる表現の違いは何かも検討していきます。受講生には映像鑑賞やテクスト精読、発表、ディスカッションを課し、言語とミュージカル表現との間の豊かな関係を考察してもらう中で、ミュージカルという形式の可能性を多角的にとらえていくことを目指します。授業の到達目標・アメリカン・ミュージカルの翻案という営為の中で、イメージと言葉がどのような関係を築いているかを理解する。・ミュージカルを分析的に批評する方法論を身につける。成績評価方法試験0%レポート60%授業内容を踏まえ、論理性やオリジナリティを備えたレポートであるかを問う。平常点40%三分の二以上の出席を要する。また、担当グループでの発表の質や、ディスカッションへの寄与も加味する。その他0%科目名表象・メディア論系演習(ジェンダーとイメージ2)ポピュラーカルチャーにおける表象/現実/ファンタジー担当者名溝口彰子表象2単位夏クォーター土3時限土4時限2年以上―――授業概要どんな表象も誰かの現実がそのまま反映されているものはなく、必ず何らかのファンタジー(ドリーム、思い込み、偏見などとも言い換えられる)が関与しているという基本的な認識のもとに、ポピュラーカルチャーを分析、考察していく。とくに、現実におけるジェンダー(社会、文化的な性差)がどう作用しているのかについて、それを攪乱し、そこから逃避しているケースも含め、注意を払う。学期の冒頭に基本理論およびケース・スタディの講義を行うが、本演習のメインは学生による研究発表と、質疑応答である。つまり、学生が相互に学び合うセッションを講師が調停しつつ導いていく。(毎週、登場した論点に応じて、追加して参考文献や用語説明をWasedaMoodleにて配布する)なお、本授業におけるポピュラーカルチャーとは、今日、大衆が消費者として比較的容易にアクセスし楽しむことができるもの̶̶映画、マンガ(BL、少女、少年、青年…)、アニメ、アイドル、スポーツ、宝塚、ミュージカル、ファッション̶̶など、必ずビジュアル要素を持つものとする。分析にあたっては、何が(what)描かれているかだけではなく、どのように(how)描かれているかについて、例えば映画であれば具体的な場面におけるカメラワークや編集の分析などを含めることが求められる。(映画化された小説原作と映画版の比較検討などを扱うことや、とある小説家がテレビや雑誌のインタビューで自らのイメージをビジュアル的にどのように演出しているかの分析などは良いが、小説のみの分析は本授業の課題としては適さない)発表とレポートで扱う内容については、以上をふまえて受講者が自由に選ぶこととするが、第2回授業で申告した上で、必要に応じて講師と相談し調整する。授業の到達目標ポピュラーカルチャーにおける表象/現実/ファンタジーの関連性についての先行研究を理解し、自らの分析に応用できる力を身につける。専門演習―452―

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