文化構想学部シラバス2021
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科目名表象・メディア論系演習(バレエ・ダンス論)担当者名中島那奈子表象2単位秋学期火曜日5時限2年以上―――授業概要この授業では、ダンスとは何かを様々な仕方で考えるのが主題です。1960年代以降にダンスとは何かを探求した振付家やテクスト、作品、プロジェクトに沿ってそれぞれのテーマを深めながら、ダンスにおいて理論と実践を融合させていく創作過程を理解し、また、近代における文化研究として、ダンスをダイナミックに分析していきます。受講生の発表で取り上げていく関連テクストや振付家、映像資料は一回目の授業で提示しますが、具体的には、ドイツ・タンツテアターの振付家ピナ・バウシュ、米国ポストモダンダンス、フランスの振付家ジェローム・ベル、タイの振付家・ダンサーのピチェ・クランチェン、舞踏の大野一雄、日本のコンテンポラリーダンス、取り上げるテーマとしては、眼差しと権力の問題、ダンスのアーカイブ化と継承、伝統と現代、オリエンタリズム、文化の盗用・引用・コピー、を考えています。授業の到達目標ダンスとは何かを考えることによって、自分と社会や環境との関わりや、他者への理解に繋げていくことを目指します。欧米と日本、アジアのダンス的なものを概観しつつ、それを理論的に分析する過程で、近年舞台制作の現場に登用され、創作のためのリサーチや理論、批評的側面をサポートするドラマトゥルクが果たす役割への理解も深めます。成績評価方法試験0%なしレポート50%授業で発表した内容をどこまで深化させているか。平常点50%担当する発表の中で、該当するテーマについて調べ、ダンスの理論と実践をどこまで説得力をもって繋ぎ合わせているか。また、他の受講者による発表での議論にどれだけ積極的に関わっているか。その他0%なし備考・関連URL授業は、Zoomによるリアルタイム配信で行う。履修者は、WasedaメールアドレスによるZoomアカウントを取得しておくこと。またZoomアカウントは、正確な氏名を記入すること。科目名表象・メディア論系演習(ファッション・モード論)“ファッション“とは何か?変化・拡張するファッション担当者名藤嶋陽子表象2単位秋学期木曜日6時限2年以上―――授業概要ファッションは衣服そのものであると同時に、イメージでもあり、コミュニケーションでもあり、社会的現象でもある。また同時に、芸術でもあり、産業でもある。自己表現でもあり、規範でもある。今日、わたしたちが理解する”ファッション“は、近代社会の枠組みのなかで成立したものである。しかしながら、グローバリゼーション、そしてデジタルトランスフォーメーションが押し進められる現在、この”ファッション“はその在り方を大きく変えようとしている。本講義では、19世紀から20世紀に我々が理解してきたようなファッションシステムにについて理解し、その伝統的システムに生じているパラダイムシフトを、科学技術やメディア環境の変化から捉えていく。こういった思索を通じ、狭義でのファッション固有の問題から、今日の消費文化の在り方や、私たちの身体を取り巻く環境について考えていく。なお、授業はレクチャーと演習(ディスカッション・プレゼンテーション)によって構成される。授業の到達目標ファッションという現象がどのような社会構造、メディア環境やテクノロジーのもとで成立してきたのか、それが現代のグローバリゼーション、そしてデジタルトランスフォーメーションのもとで、どのように変容しているのかを事例とともに理解する。そのうえで、今日のファッションが抱える課題、そして自らの衣服や身体をめぐる状況や消費文化の在り方の現在/未来について考える視点を獲得することを目標とする。成績評価方法試験0%レポート50%授業内のプレゼンテーションおよび、その資料の提出。平常点50%授業内でのリアクションペーパーの提出、ディスカッションへの参加。その他0%備考・関連URL●授業方法に関して本授業はレクチャーだけではなくディスカッションを行い、自分の消費や衣服習慣と結びつけながら能動的に考え、また他の受講者とも対話しながら理解を深めることを試みる。ディスカッションの課題や形態は都度、授業内で指示する。●課題に対するフィードバックについて成績評価の対象となる最終課題は授業内でプレゼンテーションを行い、そこでフィードバックを行う。●新型コロナウィルス(COVID-19)対応に関して現時点では基本的に対面での授業を予定しているが、感染の拡大など状況によりオンラインへの切り替え、また一部の回をオンライン授業に切り替える可能性もある。その場合は、リアルタイム配信により実施する。専門演習―450―

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