文化構想学部シラバス2021
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平常点50%出席、発表、討議への参加度などを総合的に判断します。その他0%科目名表象・メディア論系演習(映画文化論2)映画批評入門担当者名廣瀬純表象2単位秋学期火曜日5時限2年以上―――授業概要毎回、映画作品を鑑賞し、教員の指導の下でそれについてのディスカッションを行う。授業で学んだことを踏まえ、学期末に批評文を作成する。授業の到達目標映像を見る力、音声を聴く力、見たもの及び聴いたものを分析・綜合し言葉にする力を身につける。成績評価方法平常点(出席+発言)70%レポート(批評文)30%科目名表象・メディア論系演習(写真論)担当者名長島有里枝表象2単位秋学期金曜日3時限2年以上―――授業概要本演習では、1990年代に起こったガーリーフォトムーブメントの実践を参照しながら、写真を用いた表現についての理解を深めることを目標とします。美術批評家のスーザン・ソンタグは、厳密にいえば、ひとは写真から理解するものはなにもないといいます。この言葉には、どのような意味があるのでしょうか。写真(機)はその黎明期から長らく選ばれた人々のものでしたが、機材の小型軽量化やデジタル化などにより、その特権性は失われたかのように言われます。スマートフォンで撮影された美しい写真と、高価な機材が可能にした美しい写真を一緒くたに語ることは、果たして本当に可能でしょうか。ガーリーフォトを理解するには、1980年代後半〜1990年代のアメリカやイギリスを中心に興った、第三波フェミニズムについて知る必要があります。写真家が若いことや女性であることが、写真表現とその解釈にどう影響を及ぼしたのかについて、歴史的背景(写真史、女性史、サブカルチャーの動向)を参照しながら学びましょう。ジェンダーやエスニシティ、年齢や社会階層の違いによって、写真表現の可能性が異なることがわかるはずです。受講者のみなさんには、それぞれどのような写真表現が開かれているのか一緒に考えましょう。また、本演習は写真を言語的に解釈することや説明することを重視します。アートというと言葉がなくてもわかってもらえるとか言語以前の感覚的な領域(自然状態)を表現できると期待する人が多いと思いますが、本演習はそのような言説に懐疑的なスタンスを取ります。したがって、必要だと思われる文献を随時配布し、宿題で読んでもらいます。他には、撮影課題の宿題があります。どちらも、翌週の授業で発表やディスカッションをおこないます。これら総合的な学びを参照し、最終課題をおのおの決めてもらいます。課題はその年のテーマ(授業内で発表します)に沿った、10点程度の組み写真を基本形とします。演習の最後に、作品の講評会をおこないます。12月中旬に展覧会鑑賞レポートの提出があります。授業中は意見や質問、活発な議論を歓迎します。採点は、出席の頻度と課題提出の有無に基づいておこないます。注意点が二つあります。まず、この授業ではカメラ(または写真が撮れるデバイス)が一台以上必要です。それから、課題はプリント(写真用紙などに)して提出してもらうのでその費用がかかります。この二点について了承の上、授業に参加してください。(2020年度はすべての授業がオンラインとなりました。そのため、作品を一斉に机の上に並べて受講者全員で眺めることを前提としたエクササイズ課題やプリント提出などはとりやめとなりました。今年度もそのような事態が生じる可能性がありますが、そのときそのときで臨機応変に対応していけたらと考えています。)授業の到達目標・写真を通じて、自己表現の方法を学ぶ。・写真表現と社会との関連性や、テクノロジーの発展による表現の変遷について学ぶ。・自分の置かれた状況や好みに適した機材や、写真制作の手法を選択できるようになる。成績評価方法試験0%おこなわない。レポート10%展覧会を鑑賞してもらい、それについての感想レポートを提出してもらいます。内容は評点に影響しませんが、提出がないと採点不可になります。平常点45%授業の欠席日数が五日以上に到達した場合には採点不可となります。授業内外での取り組みの積極性をみます。その他45%最終課題として組写真の作品を制作し、中間および本講評を受けてもらいます。両方の発表ができないと採点不可になります。科目名表象・メディア論系演習(テレビ文化論)コロナ禍のテレビドラマ担当者名岡室美奈子表象2単位秋学期火曜日4時限2年以上―――授業概要2020年にコロナウイルス感染拡大により、テレビ界は大きなダメージを受けた。連続ドラマの撮影がストップし、ドラマの再放送が増えたことも記憶に新しい。そんななかで、制作現場はさまざまな発明を生み出した。苦し紛れだったかもしれないそれらの発明のなかには、テレビドラマの可能性を開拓するような優れた試みも多かった。そこで本演習では、コロナ禍専門演習―447―

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