文化構想学部シラバス2021
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科目名複合文化論系演習(文化人類学入門)担当者名土井清美複合2単位春学期木曜日6時限2年以上―――授業概要近年の文化人類学は、文化や社会、人類についての知識を探究するだけでなく、思考の枠組みを開拓する学問となりつつある。本演習では、環境や技術、呪術、芸術、経済、暮らし方、映像など幅広いトピックを素材としつつ、フィールドワークという具体に徹した方法から明らかになる、多面的なものの見方や生のあり方を学ぶ。演習では、全員で文献を熟読し、担当によるレジュメの発表ののち、小グループに分かれたディスカッションを中心にすすめていく。授業の到達目標文献解読や映像理解、および発表やディスカッションを通して文化人類学の基本的な考え方を理解する。成績評価方法試験0%レポート40%発表担当回のレジュメ作成、学期末レポートを課す。平常点60%毎回の出席を求める。その他0%科目名複合文化論系演習(フィールドワーク入門)担当者名北原卓也複合2単位春学期木曜日4時限2年以上―――授業概要フィールドワークとは研究対象となる人々の社会の中に実際に入り込んで行う調査手法である。異文化や他者の理解を試みる文化人類学では、フィールドワークは要となる調査方法で、学問分野自体がフィールドワークとともに発展してきた。現在ではフィールドワークは文化人類学だけではなく、社会学、地理学、歴史学、建築学など様々な分野でも用いられており、ビジネスでも活用されている。本授業では、問いの設定から調査結果の発表まで、フィールドワークにかかる基本的な手順を、自ら体験しながら実践的に学んでいく。また、自身のプロジェクトと並行してフィールドワークに関する文献を購読する。授業は講義、個人ワーク、グループワークで進められる。授業の到達目標・フィールドワークの意義と方法論を理解する。・フィールドワークを実践し、その結果をアプトプットする力を身につける。成績評価方法試験0%なしレポート50%授業内で複数回提示される課題の提出平常点50%発表内容、ディスカッション等授業への参加度その他0%なし備考・関連URL・積極的な授業への参加が求められる・受講人数や社会状況によって授業内容を変更することがある科目名複合文化論系演習(文化人類学学説史)エスノグラフィの実践と批評担当者名小田島理絵複合2単位春学期土曜日3時限2年以上―――授業概要大航海時代以降、世界は拡大し、異文化接触の機会が高まった。19世紀になると、異文化を研究する専門分野として民族学・文化人類学・社会人類学が学問として誕生した。20世紀には、世界各地でフィールドワークを行うことが文化人類学の方法論となり、そこで得たデータを基に、各文化に備わる仕組み、論理の解明を行い、文化の多様性を検証してきた。現代、文化人類学の歴史的営為には様々な批評がある。自己省察を経て、文化研究の一分野として再輪郭化を図っている。本演習では、文化人類学的知見が築かれた道程=学説を辿りながら、世界各地の様々な文化に関わる知識が、誰によって、どのようなフィルターを通して見つめられ、翻訳され、理解されてきたかを学んでいく。教場での講義やディスカッションなどを踏まえ、受講生自らが、文化について自分で書く試みを行う。その作業を通して、文化人類学学説と文化研究への接近を試みると同時に、文化を表すことの意義や難しさも学んでいく。本演習は、教室授業を基本とし、講義回のみオンデマンド授業を配信する。受講生は各自、講義を踏まえ、教室での発表・議論に参加する。授業の到達目標(1)文化人類学の基礎的視座と知見の理解(2)文化研究の初歩的実践(民族誌記述の実践)成績評価方法試験0%定期試験は行わない。レポート50%期末の最終レポートを50%の割合で評価の対象とする。期末の最終レポートは、講義・文献講読・議論(作業)の内容を基に仕上げる。授業全体で行ってきた予習や復習が反映されることを期待する。平常点50%授業への積極的参加を50%の評価の対象とする。(1)発表・議論に講義の理解が反映していること、(2)発表の時間では、聴き手の理解を促進するような発表を行うこと、(3)議論(作業)の時間では、発言の積極性および周囲に気づきをもたらす発言が行われること、(4)小課題が出された場合における積極的な取り組み、が評価の目安となる。その他0%平常点評価の目安によく目を通すこと。専門演習―431―

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